【低体温症と登山】事故の原因・症状・対策グッズ【10選】

病気・けが
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登山初心者へ 低体温症を防止する方法

 

【2018年5月20日】更新 

登山での【低体温症】について、その【症状】と【対策グッズ】をまとめました 

山では、この低体温症から遭難になるケースが多いです この症状は、症状がでてからでは手遅れに近く、ソロのときは、ほぼ復活は難しいかもしれません 

初心者のかたでも、【低体温症】については、知っていてほしいです 

 

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2017年も残念ながら低体温の事故がありました。

 

2017年6月12日 北海道新聞より
知床岳で救助要請 80歳男性が低体温で意識不明
( http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0409707.html )

 
 

この事例もガイドツアーでの事故で、とても悔やまれます。

2009年の北海道のトムラウシやその他にもそうですが、北海道では、この低体温症による事故が多いようです。

今回もガイドや公的機関でも、そのような事故の対策をしていたはずなのに事故が起きてしまいました。

問題は、同じ北海道で死亡事例があったにも関わらず、また繰り返してしまったことです。

自分もそうでしたが、初期の症状は、低体温症なのか、疲れなのか分からないところがあります。

疲労は慣れているので、すぐに悪くなるわけではないし、休めば疲労は解消するので、問題ありません。

しかし、低体温症は違います。

最初は疲労のような症状ですが、低体温症は休めば、より症状が進むことが問題なのです。

また、この低体温症は、死亡率が高い(20~90%)重篤な疾患であることを肝に銘じて、細心の注意を払う必要があるのです。
 
 

まず低体温症にならないために

 
 

大きくは”5つ”!!

動く・食べる・飲む・濡れない・風を止める

これが大事です。
 

動く

とりあえず山では動いてください。(冬も夏も)
 
太陽が出ていても、気温が下がったな・・・とか、風が吹いてきたな・・・と思ったら、要注意です。
 
特に注意が必要だと思われるのは、休憩のときです。

山で休憩するときには、暑くても保温する準備をしましょう。

ここで、汗などで濡れた体で、風に吹かれて、動かないで熱生産されないと、突然低体温症が来ます。

これは初心者などにありがちない失敗で、なかなか下界ではイメージできないところですので、注意が必要です。

ガイドでも失敗します。(今回のように)

自分の知り合いのガイドは、レインウェアに穴が開いていたのが分からず行動をしていましたが、休憩の時に突然低体温症の症状が始まったそうです。

とりあえず山では動く! そして、止まったら保温! これを忘れないでおきましょう。
 

食べる

低体温症の原因の一つに熱量不足があります。

休憩以外のときも行動食といって、歩きながら口にする食事を準備して、歩きながら食べましょう。

高カロリーなものが良く、ミックスナッツ、チョコレートバー、羊羹(ようかん)、ゼリー飲料などがおすすめ。

冬は当然ですが、夏も必須です。

口当たりがよく、簡単に食べることができるウイダーインゼリーなどでカロリーを摂取するとよいです。

(ウイダーインゼリー)

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(ソイジョイ)

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(亀田製菓 亀田の柿の種6袋詰 200g×6袋)

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飲む

これはなんとなくイメージしやすいのではないでしょうか。

夏の登山は特に汗をかいてしまいますので、脱水症状に簡単になってしまいます。

おおよそ1時間に1回程度の水分補給が必要になります。

冬の登山も同様の水分補給が必要になります。

冬は寒く、なかなか汗をかかないため、水分補給のイメージはできないかもしれません。

しかし、冬は特に空気が乾燥しており、汗なども湯気で抜けて行きます。

確かに夏ほどではありませんが、それでも小まめな水分補給が必要になることは夏と変わりありません。

(グリーンダカラ)

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(アクエリアス)

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濡れない(ぬれない)

これも重要です。

登山でたくさん汗をかいてしまう人は濡れないでいるのは難しいかもしれません。

そういう場合は早く乾かすようにするといいですね。

それには動くことです。

ただじっとしていては、なかなか乾かないので、動いて熱を作って乾かします。

そう考えると動くというのは、熱を作って、汗を乾かすので、一石二鳥だということがわかります。
 
 

※自分の場合

夏は通気性の良いものを着て汗を蒸発させ、レインウェアの上着はいつでも着る事ができるように、ザックの出しやすい所にねじ込んでおきます。

冬は出発のときは、すこし寒いかな?と思う程度の服装で出発。そして、お腹周りにだけ、化繊の上着を縛って、体幹を保温して登ります。
 
 

