登山のビーコン|雪崩のビーコン・ライフビーコンなど[9選+α]紹介と使い方

ビーコンは登山で遭難したときに位置伝える機器

男性がビーコンを使っている

ここではよく使われている「雪崩のビーコン」と無雪期で使う「遭難対策ビーコン」を9つ紹介します

いまは「遭難のニュースが多い時代」なので、対策を万全にして、山へ向かいたいです

==▼目次==

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登山のビーコン|ビーコンや遭難対策機器の種類

最近は登山でビーコンなどの「遭難対策の機器」がよく使われています。 ボクも安全の管理で道具をもって登山をしています。 

いま多く使われている位置特定の道具は下記のとおり

 

  1. アバランチ(雪崩)ビーコン
  2. 「雪崩ビーコン」は比較的古くから使われているビーコン探知機。 鉄腕ダッシュの鬼ごっこで使われている鬼が近づくと音が出るやつが「初期型のビーコン」

  3. GPS
  4. 探知機ではありませんが、位置がわかる「GPS」もここで紹介。 この機器は古いですが、登山で一般的に普及が始まったのはスマホにGPS機能がついてから

  5. ココヘリ・ライフビーコン
  6. 「ココヘリ・ライフビーコン」も登山で持っている人が増えました。 初期型は「ヒトココ」といって介護者が行方不明にならないための探知器にも使われていました

  7. 携帯電話
  8. 「携帯電話」は最近山頂でも電波が飛ぶので、無線機の代わりに使われるようになっています

  9. 無線機
  10. 「無線機」は一番古い位置の探知機。 今では捜索や電話がつながらない地域の登山で使われる程度になってきています。 

  11. (地形図)
  12. 昔から使われているアナログな「地形図」も位置検知システムのひとつ

 

 
 

アバランチビーコン(雪崩ビーコン)

雪崩のビーコンは昔からありました。 でもよく使われ始めたのはここ10年くらいのバックカントリーブームくらいから。 それまで使われなかった1番の理由は「高価」だからですね。 まあ今でも高価ですから、現実的にはなかなか普及はしにくいですが、アバランチビーコンは世界で使われているグローバルな機器で、日本でも以前よりは普及がすすみ、いろいろなメーカーで販売が始められています

(▼雪崩に関連する記事)

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雪崩から助かる方法を書きました また「那須岳の雪崩事故」を自分なりに検証させていただきました 雪崩はまだ研究が始まったばかりで、かなり大きく安全率を考えていないと、いつ足元をすくわれるかわかりません どうしても山に行くと気持ちが大きくなって、もう少し・・もう少し・・と思ってしまいます 危険だと思っても、それがマヒしてしまい雪崩になることが多いと思います 雪崩は人災です 参考にしてください

 
 

アバランチビーコン(雪崩ビーコン)とは

このビーコンは世界共通で電波「457メガヘルツ帯」を使用しています

重さは平均200gくらいで、単1電池2個分くらいの重さです

雪崩ビーコンは雪崩に埋没したときの捜索に特化した有用な端末で、冬の滑走系の登山では「三種の神器」の一つに数えられています

探知距離直線距離で「30m」くらいから「50m」くらい

最近は毎年新作が出てきて、70mの探知距離を持つビーコンや、コンパクトで、使い方も工夫されているものが発売されています

 
 

アバランチビーコン(雪崩ビーコン)の価格

値段は定価で3万円から5万円くらいで、一般の人もなんとか手が届く範囲ですが、ちょっと高めです

価格の差3万円台の場合は「型落ち」や「2アンテナ(今は3アンテナが一般的)」などの場合が多いです

いまのスタンダードは4万円後半から6万円くらいが相場。 高いですね~。 ボクの経験上、ビーコンを本気で使うのは一生のうち1回か2回程度使うような機器ですが、命をのせている機器なので糸目はつけないほうがいいと思います

 
 

雪崩ビーコン おすすめ

おすすめはピープスの「マイクロBT」

(▼マイクロBT)
ピープス マイクロBT
(https://m.media-amazon.com/images/I/71f8HrHSmuL._AC_SL1500_.jpg)

フラッグシップのプロBTよりやや安めの廉価版で 電池の持ちがやや少ないですが、単3電池が使えて150gと軽量。 

ボク個人が必要な機能がすべてあって4万円台なので、初心者におすすめしたいです

ほかのビーコンと「比較」もしているのでそちらも見てください

 
 

