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【登山遭難】無線・ビーコン・ココヘリなど【9選】+1

トランシーバーと男性 登山ギア
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遭難位置情報を伝える|アマチュア無線機やココヘリなど登山初心者に読んでほしい

 
 
【2018年8月2日】更新 

遭難のとき位置伝える遭難対策機器を9つ紹介します

今は遭難するとすぐニュースになってしまう時代です。

遭難のニュースでは有名になりたくないですね

そのためには、対策を万全にして、山へ向かいたいと思います

 
 

2017年3月25日に新聞に載っていた 「登山者位置検知システム」 という記事が目に入ってきました

 
 

「冬山登山者も位置検知 有効性立証 県立大など、実用化目指す /富山」

県立大(射水市黒河)が、北陸電気工業(富山市下大久保)、ゴールドウイン(小矢部市)と共同開発した「登山者位置検知システム」の実証実験結果が今月24日、総務省北陸総合通信局(金沢市広坂)の吉武久局長に提出された。
昨年10月~今年3月に立山周辺で実施した実験で、携帯電話が通じない山岳地帯でも遭難者の位置情報をやりとりでき、有効性を立証した。
今後、実用化に向けた研究を進める

出典:毎日新聞

 
 

国と県立大(射水市黒河)・北陸電気工業・ゴールドウインとが共同で新しいシステムを開発し、その記者発表が行われたようです。

このニュースのように、最近、探知機などの開発が活発になってきました

その理由は、遭難や滑落などの山岳事故のニュースが以前よりは目立つようになってきているからだと思います

レクリエーションとして、人口が多くなったせいもあると思いますが、世論も、「レクリエーションに行っておいて、助けてくれとは何事だ!」と思ってしまい、注目の的になってしまうのでしょう

登山はあくまで自由で、また敷居も高くありません

若くても、また年齢を重ねても、女性でも男性でも、そしてどのようなかたでも、山はいつでもむかい入れてくれます

しかし、山に一度入ってしまうと、自由と引き換えに何かあったときは自分で全て解決しなければなりません。

自分で解決できない場合には、最終的には、外部の救助(入っている山岳会や警察、民間の救助チームなど)に助けを求めるようになってしまいます。

その際にもっとも必要になるのは、自分の位置を相手に伝える道具です。
 
 

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位置を知らせる使えそうな道具

私も安全の管理として、いくつか道具をもっています。

探してもらうか、自分の位置を特定するような道具は以下のとおりです。
 
 

  • アバランチビーコン
  • GPS
  • ココヘリ(ヒトココ)
  • 携帯電話
  • 無線機
  • 地形図

 
 

普通はこのくらい持っていると、かなりもっている方だと思います。

少し気になりだしたので、位置検知システムを調べてみました。

いろいろ調べてみたら、知っているものも、知らないものも出てきたので、以下のように紹介いたします。
 
 

1 ハンディ無線機

自分がもっているのは、ヤエスの「VX-6」という無線機で、アナログです。

これは、標準価格44,800円(税抜)で4級アマチュア無線免許以が必要で、見通しがよければ5kmくらいは飛びます。

※第4級アマチュア無線技士の資格は、比較的簡単に取れます。
標準コース(2日間)があって、だれでも受講可能。授業の後、修了試験に合格するとアマチュア無線の免許が取得できます。受講料等は22,750円です。詳しくは一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)養成部(電話03-3910-7210)におたずねください。

自分の持っているものはアナログですが、徐々にアナログは発売されなくなるでしょう。(まだまだアマチュア無線では現役で使えるので心配はいらないです)

いま、国では徐々にアナログからデジタルに移行しており、新しく買うときは、ある程度の検討は必要かもしれません

総務省 「簡易無線局のデジタル化について」

デジタルとアナログでは話しができないので、注意が必要です。

現在は免許のいらない「特定小電力トランシーバー」というものもあり、見通しがいいと、1~2kmで市街地では200mということです。

 
 

「VX-6 アナログ無線機」
こちらはアマチュア無線の免許も無線機の申請もほしいです

アマチュア無線機をとりたい方はこちらをどうぞ
「アマチュア無線の免許を取ろう! – 日本アマチュア無線連盟

無線機を登録する場合はこちらが参考になります
I-COM 無線局登録申請について

「VX-6 アナログ無線機」

 
 

「特定小電力トランシーバー BLUE CENTURY」
アマゾンベストセラー1位の3980円
免許も申請もいらないです

 
 

「アイコム デジタル簡易無線(登録局)5Wタイプ IC-DPR6」
免許はいりませんが、無線局の申請はほしくなります

 
 

2 ヤマタン(山岳遭難者探索ビーコンシステム)

以前から、剣岳などで、ヤマタンというシステムが使われていましたが、使用している50メガヘルツ帯では、送信元の遭難者の細かい位置特定が難しく、限界があることが問題とされているようです。

発信機は無料で貸し出されており、500円ほどの大きさのペンダント。

1988年に開発・運用されているっていうことから、かなり歴史は古いです。

現在は、富山県山岳対策協議会、警察本部(山岳警備隊)、上市警察署馬場島警備派出所などで貸出しているということでした。
 ~出典:初心者のための登山用語~

探知距離は、距離は数十m~百数十mです。

いろいろな資料をみると、大ざっぱな探査には向いているようですが、最終的な位置特定になると、精度がいまいちのようです。

そのようなことも理由にあり、これもあまり普及はされていないようですね。

ヤマタン
(画像出典:カモシカクラブ
 
 

3 アバランチビーコン(雪崩ビーコン)

