富士山 登山|知識おすすめその1:富士山は噴火する可能性ありますか?

富士山が噴火する可能性がある時期は2014年頃と言われていましたが、それもハズレています。また2150年という説もありますが、他の地震との連動で噴火する場合もあるので注意です

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  • 「神戸大学海洋底探査センター巽好幸教授」の研究を見ると、山体噴火は2150年くらいらしいということ
  • こちらの 神戸大学海洋底探査センター巽好幸教授のデータから見る仮定がおもしろいです。・・というか心配です。

    横を暦年、縦を累積噴出量としたグラフですが、それによると、
     

    • 1 西暦 864年:貞観噴火
    • 2 西暦1707年:宝永噴火

     

    この順番でいくと予想では、2150年くらいに噴火することになるそうです。

    でもニュースのグラフを見ると噴出量は少ない予想。

    観光にちからを入れて、お客を増やしている最中なので、ここで噴火されると、被害は尋常(じんじょう)ではありません。

  • 2014年から5年以内に富士山が噴火?
  • そして、こちらの記事は2014年から5年以内に噴火するというもっとショッキングな記事です。

    ここでは、「水噴火」というキーワードを使っています。
    地下のマグマに押されて、地表で水が湧水してくるというものです。
    これが、今、富士山周辺で起こっているというから、嫌な感じですよね。
    この現象も噴火につながるかと言えば、100%ではないと言っていますが、ここまでいろいろな情報が出てくるということは、あながち予想が大きく外れるということは無いように思えてしまいます。
     
     

目次

富士山噴火 山体崩壊とは?

「山体崩壊」、これは文字通り、山の形が変わるほど崩れるということ。

静岡大学防災総合センターの小山教授の言を用いれば、
 

山体崩壊は、文字通り山体の一部が麓に向かって一気に崩れる現象であり、その結果生じる大量の土砂の流れを「岩屑(がんせつ)なだれ」と呼ぶ。

富士山では、不確かなものも含めて南西側に5回、北東側に3回、東側に4回の計12回起きたことが知られており、最新のものは2900年前に東側の御殿場を襲った「御殿場岩屑なだれ」である。

その際に崩れた土砂量は、宝永噴火を上回る約18億立方メートルである。

 

ということ。

登山初心者の方には、あまりに巨大な例なので一度聞いただけではよくわかりませんね。

まず2,900年前とは、現在の西暦ができる前で、縄文時代か弥生時代でしょうか。

すごい昔、まず記録はないですよね。

そして、崩れた土砂の18億立法メートル、これもまったくピンときません。

計算すると、

縦1,000m×横1,000m×高さ1,800m=1,800,000,000㎥(18億立方メートル)です。

まだわかりづらいですね。

キロメートルで表すと、
 

1km×1km×1.8kmの土砂が崩れてきます

 

大きすぎてわかりません。

東京ドームは124万立方メートル(1,240,000m3)なので、1,451杯です。(もっとわからなくなってしまいます)

まあ山体崩壊というのはそこまで大規模な噴火の一つのようです。
 
 

富士山が噴火する前兆現象は?

山体崩壊のような大きな現象の場合、前兆現象を外観の動きを監視すれば予知は可能であると言われています

小山教授より

幸いにして、こうした明瞭な前兆をともなう山体崩壊は、山の変形を監視することによる予知が可能である。

しかし、山体崩壊を想定したハザードマップと避難計画がない現状では、40万人もの人間をすみやかに遠方に避難させることは困難である。

山体崩壊による甚大な被害が予想される静岡・山梨・神奈川の3県は、それを考慮した避難対策を早急に作成すべきである。

 

今現在あるハザードマップは下記の通り。

富士山ハザードマップ(令和3年3月改定):山梨県

(富士山火山防災マップ – 富士山火山防災協議会(内閣府):http://www.bousai.go.jp/kazan/fujisan-kyougikai/fuji_map/)

ということは、もし、富士登山を考える場合は、なるべくアンテナを高く上げて、用心深く登るが吉。

ただ現在のハザードマップではある程度の被害の想定しかされていないようです噴火対策は万全か

富士山噴火対策は万全か

大規模な噴火の場合、現在の想定では被害対策にはなっていないのが現状のようです

  • 1 このように山体崩壊は広域的かつ深刻な現象であるが、現行の富士山のハザードマップでは想定されていないため、それに対する避難計画も存在しない。
  •  

  • 2 「想定外」となった主な理由は、約5000年に1回という発生頻度の小ささである。
  •  

  • 3 しかし、たとえ発生頻度が小さくても、起きた時の被害が甚大である現象に対して全く無防備だとどうなるかを、昨年私たちは嫌と言うほど見せつけられた。東日本大震災と福島原発災害である
  •  

  • 4 しかも、最近の研究によって、宝永噴火の際にも地下のマグマの「突き上げ」による宝永山の隆起が起き、山体崩壊の一歩手前まで行ったことが明らかになった。

 

このように、小山教授の説明から、現在のハザードマップにも、避難計画にも「山体崩壊」を見越しては作っていないといいます。

確かに5,000年に1回なので、地球規模の災害であるため、心配するのは杞憂(きゆう)に終わる・・という見解が根強いのでしょう。

しかし、今回東日本大震災で原発の事故が起きたわけですが、2011年の経済産業省では、原発の大規模な事故になる確率は2,000年に1回という確率で考えている資料がありました。

参考資料:総合資源エネルギー調査会 発電コスト検証ワーキンググループ(第3回会合)
(http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/mitoshi/cost_wg/003/pdf/003_05.pdf)

東日本大震災を目の当たりにしたこともあって、5,000年に1回という確率もそんなにあてにならないように感じて、富士山噴火もなんとなく当たりそうに思ってしまいます。(マーフィの法則のような・・)
 
 

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富士山噴火の「参考になるサイト」

噴火を予想する上で、いくつか参考にできそうなサイトを紹介します。