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【飯豊山 登山初心者の記録】|初心者用ルート「弥平四郎 登山口」から

飯豊 縦走・ハイキング
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「飯豊連峰」登山初心者コース 弥平四郎登山口

東北の山々は日本アルプスのような高さはないが、その奥深さはなかなか引けをとらないと思う。

まだようやく登山靴を買ったころに、知り合いの山岳ガイドが「いろいろな山はあるが、飯豊山は別格」と言っていたのを思い出し、飯豊を調べたことがあった。そのころの飯豊のイメージは暗く冷たい、そして青くとがったイメージをもっていた。

しかし飯豊のこと調べれば調べるほどその奥深さにムクムクと行きたい病が湧いてきた。

このころはまだ家族から単独で山に登ることを理解してもらえず、パートナーを探さねばならない。

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山が好きそうな職場の先輩と後輩に声をかけたところ二つ返事で行けることを了承してもらい、徐々に計画を立てていった。当日は後輩が残念ながら行くことができなくなってしまって、先輩と二人で行くことになった。

当日、自分の車がないことから、先輩の車で行くことになった。

出発は朝1時30分。先輩の車にはナビがついていなかったこともあり、助手席で地図を見ながらのクルーズ。

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自分は車酔いがひどい方で、ほとんど先輩の助けにならなかった。

ここで予定では高速道路を進み西会津インターより降りる予定であったが、、予期せぬ通行止めに遭遇し手前の会津坂下インターで降りた。
最初からのロス発生に焦りが焦りを呼び、その後ルートミスが相次いだのはよく覚えている。

今回の計画はほとんど自分が立てたが、当日の飯豊本山到着と1泊2日を計画の軸に据えると、なかなか厳しかった。

このときはまだ現地で調整すればいいかと高をくくっていたが、スタートから計画が崩れていくとさすがに焦るのは、今思えば当然である。研ぎ澄まされた先輩のルート勘に助けられ、無事に弥平四郎の集落についたときにはホッと胸をなでおろした。集落を通りすぎ、登山口前の広場にたどり着いた。

まだ周りは暗く、ヘッドランプを付けて出発の準備をする。出発時もまだ周辺は暗かったので、そのままヘッドランプを装着し出発。

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予定では弥平四郎登山口から新道で尾根に上がり、三国小屋経由で本山に到着する予定である。

最初の急登はまだ元気があったので、あまり苦にならなかった。途中でようやく太陽が出て来て、やる気も沸々とわいてくる。

一気に尾根まで登り、そこから疣岩山を経由し、まずは三国小屋を目指す。地図や写真などでは尾根沿いに水平に三国小屋に行けるように見えるが、実際は飯豊特有の小さなアップダウンに苦しめられる。