雪崩(アバランチ)ビーコン比較

いま発売している主要な「アバランチビーコン」を比較してみました

雪崩ビーコンのパイオニア「ピープス」の「プロBT」はちょっと高めですが電波受信にすぐれ、ビーコンが1つでもできるトレーニングモードがあります

「マムート」のフラッグシップ「Barryvox S(バリーボックス S)」は主要メーカーの中でも一番距離がある70m。 探し方を声で教える「オートガイダンス」、誰から救ったらいいか教えてくれる「バイタルデータ」など機能が豊富。 でも高価です

「マムート」の主力ビーコン「Barryvox(バリーボックス)」。 70mの距離が魅力。「S」との違いはる「オートガイダンス」や「バイタルデータ」などの機能が少しかないこと

「オルトボックス」のフラッグシップ「ダイレクトボイス」。 ヘリからの電波で探すレッコ反射板がついていて、オートガイダンス(探し方を教えてくれる)が特長

「ブラックダイヤモンド」の「リーコンLTビーコン」。 Bluetooth接続で各種設定変更やトレーニングモード(1台でトレができる)があるけど、ベースがピープスのビーコンなので、なんかな~

「ARVA(アルバ)」の「EVO5」。 定価より安く販売しているところもあったり、ココヘリでも連携していたり、幅広く営業をしているような気がするドイツのビーコン

バックカントリーの先駆者「BCA」の名機「トラッカー3」。 捜索中に間違った方向に行くとアラームがなったり、受信が自動で送信に変わったり(二次遭難防止)初心者にやさしいビーコンになっています

品名 価格 画像 重さ アンテナ 距離 その他
ピープス
プロBT
52,800円 PIEPS ピープス ピープスプロBT
(sponsored)
230g
(電池込み)
トリプル 60m トレーニング
モード
デジタルシグナル
プロセッサー

(https://www.lostarrow.co.jp/store/g/gPP41100/)

品名 価格 画像 重さ アンテナ 距離 その他
ピープス
マイクロBT
45,100円 PIEPS(ピープス) ピープス マイクロBT PP41140
(sponsored)
150g
(電池込み)
トリプル 50m 単3アルカリ
電池

(https://www.lostarrow.co.jp/store/g/gPP41140/)

品名 価格 画像 重さ アンテナ 距離 その他
マムート
Barryvox S
59,400円 マムート(MAMMUT) Barryvox S 2710-00140
(sponsored)
210g
(電池込み)
トリプル 70m オートガイダンス
バイタルデータ

(https://www.mammut.jp/items/2710-00140)

品名 価格 画像 重さ アンテナ 距離 その他
マムート
Barryvox
46,200円 MAMMUT(マムート) 雪崩埋没者捜索 アバランチビーコン Barryvox 271000150
(sponsored)
210g
(電池込み)
トリプル 70m

(https://www.mammut.jp/items/2710-00150)

品名 価格 画像 重さ アンテナ 距離 その他
オルトボックス
ダイレクトボイス
53,900円
(sponsored)
210g
(電池込み)
トリプル 50m レッコ反射板
オートガイダンス

(http://www.magic-mountain.jp/item/category/64_pdf/64_p34-35_ortovox.pdf)

品名 価格 画像 重さ アンテナ 距離 その他
ブラックダイヤモンド
リーコンLTビーコン
42,900円
(sponsored)
160g
(電池込み)
トリプル 50m Bluetoothで
各種設定
トレーニング

(https://www.lostarrow.co.jp/store/g/gBD43812/)

品名 価格 画像 重さ アンテナ 距離 その他
ARVA
EVO5
40,700円 [アルバ] バックカントリー アバランチビーコン EVO5
(sponsored)
165g
(電池込み)
トリプル 50m 単三電池
Uターンアラーム
二次雪崩防止
タイマーアラーム
品名 価格 画像 重さ アンテナ 距離 その他
BCA
トラッカー3
48,400円 bca(ビーシーエー)TRACKER3 (トラッカー3)3アンテナアバランチ ビーコン】

215g
(電池込み)
トリプル 50m バッテリー

(http://www.k2japan.shop/shopdetail/000000000409/C/page1/order/)

 
 

