ブラックダイヤモンド ポールの[2シリーズ]紹介
ブラックダイヤモンドのトレッキングポールは2シリーズあります
- Zポール(ディスタンスFLZ)
- トレイル
ブラックダイヤモンドのポールはいくつかありますが、トレッキング用はこの2つ
初めての登山の場合にはおすすめで、トレッキングシリーズの代表のポールです
==▼目次==
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ブラックダイヤモンド(Black Diamond)とは
ブラックダイヤモンド社は「山を本気でやる人用のアイテム」を主に作っている会社です
よく「ブラックダイヤモンド」の製品は良いものが多い・・という話を聞くことがあります
それもそのはず、ブラックダイヤモンド社(正式名:Black Diamond Equipment, Ltd.)は有名なアパレルメーカー「パタゴニア」の創業者でクライマーの「イヴォン・シュイナード」さんが作った会社をそのまま引き継いでいる会社で、クライマーや本気で山に向かっている人のための会社と言えます
ブラックダイヤモンド社の最初は1958年のハーケン(ピトン)販売から始まっていて、それから見るとトレッキングポールの販売はここ最近と言えるものですが、最初の「Zポール(折りたたみ式ポール)」を作ったのもここの会社
ボクもここの会社のポールを使っていますが、いまのところハズレはありません
▼ブラックダイヤモンド社の沿革はこちら
ブラック ダイヤモンド Zポール「ディスタンスFLZ」など紹介
ブラックダイヤモンドのZポールでおすすめの1つは、折りたたみディスタンスシリーズの「「ディスタンスFLZ」です
ディスタンスFLZ
(https://www.lostarrow.co.jp/store/g/gBD82356095/)
製品名にある「FL」はフリックロックの略でレバーで締めるタイプ、「Z」は折りたたみのZポールを示しています
ディスタンスシリーズはこの「FLZ」を含めると6種類販売されていて、どれも折りたたみのZポール、この製品名の特徴を見れば、どれがどのタイプのものか簡単に判別可能ですね
ものによってはカーボン仕様で丈夫な上位機種もあるので、お財布に余裕があればお試しください
最近トレッキングポールで人気が高いのが、通常の伸縮タイプではなく、このZポールタイプ
Zポールタイプの利点はとにかく「コンパクト性」で、代表的な伸縮タイプのブラックダイヤモンドのポール「トレイル」をコンパクトにすると「66センチ」ですが、「ディスタンスFLZ」は「33センチ」と約半分になります
このコンパクト性が魅力で人気の秘密
そしてZシリーズのデメリットは「耐久性」で伸縮タイプよりは横の加重に弱いと思われます
公式では「伸縮タイプの方が耐久性がある」と分かるような書き方をしていて、デメリットとして明記されていませんが、Zポールがアルパイン用で販売されていないのがその大きな証拠です
(参考 ブラックダイヤモンド製トレッキングポールの特長:https://www.lostarrow.co.jp/blackdiamond/support/techinfo/TI2013_BD_Trekkingpoles-Feature.html)
耐久性がないといっても安全値を考えて設計になっていますので、初心者のトレッキングではそれほど大きなデメリットにはならないと考えます
そして「ディスタンスシリーズ」でフリックロックを採用している「ディスタンスFLZ」は標準シリーズよりやや耐久性があるタイプなので、このシリーズの中でコストと機能を考えるとおすすめと言えます
<ディスタンスFLZ仕様>
コンパクトに収納でき、状況に応じて15~20cmの長さ調整ができるアルミシャフトモデル。2018年モデルはスライドロック機構を採用、組み立て/分解がよりスムーズになりました。
・全段アルミ製シャフト
・スライドロック機構を採用
・ジョイント剛性がアップ
・ニューグラフィック
・Zポールスノーバスケット(別売)を装着可能
・フリックロック2搭載
・軽量EVAフォームグリップ
・メッシュ素材と組み合わせ、通気性に優れるストラップ
・ミニエクステンショングリップ
・収納時にシャフトをつなぐシャフトキャッチャー付ストッパーバスケット付属品 ラバーティップ、カーバイドティップ
重量 95~110cm=413g(1ペア)
105~125cm=445g(1ペア)
120~140cm=475g(1ペア)
サイズ 95~110(33)cm
105~125(36)cm
120~140(42)cm
( )内は収納時
