まず登山にヘッドライトは必要だ|山のヘッドライト考察

まず登山にヘッドライトは必要だ。真っ暗な夜や未明に活動したことがない人は要らないというが、そんな状況になったとき、ライトがないと選択肢はほぼないと思っておいたほうがいい。少しの間スマホで代替えは効くがバッテリーがなくなったら救助要請などの選択肢もなくなる。ここではそんな登山用ヘッドライトを解説してみる。

ボクは夜登山が多くヘッドライトも人より多く使っていると思う。主力はペツル ティカ、モンベルのコンパクトヘッドランプ、パワーヘッドランプ、ブラックダイヤモンドのアストロ300だ。最近特に使っているのが「ペツル ティカ」。これはなんとなく使うことが多くなっている。思うに、光の色むらが無く見やすいことと、そのブランドのチカラによってなんとなく使っているのだと思う。

登山のヘッドライトで床を照らしている

登山 ヘッドライトのブランドとは

登山ヘッドライトの主要メーカーは現在ペツル、ブラックダイヤモンド、モンベルの3つが強い。

登山のヘッドライトにもブランドのヒエラルヒーがあり、ボクの中ではトップは「ペツル」だ。高所登山をしている人や登山歴が長い人がよく使っていて、同程度の機能を有する他製品と比べても価格が高く、なんとなくお高くとまっている感がある。ただ性能は間違いない。よく仕様に書かれている「軽さ」や「ルーメン」などの数字では計れない何かがある。使い安くデザインもステキだ。

最近ガチ勢に好まれているがブラックダイヤモンド。ペツルのアイテムが気になりつつも、性能が良く比較的安価なブラックダイヤモンドもかなり気になる。ボクの中ではペツルとブラックダイヤモンドのランクはかなり近い。ただデザインがちょっと武骨なので好き嫌いが分かれると思う。

安さ爆発で言えばモンベル・・・・と言いたいところだが、ヘッドライトはそれほど安くない。最大300ルーメンの同程度のヘッドライトを比べるとモンベルパワーヘッドランプ3,190円、ペツルティキナ4,180円、ブラックダイヤモンドアストロ300 2,860円(2024年現在)と安さもイマイチ。それなのに「なぜモンベルライトが人気か」と言うと、スーパーロングセラー「コンパクトヘッドランプ」があるからだ。5~60ルーメンで単3電池、69gで防水規格IPX6 価格は2,420円(2024現在)、そしてコンパクトで携帯性バツグンという仕様は他メーカーにはない。このライトは価格も重さも性能も初心者にちょうど良い規格になっている。他メーカーにこの規格がないのは同じライトを作ってもコンパクトヘッドランプに勝てないからだと考えている。それだけ初心者に絶大な人気がある。現在これに戦いを挑んでいるのがブラックダイヤモンド。ブラックダイヤモンドの「アストロ300 2,860円」が頑張っている。実はコンパクトヘッドランプは価格2,780円→現在2,420円に値下げしている。いまどき値下げは珍しい。これはブラックダイヤモンドを意識した値下げだと思っている。価格競争は熾烈だが、お互い良い関係で切磋琢磨してほしい。

日帰り登山で持って行くべきヘッドライトの性能

日帰り登山で登山でちょうど良いヘッドライトは、ほぼリュックに入れっぱなしになるので軽くて低価格タイプが良い。そして光量は5ルーメンあれば歩いたりするには問題ない。価格・性能のバランスから「ペツル ティカ・ティキナ」、「モンベル コンパクトヘッドランプ・パワーヘッドランプ」、「ブラックダイヤモンド アストロ300・コズモ350」がおすすめ。