アバランチビーコンの安いところはどこか

アバランチビーコンを安く手に入れる場合

これはカンタン。 それは「型落ちのビーコン」なら安く買うこともできます

型落ちでも、性能の進化がゆっくりなので、1世代前でも十分性能は通用します・・・・でも型落ちは安価で人気のために、すぐに売り切れになってしまうのがデメリット

(▼型落ちピープスは売り切れてしまっています)

(▼マムートバリーボックスは20%引き)

最近安く販売している新しいオンラインショップがあります

それが「trekkinn」

ARVAの「EVO4」、型落ちですが定価37,400円のところ21,223円で販売しています

(▼アルバのEVO4が21,223円は格安)

Trekkinn |トレッキング・ハイキング用品のオンラインショップ
山岳、トレッキング、ハイキング用品のオンラインストア。 Trekkinn でベストプライスの衣類、靴、アクセサリー。

(▼BCAのトラッカーSも定価42,900円が25,186円、安っ!)

Trekkinn |トレッキング・ハイキング用品のオンラインショップ
山岳、トレッキング、ハイキング用品のオンラインストア。 Trekkinn でベストプライスの衣類、靴、アクセサリー。

「trekkinn」はスペインの「Tradeinn Retail Services」という会社が運営していて、それなりにしっかりした会社

(▼プライバシーポリシーはこちら)

Tradeinn | Tienda online: deporte, moda, tecnología y bricolaje
Encuentra todo lo que necesitas con las mejores marcas y los mejores precios. Compra segura. Financia tu compra. Devoluc【続きをよむ】

ただボクはここから買ったことがないので、なぜこんなに安いのか残念ながらよくわかりません

 
 

雪崩ビーコン レンタル

ビーコンは高いので、レンタルしてくれるところもあります

(▼こちらは3泊4日で6050円)

(▼やまどうぐレンタル屋さんでも貸しています)

ビーコン|登山用品レンタル やまどうぐレンタル屋
富士登山、トレッキングで使う、登山靴、ザック、レインウエアなどの登山用品のレンタルならやまどうぐレンタル屋

レンタル屋さんは整備をバッチリやってくれているので、故障とかの心配はかなり低いです

初心者には最適かも

 
 

雪崩ビーコン 中古

雪崩ビーコンの中古品は個人的にはおすすめしません

命を預ける機器なので、中古の場合、壊れているかどうかわからないからです

不良品かどうかの確認するにはビーコンが2つないと確認できないので、初心者には難しいと思います

意外とビーコンのエラーはあります。 特に中古品は不安が大きいので、扱いに慣れていない人は避けるべきです

 
 

アバランチビーコンの使い方

昔と違って最近のアバランチビーコンはとても使い安く、そして精度が高くなってきています

使い方は

  1. 登る前に電波発信モードにしておく
  2. 必ず電波がでているか、誰かにサーチモードにしてもらってチェックをする
  3. 雪崩が起きたら、流される人を見失わないように注意深く見て、消失地点からサーチモードにして探す
  4. とにかく矢印の方向に進む 距離が一番短くなったところで雪面近くにビーコンを持っていき、十字を切るように一番近いところを探す
  5. 一番距離が近いところにプローブを差してショベルで掘り進める

これがビーコンの使い方です

(▼バックカントリー穂高さんの動画もわかりやすいです)
▼YouTubeタップで再生
バックカントリー穂高のビーコンの使い方

(https://youtu.be/iHolXRaEgcM/)

 
 

ライフビーコン・ココヘリ

一般の無雪期登山で使うビーコン探知機は、最近オーセンティックジャパンの「ライフビーコン」や「ココヘリ」が人気です

(▼ライフビーコンの公式サイト)

LIFE BEACON-ライフビーコン

(▼ココヘリの公式サイト)

COCOHELI ココヘリ | 山岳遭難対策制度
待つ人に、次の冒険に、もっと楽しむために“安心”を。山の遭難対策に、山の安心のすべて「ココヘリ」。

この中では一番新しい位置検知システムの「ライフビーコンとココヘリ」

ココヘリの電波は920メガヘルツ帯を使用(20g)、ライフビーコンの電波はBluetoothで2.5ギガヘルツ帯(8g)

探査距離は100m~16kmで、電池は1回2時間充電すれば3ヶ月から6ヶ月くらいもちます

ボクも「ココヘリ」を持っていて、旧バージョンの「ヒトココ」も持っています。

普通に使うと、障害物で感知距離が50mくらいのときもありますが、平均して200mは探知可能

親機は以前購入が可能でしたが、現在はレンタルのみOK。 また以前は介護用保険適用に使うこともできるハイエンドの機器(離れると音が鳴る)がありましたが、今は廃盤になっています