(https://www.lostarrow.co.jp/store/g/gBD82356095/)
ディスタンスカーボン
トレイルランナー「ジョー グラント氏」とコラボした最軽量のランニングポール
ブラックダイヤモンド ポールでトレイルランニング用はこのシリーズのみです
1ペア「190g」で圧倒的な軽さを実現
でもそのために、「コンパクトにできない」 「長さ調整不可」 「価格も高い」 「耐久性はやや低め」などのデメリットが存在します
個人的には初心者にはおすすめできないアイテムで、使いたいときはデメリットの確認が必要になると思います(特にコンパクトにできないことは大きいデメリット)
ブラックダイヤモンド トレイル
ブラックダイヤモンドトレッキングポールの代表格といってよいブラックダイヤモンド ポール「トレイル」の紹介です
現在はZポールの人気が高いですが、Zポール以前の人気はこの「トレイル」でした
※ちなみに製品No「BD82328」 で検索するとAmazonなどでは「トレイル」がでてきますが、現在のBlack Diamond trailのNoは「BD82380001」に変更になっていますのでご注意ください
トレイルシリーズは「伸縮タイプ」で「Zポール(折りたたみ式)」と比較すると耐久性が高く、よりハードな登山に向いています
ハードといっても「トレイルシリーズ」はあくまでトレッキングポールなので、スキーやアルパインには適しません
勾配がやや急で、体重がポールに比較的かかる富士山程度の登山にはこちらがおすすめです
その他のトレイルシリーズとの比較
トレイルシリーズはカスタマイズされたアイテムがいくつかあります
- トレイルプロ:上段フリックロック下段スマッシュロック 532g(1ペア) 105~140cm(収納65cm) 16720円(税込)
- ウィメンズ トレイルプロ:トレイルプロのレディース版 506g(1ペア) 95~125cm(収納時60cm) 16720円(税込)
- トレイルプロショック:トレイルプロにショック吸収機構を追加したもの 594g(1ペア) 105~140cm(収納68cm) 17,930円(税込)>
- ウィメンズ トレイルプロショック:トレイルプロショックのレディース版 やや軽めに設定 吸収機構を追加したもの 572g(1ペア) 95~125cm(収納時62cm) 17,930円(税込)
- トレイル:トレイルのスタンダード版 486g(1ペア) 100~140cm(収納時64cm) 11990円(税込)
- ウィメンズ トレイル:トレイルのレディース版 480g(1ペア) 100~125cm(収納時62cm) 11990円(税込)
※フリックロックとはレバー式固定装置 スマッシュロックとは上段を固定すれば下段も固定される自動固定装置
(ロック機構について)
https://www.lostarrow.co.jp/blackdiamond/support/manual/OM_BD_Trekking_Pole.pdf
ブラックダイヤモンド トレッキングポールの修理について
ブラックダイヤモンドトレッキングポールの修理方法を紹介
修理は自分で部品などを購入して交換するやり方、ブラックダイヤモンドに壊れたポールを送って直してもらう方法があります
交換する部品があれば修理できます
またポールが曲がってしまった場合直接直すのが不可能です そのため新品を購入するか問い合せで部品交換が可能かきいてみてください
ブラックダイヤモンドに送りたいときはまずは電話で在庫と修理内容、送る先の住所などを確認してください
▼メールで確認したい場合はこちら
▼Q&Aのページはこちら
部品の交換のやり方は、ブラックダイヤモンドのパーツ類は公式で購入するか、Amazonや楽天でも販売されているのでそちらを見ると良いです
注意点は年代が分からないと部品が合わない可能性があることです
そのときは、公式の問い合わせに写真を添付して送るとどの年式かということがわかります
▼年式などの問い合せはこちら
ブラックダイヤモンドトレッキングポールのキャップ
ポールのキャップというと先端の金属部分を守る「ティッププロテクター」のことをいいます
▼こちらZポール以外用
▼Zポール用のティッププロテクターはこちら
これ、よく粘着質の土にとられて無くすので、いくつか予備があると便利です
ボクの場合、土にとられないようにセロハンテープかガムテープで2カ所ほど固定します
カッコ悪いですが、これをやるだけで全く土にとられることがなくなりましたので参考までに
ブラックダイヤモンド トレッキングポールのスノーバスケット