ティカ・ティキナ解説>>
コンパクトヘッドランプ・パワーヘッドランプ解説>>
アストロ300・コズモ350解説>>

ヘッドライトの選び方

登山ヘッドライト[明るさ(ルーメン)の目安」

  • 2~7ルーメン:寝ている人に迷惑をかけないように行動するとき
  • 20~50ルーメン:緊急用、ハイキングでも持っていくようなライトはこのくらい
  • 50~70ルーメン:夕方や早朝に行動するとき・泊まりで使用する場合←一般的な登山はこれ
  • 100ルーメン以上:夜間に登山をするとき
  • 300ルーメン以上:夜間のトレラン

※自分は50ルーメン程度でナイトハイクをしている

ヘッドライトの「重さ」の目安

ほとんどのヘッドライトの重さは軽いので問題なし。あくまで経験的な目安なので、選ぶ場合はルーメン(光束量)なども要確認。おおよそ「単3電池23g/本」くらい「単4電池は11g/本」。

  • 20~40g:かなり軽い・耐久性要確認
  • 50~60g:軽い・緊急用やテント場の炊事にはこれが良い
  • 70~90g:普通・早朝や夕暮れに行動するときライトに多い
  • 100~150g:夜間に行動するときのライトはこの重さが多い
  • 200g以上:業務用に多い重量

ヘッドライトの「防水性」の目安

  • IP X3~4:ちょっとした雨でも使える
  • IP X5~6:台風のような雨でも使える
  • IP X8~7:沢登りなど、ウォーターアクティビティでも使用可
岳や本店キャラクターアイリス airisu
とりあえず「IP X4」の規格があれば十分

▽参考:防水試験の動画
▼YouTubeタップで再生
機械の防水性能を試す動画

(https://youtu.be/QAm8YhFZiaU)

具体的な防水規格は下記のとおり。これは、IEC(国際電気標準会議)の規格で、日本工業規格・日本電気工業会がこれに準拠している規格だ

  • IP X3:左右60度以内からの降雨でも影響を受けない
  • IP X4:あらゆる方向からの水の「飛沫(ひまつ)」の影響を受けない
  • IP X5:あらゆる方向からの水の「噴流(ふんりゅう)」の影響を受けない
  • IP X6:あらゆる方向からの水の「強い直接噴流(ふんりゅう)」の影響を受けない
  • IP X7:水面下(規定の条件)に落として拾い上げても影響しない
  • IP X8:水面下で使用可能

参考:こちらで「JISC0920」と検索(電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード日本産業標準調査会))
参考:kikakurui.com

IP規格・防水保護構造及び保護等級 表
日本エイ・ヴィー・シー株式会社 より)

ヘッドライトの「電池」の選び方

電池は下の4種類が一般的

  • 単4電池
  • 単3電池
  • ボタン型リチウム電池
  • 専用バッテリー

「単4電池や単3電池」は汎用性があって、ほかの電気機器(GPSとか)と電池のサイズを併せると、予備電池にもなるので軽量化が可能。ほかの人からもらえたりもできる。だがリチウム電池やバッテリーと比べると、長持ちしないデメリットあり

「ボタン型リチウム電池」や「小型のリチウム電池」は軽くて長持ちするが汎用性がなく予備電池は別に必要。またコンビニに売っていない場合ある。

「専用バッテリー」は長持ちして光も強いが、充電忘れや急ぎのときには不便

岳や本店キャラクターアイリス airisu
おすすめは「単3・4電池」

ヘッドライトの「価格」の選び方

とりあえず2,000円から4,000円くらいが目安
  • 1,000~1,500円:安いライト 耐久性などを要確認
  • 2,000~4000円:標準的なライト
  • 5,000~10,000円:高い 夜に行動できるライトはこのくらいの価格が多い
  • 10,000円以上:本気でナイトハイクやトレイルランをする人へ

登山ヘッドライトの「便利な」使い方

自分が使っている使い方

  • 「災害時」
  • 「家の掃除」(暗いところに便利)
  • 「子供の耳の掃除」
  • 「指のトゲを取るとき」(かなり使える)
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登山の「岳や本店」