 
 

ライフビーコン・ココヘリの価格

ちなみにライフビーコンは買い切りではなく年間契約で「4,400円」。 4,400円÷12ヶ月で月367円くらい(参考:https://hitococo.com/life_beacon/)

ココヘリは入会金3,300円で年間5,500円。 5,500円÷12ヶ月で月459円くらいです

ココヘリにはヘリ出動の経費も含まれているから高いのは当たり前だけど、あまり山に行かない人からみると割高感はありますね

でもボクの経験上では山に行かないと「山のカン」的なものが低下して、より遭難しやすくなります。 なので山にあまり行かない人ほど特におすすめしたいです

(▼ライフビーコンのアプリはこちら)

LIFE BEACON

LIFE BEACON

AUTHENTIC JAPAN Co. Ltd.無料posted withアプリーチ

 
 
解約したいときにはこちらのフォームからどうぞ

(▼ライフビーコン・ヒトココ解約フォーム)

ココヘリ解約申請受付フォーム | ヒトココ
ココヘリ解約申請 1.解約申請後、受付を受領した旨のメールがお客様へ送信されます。 2.契約満了日から7日以内に、メールに記載の住所へ会員証(発信機)をご返送下さい。 ココヘリ利用規約 ダウンロード TEL 0120-1 …

 
 

ライフビーコン・ココヘリは雪崩に使えるか

ライフビーコンもココヘリも軽量でとても軽く、防水(生活防水)、そして電波で人を探す機器。 ということは雪崩ビーコンにも使えるのでは・・・と考えますが、それはちょっと微妙かも

この2つの機器は電波を発信して受信機でとらえることができるので、「ビーコン」の一種。 そうなるとなんとなく雪崩ビーコンにも使えそうな気がしますが、ボクが「ココヘリ」を雪で試した感覚としては「受信はちょっとよくないときもあります」

遠くで反応するときもあれば、結構近づかないと反応しないこともあって、アバランチビーコンと比べるとなんとなく不安定な感じがしました。 ただ反応することは反応します

結論として「実験結果」と公式サイトで「雪崩ビーコンとしては使うことを推奨していない」ということから、なんとなくやめたほうがいいと思いました

やっぱり専用のアバランチビーコンのほうが命を預けられそうです

※実はココヘリの実績をみるとヘリで雪崩にあった人を探して捜し当てています。 もしかしたらイケるのか・・・・

(▼燧ヶ岳で雪崩に遭った人をココヘリで捜し当てた件)

https://www.cocoheli.com/news/sou-suo-shi-an-fu-dao-xian-sui-keyue-xue-shan-dechang-ju-li-karanosou-suo

ヘリでビーコン捜索できるのはメリット大きいですが、フライトは30分くらいで現場に行けるわけではなく、雪崩に巻き込まれているとしたら、そのフライトは遺体捜索という感じにはなりますけどね・・

ココヘリの会員証とヒトココです

 
 

親機と子機セット(捜索のみのセット 介護用の見守り機能は山ではあまりいらないと思います)

 
 

こちらは介護用の見守り機能がついたセット
子機が離れると、その距離でアラームがなります
山スキーなどで離れたくないときには使えるかもしれません

 
 

親機のみ(捜索機能のみ 見守り機能無し)

 
 

親機のみ 捜索・見守り機能あり

 
 

子機のみ(子機は捜索タイプも見守りタイプも分かれていないので、これだけでいいです)

 
 

 
 

そのほかの位置探知機器

そのほかにもビーコンや位置の探知機器があります

上記で紹介した機器が有名すぎて、ほかの機器はそれほど有名ではありませんが紹介してみます

 
 

RECCO救助システム

(▼RECCO救助システムについて)
▼YouTubeタップで再生
RECCO救助システム

(https://youtu.be/I0q5SgT_hMw/)

よく海外のウェアを買うと、リフレクターと言って、小さなプラスチックの板が体についていることがありますが、それが「RECCOシステム」です

日本では、まだ実用段階ではありませんが、海外では使われていて、標準的にウェアなどについていることも多いです

これは遭難や雪崩で埋まった人を探すシステムで、雪山でよく使われます

日本では、電波の規制などの理由で、なかなか普及が進みませんでしたが、ようやく2016年の3月から、北海道のキロロスキー場限定ですが、運用の実験が行われるようになったのです