風を止める

濡れて風にあたるのは最悪です。

濡れは早く乾かして、風をシャットアウトしましょう。

登山道を登っている時も、休憩している時ときも少しでも寒いと感じたり、風が吹いて来たりしたら、レインウェアを着ることを薦めます。

それでも寒いなら、夏でも保温着を着るようにしましょう。

(ミズノ MIZUNO アウトドア ベルグテックEXストームセイバーVレインスーツ)
<男性用>

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<女性用>

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低体温症の症状経過

低体温症の体温ごとの症状を列記(れっき)しました。
 

体幹体温36度

疲労感がでてきます。

通常のバテたときと、体調不良にも似ているので、判断が難しいです。

足はふらふらです。

話していることのつじつまが徐々に合わなくなってきます。
 

体幹体温35度

戦慄熱産生最大。
 ↓
つまり、震えが最大ということ。
 
ここから徐々に震えが無くなってきます。
 

体幹体温34度

記憶ができなくなる。ものが覚えられない。
 

体幹体温33度

動くことができなくなり、どうでもよくなる(無関心)
 

体幹体温32度

【重要】ここが登山現場で体温を戻せる最終ライン!!!と考えてください。

32度までは、まだ体温調整機能が残されているので、自力の代謝で回復はギリギリ可能なようです。保温や栄養補給での回復の可能性はあります。
 

体幹体温30度

錯乱(さくらん)したり、幻覚(げんかく)を見たりすることがあります。

昏睡(こんすい)状態になります。
 

体幹体温27度

肺に水が溜まります。

筋肉の硬直がなくなります。
 

体幹体温22度

無呼吸になります。
 
 

体幹体温18度

心停止になります。
 
 

まず低体温になりやすい人や状態

・お年寄り、小児

・栄養不足や疲労

・水分不足 

・糖尿病、脳梗塞など神経の病気がある人

・怪我をしている人
 

こういう方はなりやすいです。

とくに山岳では、水分不足と栄養不足、疲労が特に注意。

今回の事故も高齢(80才)の方ですね。

簡単に言うと弱い方から低体温症になります。
 
 

リーダーたるもの

  • 1 登山において、リーダーは疲れと低体温症の判断を違えてはいけません。
  • 2 下山の時間や下山の場所も大切ですが、それより、人の命はもっと大切です。いつでも下山の時間や下山の場所を変更できる心構えでいることが、判断を誤らない心理を作ると思います。
  •   

  • 3 最初の症状は疲れと同じように見えるので、「もう少し先に行ってから確認しようか・・・・」などと考えていると、症状が悪化して取り返しのつかない状況になります。小まめなチェックが必要です。
  •  
     

    応急対策

    大きく分けて震えている時と、震えていない時(意識が朦朧(もうろう)としているときの2つにわけられます。
     

    震えている時

    1 まずは隔離

  • 冷たいものから離すことが第一
  • 敷物(しきもの)を敷く
  • 風を避ける
  • 濡れ物を取る
  • 2 保温・加温

  • 厚着させ保温をする。
  • 顔、首、頭などは熱が逃げやすいので、帽子やマフラーで保温。
  • 毛布で保温し、出来るなら患者だけでなく、健康な方も一緒に毛布に包まるといいです。
  • カイロ・お湯を入れたペットボトルなどで加温!首・脇の下、股(また)の付け根に当てましょう。
  • (SOL(ソル) ヒートシート エマージェンシーブランケット1人用)

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    震えておらず、意識もうろうとしている時

    1 最初はさすったりしない!

    手足の先の冷たい血液が体に急に流入してくると心臓が止まってしまう場合があります。
     
     

    2 まず加温

    意識が戻るまで加温を続けましょう。(急激な加温は禁止)

     

    3 意識の確認

    小まめに意識があるかないか確認が必要です。
     

    4 心拍が無い時だけ!!

    低体温症にマッサージは禁止ですが、心拍が無い時のみ心臓マッサージをしてください。
    ( テルモ体温研究所 )
     

    ※消防署などで、「普通救命講習」を開催しています。近くで開催されていなければ、公的機関や、消防署などに問合せてみましょう。人数がある程度まとめることができるなら、出張して開催してもらえることがあります。
     
     

    (SOTO マイクロレギュレーターストーブ)

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    (プラティパス)

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    まとめ

    登山のときの低体温症は、誰にでもあるとても危険な症状です。

    今回の事故のように環境や状況によっては、ガイドでも間違うことがあるのです。

    素人の自分達では、すこしやり過ぎなくらいの準備をしておかないと、危険な状況に陥る恐れがあります。

    そのような状況にならないと、ピンとは来ないと思いますが、低体温症はなるまでは分かりづらく、なってからでは遅いのです。

    最後に、この度の事故で、お亡くなりになったかたのご冥福をお祈り申し上げます。
     
     

    参考サイト:

  • 松山赤十字病院救急部カンファレンス
  • http://www.matsuyama.jrc.or.jp/rinsyo/news/wp-content/uploads/2013/02/7efc500b289786c3252f403a393d95cd.pdf

  • 山岳医療情報
    (http://www.sangakui.jp/medical/otherinformation/post.html)
  • テルモ体温研究所
  • http://www.terumo-taion.jp/health/teitaion2/02.html(低体温症の心拍がないときのマッサージの可否)
     
     

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