遭難事故を山で起こさないために|遭難対策の方法を考えてみた

遭難事故・山岳遭難事故の増加が近年目立ってきています
例えばこんなニュース
山岳遭難2929人=過去2番目の多さ、外国人も増加-警察庁
( http://www.jiji.com/sp/article?k=2017061500456&g=soc )
2017年くらいを調べてみると、登山などによる山岳遭難事故が過去2番目の多く、外国の方の遭難事故も増加しているということ。
たしかに2015年の遭難事故者数が3043人で最大で第1位です。
次いで去年2016年の数が次点の2929人です。
このデータをみて、簡単に減った!と手放しで喜ぶにはまだまだ早いですね。
▼登山計画書とフォーマット・書き方はこちら

遭難事故発生グラフからわかること
このグラフは事故と判別できた発生件数(公的に事故と認知された件数)です。
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出典:警察庁「平成28年における山岳遭難の概況」
そしてこれは登山などでの遭難事故者数などの推移です。
↓
出典:警察庁「平成28年における山岳遭難の概況」
グラフを見ると安心できないのは自分だけではないと思います。
グラフでは、登山などの事故発生の問題はここ最近の傾向ではないということがわかります。
それは、昭和63年までは横ばいであったのに、そこから、角度が変わり増加に転じています。
そして、
毎年対策をしているといっても、このデータからは、全く効果がないように見受けられ、
増加の角度も加速しているように見えます。
このグラフから、事故発生は根深いものであることがわかるでしょう。
唯一の救いは死者・行方不明者が少し横ばいであること・・・・くらいですかね。
遭難事故の対策は?
この資料では警察による登山遭難事故の防止対策が載っていましたが、
唯一特徴的なものとして、オンラインを使った登山計画書の提出や位置情報の共有など、パソコンやスマホ等での対策が出て来ています。(参考:登山計画書のフォーマットと書き方)
オンラインでのそう言った計画などは、とても楽ですが、ただ、若い方や、オンラインに詳しい方限定で、年齢を重ねている方には難しいのが現状ですね。
頑固者(がんこもの)は遭難事故になりやすいのか
登山もそうですが、特に、山菜・キノコ採りの方は、今までと同じようにやって事故がないのだから・・・と簡単に山に入ります。
自分の家族やその他の経験豊富な方を見ていると、年齢を重ねれば重ねるほど、自分が正しいという考えが固まってしまって、頑固(がんこ)になります。
いままでの自分の経験に自負があるのでしょうね。
自分もそうです。
何か注意や、指導を受けても、
「いままでやってきて成功しているのだから、何の問題があるのか」
と思ってしまいます。
これがいけないのですが、自分も、頭ごなしに言われると、感情的にそう思ってしまいます。
危険を聞いてもらって、遭難事故を減らす方法は?
自分がそのようなな「頑固者」だなと思ったときは、なるべくそうならないようにすればいいですが、家族などが「頑固者」で遭った場合、これは難しいですね
そういった方にお願いする方法を調べたところ、子供に言うことを聞かせる方法が良いそうなので調べてみました。
1 要求ではなく誘う 2 ゲーム感覚で 3 繰り返さない 4 忘れたふりをする 5 子供に指揮をさせる。 6 協力する
出典:cafeglobe
( https://www.cafeglobe.com/2013/06/030807kids_communication.html )
うーん、確かに子供には効きそうですが、経験を重ねた方には難しいですよね。
使えるとしたら、1か6くらいでしょうか。
またこういうやりかたもあるようです。
専門的知識がある方、全くの他人もしくは、キーパーソンに頼むことも一つの手です。
出典:OKWAVE
( https://okwave.jp/qa/q6520639.html )
年齢を重ねているかたについてはこれの方が効きそうですが、全ての人に同じような手法が合うということは考えにくいので、それぞれに手を加える必要があります。
また、こういったこともあります。
例えば、登山もそうですが、特に山菜採りの際に遭難事故にならないようにするには、
が大切ですが、それらを最初から全部言ってもなかなか聞いてくれません。
最初の一言を言う時にすでに聞く気がないので、1番を言う時にすでに脳にシャッターが下りています。
そのため、2番から以降は全て聞き流しになります。
まず聞いてもらえる体制に持って行く事も大切で、その上で、ひとつひとつ順番にお願いしていくようにします。
・・・・・とこういうのは簡単ですが、そのシャッターを降りないような状況を作ることが、特に難しいところです。
頑固者に危険を伝えるには辛抱が大切
このように、いろいろ見てみると言う方の辛抱もとても大事だということも、よく分かります。
辛抱するには、心の余裕がないとできません。
ですが、なかなか自分の心に余裕を作る方ことは、特に難しいと思います。
そう考えると登山の関係機関が、この遭難者増に対する対策大変苦慮(くりょ)しているのがよく分かりますね。
遭難事故を減らす方法
下記のような方法が、ある程度有効だろうと思われます
法律で規制などをしない限り、なかなか画期的(かっきてき)な方法というものはないようです
参考にしてみてください。
https://www.google.com/search?ei=JkxRXdfZL4T1hwO51ZyYAg&q=低体温症%E3%80%80登山&oq=低体温症%E3%80%80登山&gs_l=psy-ab.3..0j0i7i30l2j0l2j0i30l3.134645.139870..140150…0.0..2.240.2603.1j19j2……0….1..gws-wiz…….0i71j0i131i4j0i4j0i131j0i4i30j0i8i4i30.Qfx-OV_Lzl4&ved=0ahUKEwjXhOuBnP3jAhWE-mEKHbkqByMQ4dUDCAo&uact=5
遭難事故対策まとめ
いろいろ調べる中で感じたことは、遭難事故の際、関係機関のご苦労は相当なものだと思いました
少なくとも自分は遭難しないようにしないと、カッコ悪いですね
探す方も連続で遭難してしまったり、精神的に余裕がなくなると丁寧な扱いが難しくなり、トラブルも起きているようです
自分も年齢を重ねてだんだん頑固になってきているような気がします。
頑固になっていくのはしょうがないですが、それでも新しい意見や情報を面倒くさがらずに取り入れるようにして、頑固になってもいろいろな立場を理解できるようになればいいな・・・と思います。