メリットは、邪魔にならないこと。 スキーやスノーボードをする人は、ウェアについたリフレクターを持っているだけなので、かさばることもありません

雪崩が起きたあとは、ヘリにて1㎞先から電波を拾えて、10㎝程度の誤差で電波を拾えるため、とても優秀。 でもヘリが来る頃には時間が立っていることが多いので実際救助というよりは回収に近いんじゃないかと思ってしまいます

使う電波は915MHzで、これを送信機から出すと、服などに付いているリフレクターから倍の1830MHzの電波を返すことで、人間を発見します

探知機が大きいので、ヘリとかにしか積めないのがデメリット

日本では周波数の規制で普及には至っていないですが、海外では主流の探知機です

参考文献:
ウィキペディア「RECCO救助システム」

 
 

ハンディ無線機

自分がもっているのは、ヤエスの「VX-6」という無線機。 アナログです

これは、標準価格44,800円(税抜)4で級アマチュア無線免許以が必要で、見通しがよければ5kmくらいは飛びます

※第4級アマチュア無線技士の資格は、比較的簡単に取れます
標準コース(2日間)があって、だれでも受講可能授業の後、修了試験に合格するとアマチュア無線の免許が取得できます受講料等は22,750円です詳しくは一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)養成部(電話03-3910-7210)におたずねください

自分の持っているものはアナログですが、徐々にアナログは発売されなくなるでしょう(まだまだアマチュア無線では現役で使えるので心配はいらないです)

いま、国では徐々にアナログからデジタルに移行しているので、新しく買うときはデジタルがいいかもしれないです

総務省 「簡易無線局のデジタル化について」

デジタルとアナログでは話しができないので、注意が必要です

現在は免許のいらない「特定小電力トランシーバー」というものもあり、見通しがいいと、1~2kmで市街地では200mくらい

でもボクの印象では山ではすぐ切れてしまう印象があるので使えないような気がします

沢登りで滝の上と下くらいならこれでもOKですが・・・

 
 

「VX-6 アナログ無線機」
こちらはアマチュア無線の免許も無線機の申請もほしいです

アマチュア無線機をとりたい方はこちらをどうぞ
「アマチュア無線の免許を取ろう! – 日本アマチュア無線連盟

無線機を登録する場合はこちらが参考になります
I-COM 無線局登録申請について

「VX-6 アナログ無線機」

 
 

「特定小電力トランシーバー BLUE CENTURY」
アマゾンベストセラー1位の3980円
免許も申請もいらないです

 
 

「アイコム デジタル簡易無線(登録局)5Wタイプ IC-DPR6」
免許はいりませんが、無線局の申請はほしくなります

 
 

ヤマタン(山岳遭難者探索ビーコンシステム)

以前から剣岳などで、「ヤマタン」というシステムが使われていましたが、使用している50メガヘルツ帯では、送信元の遭難者の細かい位置特定が難しく、限界があることが問題とされているようです

発信機は無料で貸し出されており、500円ほどの大きさのペンダント

1988年に開発・運用されているっていうことから、かなり歴史は古いです

現在は、富山県山岳対策協議会、警察本部(山岳警備隊)、上市警察署馬場島警備派出所などで貸出しているということでした
 ~出典:初心者のための登山用語~

探知距離は、距離は数十m~百数十mです

いろいろな資料をみると、大ざっぱな探査には向いているようですが、最終的な位置特定になると、精度がいまいちのようです

そのようなことも理由にあり、これもあまり普及はされていないようですね
ヤマタン(山岳遭難者探索ビーコンシステム)の端末

ヤマタン
(画像出典:カモシカクラブ

 
 

チェイサー(CHEISER)

位置情報を送るビーコン(98g パソコンのマウスくらい)と、探索をする探索器(227g)の2つあります

通信距離6kmでなかなかです

お互い話しができて、個別IDをビーコン側に持たせてあるので、探索器で個別にGPS機能で探索できます

唯一、株式会社ユピタル鹿児島 で発売されていましたが、現在は販売されていないということです
チェイサー(CHEISER)10

チェイサー(CHEISER)100

~画像出典:株式会社ユピタル鹿児島~
 
 