力量の不足がここでも現れてしまった。

これでもかという登りの連続に、足の筋肉が悲鳴を上げ始める。

計画も距離で言うとまだ4分の1以下で、手痛い飯豊の洗礼に気持ちが折れそうになる。

ようやく疣岩山(いぼいわやま)手前の巻岩山に到着する。

この時、自分たちは疣岩山に着いたつもりでいたので、その後気づかないで、疣岩山に到着したときは勘違いにガッカリしすぎて、一度心が折れてしまった。

ちょうど疣岩山は弥平四郎登山口の旧道の分岐に位置している。

旧道を見るとかなりの勾配である。先人の記録を見るとこの勾配が曲者(くせもの)で、かなりの心臓破りコースであるようだ。

上からみるとその勾配の急さに苦労の様子が目に浮かぶ。

小休憩で気持ちを落ち着かせて三国小屋に向う。

ここから先は少し起伏が少なったように思え、少し楽に三国小屋に着くことができた。

それでも、有名な地図に掲載されている所要時間内に到着することができて、なんとも言えない気持ちになった。

おおよそ三国小屋で計画は約3分の1。まだまだ本山は先にあるため気持ちが折れないように進むことにする
 

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三国小屋を出発

暗いうちに朝早く弥平四郎登山口から登ってきたが、もう三国小屋にくるころは日が高くなっていた。

ここからは延々と尾根歩きで、少しは楽になるかな、と思っていた。

が、それが甘いことだと分かったのは出発してすぐからだ。

ガスも深く遠くを見渡すことができないため、展望を楽しむ時間がない。

細かいアップダウンで、尾根歩きといっても足にこたえる。

またハシゴ場は霧でぬれているため、注意して登らないと滑る。

案の定、登山靴が古いので、足裏のグリップが悪く少し滑ってしまった。

だんだんと種蒔山が見えてくるはずだが、ガスでまったく見えず、視界は10mくらい。

足元だけを見ながら黙々と前へすすむが、修行のようだ。気づくといつの間にか切合小屋のちかくだ。

なんといつの間にか種蒔山が過ぎていたのだ。

とてもがっかり。

行程管理がまったくできていないことも合わさってとてもがっかりする。

ここで小休止し、少し遅れてくる先輩を待つ。

しかし、なかなかやってこない。

我慢できなくなり、少し戻って先輩を探すこととする。

いない。

しばらく10分ほど戻るが、やはりいない。

そんなに離れているはずはない。

焦りながら、携帯をみるが圏外である。

切合小屋の近くはギリギリ携帯がつながったはずである。

ここからもう一度小屋に戻る。戻ったところ先輩を発見。

体が脱力してしまうほど安堵(あんど)した。

自分で誘っておいて、遭難させるのかと思ってしまったからだ。

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話しをきくとトイレで登山道を離れていたということ。

偶然そこですれ違ったのだろう。ここで小休止をして気持ちを落ちつける。

時間を見ると、早くいけばなんとか切合小屋まで戻ってこれそうだ。

ここでいらない荷物を小屋において、身を軽くして出発する。

ここでトレイルランの男女に追い越される。

慣れているらしく、すごいスピードだ。

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自分たちも続くように出発する。最初のうちは荷が軽いので、気分よくすすめたが、だんだんと足が重くなる。

草履塚までの緩い登りがかなりきつい。

姥権現を過ぎて御秘所の岩をおっかなびっくりクリアする。

御前坂の中腹あたりにきたところで、先ほどのトレイルランの男女が降りてきた。

その速さにびっくりする。

というよりは自分たちが遅いのか・・・気落ちしながら水場の近くに到着する。

ここで少なくなった水をくみに右にくだる。

かなり下ったところにパイプがあり、ここで水をくむ。

今思えば帰りにくめば荷が軽くなったと思うが、のどがとても乾いていたため我慢できなかったのだ。

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すぐに出発。

本山小屋に到着すると風もかなり強くなり、とても寒い。

本山小屋では管理の人が水のタンクや小屋の中を掃除していた。

もう少しで飯豊本山なので、先を急ぐ。

しかし、ガスと強風で思いのほか体に応える。

鼻水をたらしながら、ようやく本山に到着するが、視界は全くゼロ。

しかし、ようやくついた山頂で、お互いをたたえながら、霧で何も見えない景色を、二人で写真を撮りまくる。

視界が全くないので、長居は無用だ。神社まで一気に戻りお参りを済ませる。

やはり帰りは気持ちも上向きなため速く感じる。

御前坂を過ぎたところで単独の登山客とすれ違う。

時間を考えると、本山小屋で泊まるのだろうか。

自分たちも早く小屋に戻りたいので、先を急ぐ。

ヒザがやや痛みだしたころに、ようやく小屋に到着。

日も落ちて、ヘッドランプがほしいところであった。

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小屋の中にはいり早速夕飯の準備をする。

体は鉛のように重いが、おなか がかなり減っていたので、手際よく夕飯を作る。

夕飯を終えると、ようやくひと段落できた。

先輩といろいろ話し込み、明日の出発時間を確認し、寝床に入る。

本日は誰も訪れず、貸し切りであった。

夜、トイレに起きて外にでる。

そうすると昼間とは全く違って、晴れていて、満天の星空が見えた。

体は寒いが、昼間とは全く違う光景にしばらく見とれてしまった。

朝、太陽が出る前に目が覚めて、外に出た。

今日はガスも晴れて天気もいいようだ。

しばらく雲の動きを見ていると先輩も起きてきた。

足腰で不安なところはないようなので、朝食をとったらすぐ出発する。

紅葉の終わり間際の時期であったので、壮大な紅葉の景色が360度見える。

先輩は見とれてしまって足が進まない。

またはぐれてしまう危険を避けるため、うしろを気にしながら進む。

確かに見とれる気持ちもわかる。

往路がガスと風でとてもひどかったので、余計にそう思うのだろう。

太陽がだんだん昇ってきて、気温も上がる。三国小屋についたころは暑くて汗がかなりでてきた。

尾根を鏡山方面へ進み、途中から左に下る。

風がなくなってきたためか、今度は むっとした湿気で汗が止まらない。

途中で何回か小休憩を入れ、体にムチを打って前に進む。

鏡山の尾根から下は熊が多い場所だ。油断せず、鈴と拍手で自分の居場所を伝えながら進む。

熊スプレーもあるが、飯豊の熊に聞くかどうかはわからない。

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さすがにこのくだりは長く、そして急であるため、ヒザが痛くて横に歩いたり、小休憩を入れたりとごまかしながら下る。

ようやく登山口の駐車場についたが、またしても先輩と離れてしまった。

20分くらい遅れて先輩が到着。

離れたことを謝りながら、今度は家までの長い帰路を出発した。

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