ブラックダイヤモンドのスノーバスケットは破損することは滅多にありませんが(ボクは10年近く使えてます)交換するならば、トレッキング用のバスケットではなく、バックカントリー用のバスケットがおすすめです
少しジャマでも浮力が十分で初心者にはおすすめなんです
▼パウダーバスケット

2個で1ペアです Amazonなどではあまり販売していないので、公式か販売店で手に入れてください
ブラックダイヤモンド ポール ストラップ交換
ブラックダイヤモンドのポールストラップ交換はちょっとわかりにくいです
▼公式ストラップ交換説明動画
こちらの動画をみてもちょっとわかりにくいですが、要は、最初の取り出しでヒモの位置をなるべく外れる外側に持っていき、再度差しながら、引っ張る方向に切れ目を回しながら持ってきます そうすることでアンカーを出しやすくします 次に裏からドライバーを差して取り出しているという仕組みです
それと比べると取り付け方はとても簡単なので動画の通りやってみてください
トレッキングポールのメンテナンス・使い方
トレッキングポールのメンテナンスは、とにかく「乾燥させること」につきます
どこでもいいので、とにかく乾燥させます
一度腐食することになると、折れてしまう可能性が大きくなるので、腐食したら折れる前に交換がおすすめです
次にさび止め剤や潤滑油の使用は極力抑えたいです
公式でも一部潤滑油を使う方法がありますが、間違って固定する部分にオイルがかかってしまうと、とにかく固定できなくなってしまいます
それを避けるためにはオイルを使わないように、とにかく乾燥させることです
ボクの場合は直射日光に当たらないクルマの中に放置します(ときどき稼働部分をずらして乾燥)
クルマの中は意外と乾燥しているので、おすすめです
▼ブラックダイヤモンド公式メンテナンス方法
ブラックダイヤモンド トレッキングポールのカーボンタイプについて
当社のトレッキングポールの材質は「アルミ製(正確にはジュラルミン)」と「カーボン製」があります
違いは耐久性
「アルミ」は曲がりやすいですが価格が比較的安価
反面「カーボン」は曲がりにくいという性質がありますが比較的高価ですね
重量も「アルミ」も軽くすることは可能ですが、「カーボン」の方が軽い場合が多いです
▼ディスタンスFLZ 95~110cm=413g(1ペア)
▼ディスタンスカーボンFLZ 95~110cm=330g(1ペア)
コストとの兼ね合いもあるので、一概に言えませんが、購入するときには、できるならカーボンタイプがおすすめです
ブラックダイヤモンドのストックタイプの紹介
ブラックダイヤモンドのスキーのストックに使えるより頑丈なポールを紹介
こちらでは山スキーなどハードな登山(雪山など)で使えるポールです
山スキーに使われるストックで、ブラックダイヤモンド社はどちらかというとこちらがメイン
有名なスタンダードシリーズ「トラバース」や特殊なウィペットという登山に適したカギ付きストックを参考までに紹介します
トラバース
トラバースは山スキーに特化したストック
そのために収納性はありません(短くしても95㎝程度)
稼働する部分が1カ所しかないので2カ所稼働するタイプより耐久性が高いです
山スキー初心者の場合は、コストと機能的にトラバースが良いと思いますが、
- 折りたたみZポールの「コンパクトターポール」
- 稼働部分が2つあってコンパクトになる「エクスペディション3ポール」
- 稼働部分0だけど軽量で耐久性バツグンの「ベイパーカーボンポール」
コンパクターポール>>
エクスペディション3ポール>>
ベイパーカーボンポール>>/
などがあります
どれも耐久性が高くつくられています
トレッキングポールとの違いは耐久性を高くつくっているので、やや重いということ 価格はあまり変わりありません
トレッキングにも使いたいという人には組み立て式の「コンパクターポール」がおすすめですね
ウィペット
ウィペットは登山に近いスキーツアーをするときに便利なカギ付きストックのこと
ヘッドの部分が犬の「ウィペット」に似ているのでつけられたストックで、マニアな山スキーヤーのニーズが高いためか、マイナーチェンジが意外と多いストックです
▼旧バージョンのウィペット
▼ウィペットの公式サイト

なるべく初心者の人は手を出さない方がいいです
その理由は重いからです 1ペア500gが当たり前のトレッキングポールですが、ウィペットは1本で452gなのでおすすめできません
twitterなどで2つウィペットを使っているひとが紹介されていたりして、結構「ほしい」という人が多いです
体力がある人なら良いですが、初心者に近い人は少なくてもダブルウィペットはやめた方がよいです