 
 

携帯電話事業者サービス

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これは一般的に普及している、いわゆる携帯電話です

これに付随しているGPSや直接会話によって、携帯電話が通じる範囲で簡単に自分の位置が分かり、またお互いの通話が可能です

例外はありますが、山の中の圏外地域でも、山頂から電話をすれば、通じる場合が多いため、最近は、登山者の標準装備になっています
 
 

 
 

ビーバー(BEBor)

これはイリジウム衛星を使った救難救急通信機器で、海でも山でも使えます

携帯電話が通じないところでも通信可能で、本体の通報ボタンを押すだけで、事前に登録したメールアドレスに救助要請と自己位置情報を送信します

170グラムで、文庫本くらいのとても軽い機器です

距離は衛星を使っているので、地球全体OKです

ランニングコストがかかる・・・と総務省の検討委員会資料には書いてありましたが、三菱電機に聞いたら、ランニングコストは電池代だけだそうです

しかし残念ながら、これは現在発売されておりません

オンラインで調べたところ、三菱電機で作っているようなので、電話してみました

そうしたところ、一昨年、大洋無線から三菱電機にこの技術を含めた、海洋遭難システムの技術が移った(買収した?)ということでした

そのときに、双方向救急通信装置 「BEBor(ビーバー)TBB-100」は発売を止めており、発売の見通しはたっていないそうです(

双方向救急通信装置 「BEBor(ビーバー)TBB-100」

~画像出典:三菱電機システム(株)~
 
 

 
 

PLB(Personal Locator Beacon)

コスパスサーサット衛星を使ったシステムです

遭難の通報用で、相互通信はできません

遭難者がPLBから信号(406メガヘルツ)を発信、海上保安庁から、その後121.5メガヘルツのビーコン信号を頼りにピンポイントで遭難者を救護します

現在、外国メーカーのものはありますが、国内産を総務省と大洋無線(以前はビーバーを開発していましたが、現在は三菱電機にそれを売却しています)で開発中です

大洋無線で開発中のPLB
大洋無線で開発中のPLB

現在このシステムの使用は日本ではまだ海上でしか認められていません

重さは153 gでかなり軽量です

その理由は間違って発信してしまう誤発信が問題となっているからだということになっています

海上遭難以外で使用すると、3ヶ月以上10年以下の懲役刑に処される場合があります

誤って信号を発射した場合は、直ちに118番や船舶無線で海上保安庁へその旨を連絡してください

しかし、世界ではすでに一般的に普及し、登山にも使用されているので、それだけが理由ではないような気がしますね・・行政のシステムか、法的な整備が難しいためでしょうか

しかし、これが普及されればその他の探知システムが駆逐されてしまうほど高性能です

「ACR レスキューリンク・プラス 日本版PLB」 
現在日本で使用が認められている唯一のPLBです無線局免許の申請に4,250円かかります


 
 

参考:マリンショップ KAZIシープラザ

 
 

150メガヘルツの登山者位置探知システム

いまニュースになったのは、富山県立大学と北陸総合通信局などが開発を進めてきた登山者位置検知システムです

端末を山小屋に置き、その10km圏内が遭難信号受信と、位置特定や短文通知が可能

PLBと比べると、誤発信のときの探知はしやすいでまたそのくらいの距離であれば、誤送信などの確認が容易にできることもあるでしょう(PLBはご発信の確認が難しい)

電波が届かないところは、別の登山者が持っている端末を介して遭難信号と位置特定ができるようです

電波を受発信する端末は北陸電気工業(富山市で、アンテナ内蔵の登山用ザックはゴールドウイン(小矢部市)が共同開発しています

ゴールドウィンはスキーや登山のメーカーでとても有名で、そこが開発に動いているということは期待したいですね

150メガヘルツの登山者位置探知システム

~画像出典:毎日新聞~

 
 

150メガヘルツ端末のメリット

山や雪といった障害物の影響を受けにくい150メガヘルツ帯の電波を利用

富山県立大学の資料から、雪や水での電波の減衰率は数字が低い方が少ないとあったので、雪崩ビーコンより数値が低い150メガヘルツの減衰はかなり少ない方でしょう
 

 
 

150メガヘルツ端末のデメリット

326gで缶ビールと同じくらい、少し重いです

山をやっていると、この重さは持っていくことをためらうくらいの重さですね