457メガヘルツを使用していて、電波は世界共通です。

グローバルな機器で、いまではかなり普及しており、いろいろなメーカーで作っています。

重さは250gくらいで、単1電池2個分です。

冬季の雪崩埋没時の捜索に特化した有用なシステムで、冬の滑走系の登山では「三種の神器」の一つに数えられています。

探知距離は古いもので30mくらい、最新で45mくらいでしょうか。

アバランチ(雪崩)ビーコンといっているだけあって、雪の中も電波状態は良好です。

普及しているためか、毎年新作が出てきて、コンパクトで、使い方も工夫されているものが多いです。

値段は3万円から5万円くらいで、一般の人もなんとか手が届く範囲です。
 

ピープスのアバランチビーコン 優秀です。

 
 

 
 

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4 ココヘリ・ヒトココ(HITOCOCO)

この中では一番新しい位置検知システムです。

電波は950メガヘルツを使用しています。

探査距離は100m~1kmで、電池は1回2時間充電すれば3カ月くらいもちます。

自分も持っていますが、障害物があると、50mくらいのときもありますが、平均して200mは探知できています。

探査と発信ができる親機(70g 単2電池くらい)と、発信のみで見つけてもらうだけの子機(20g 単3電池くらい)があります。

また、介護用保険適用に使うこともできるハイエンドの機器(離れると音が鳴る)と、探すだけの山岳用の機器の2つがあります。

軽量でとても軽く、防水です。

また、試した感覚としては、水や雪でもあまり電波は減衰しないと思いますが、正式な試験をしたようなサイトはみつけられなかったので、未確認です。

日本山岳救助機構会員制度の運営している「jRO」でも名前を変えて「ヤマモリ」という名前で推奨していて貸出もあり、普及しています。

また、ヘリコプターから探査してくれるシステムも「ココヘリ」という名で稼働しています。

ココヘリ入会はこちら↓
「ココヘリ入会申し込み」

ある程度一般の人にも届くような金額なので、次世代の探査機としては優秀だと思います。
 
 

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ココヘリの会員証とヒトココです

 
 

親機と子機セット(捜索のみのセット 介護用の見守り機能は山ではあまりいらないと思います)

 
 

こちらは介護用の見守り機能がついたセット
子機が離れると、その距離でアラームがなります
山スキーなどで離れたくないときには使えるかもしれません

 
 

親機のみ(捜索機能のみ 見守り機能無し)

 
 

親機のみ 捜索・見守り機能あり

 
 

子機のみ(子機は捜索タイプも見守りタイプも分かれていないので、これだけでいいです)

 
 

5 チェイサー(CHEISER)

位置情報を送るビーコン(98g パソコンのマウスくらい)と、探索をする探索器(227g)の2つあります。

通信距離6kmでなかなかです。

お互い話しができて、個別IDをビーコン側に持たせてあるので、探索器で個別にGPS機能で探索できます。

唯一、株式会社ユピタル鹿児島 で発売されていましたが、現在(2017年4月)は販売されていないということです。

~画像出典:株式会社ユピタル鹿児島~
 
 

6 携帯電話事業者サービス

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これは一般的に普及している、いわゆる携帯電話です。

これに付随しているGPSや直接会話によって、携帯電話が通じる範囲で簡単に自分の位置が分かり、またお互いの通話が可能です。

例外はありますが、山の中の圏外地域でも、山頂から電話をすれば、通じる場合が多いため、最近は、登山者の標準装備になっています。
 
 

7 ビーバー(BEBor)

これはイリジウム衛星を使った救難救急通信機器で、海でも山でも使えます。

携帯電話が通じないところでも通信可能で、本体の通報ボタンを押すだけで、事前に登録したメールアドレスに救助要請と自己位置情報を送信します。

170グラムで、文庫本くらいのとても軽い機器です。

距離は衛星を使っているので、地球全体OKです。

ランニングコストがかかる・・・と総務省の検討委員会資料には書いてありましたが、三菱電機に聞いたら、ランニングコストは電池代だけだそうです。

しかし残念ながら、これは現在発売されておりません。

オンラインで調べたところ、三菱電機で作っているようなので、電話してみました。

そうしたところ、一昨年、大洋無線から三菱電機にこの技術を含めた、海洋遭難システムの技術が移った(買収した?)ということでした。

そのときに、双方向救急通信装置 「BEBor(ビーバー)TBB-100」は発売を止めており、発売の見通しはたっていないそうです(2017年4月現在)

~画像出典:三菱電機システム(株)~
 
 

8 PLB(Personal Locator Beacon)

コスパスサーサット衛星を使ったシステムです。

遭難の通報用で、相互通信はできません。

遭難者がPLBから信号(406メガヘルツ)を発信、海上保安庁から、その後121.5メガヘルツのビーコン信号を頼りにピンポイントで遭難者を救護します。

現在、外国メーカーのものはありますが、国内産を総務省と大洋無線(以前はビーバーを開発していましたが、現在は三菱電機にそれを売却しています)で開発中です。

大洋無線で開発中のPLB

現在このシステムの使用は日本ではまだ海上でしか認められていません。

重さは153 gでかなり軽量です。

その理由は間違って発信してしまう誤発信が問題となっているからだということになっています。

海上遭難以外で使用すると、3ヶ月以上10年以下の懲役刑に処される場合があります。

誤って信号を発射した場合は、直ちに118番や船舶無線で海上保安庁へその旨を連絡してください。

しかし、世界ではすでに一般的に普及し、登山にも使用されているので、それだけが理由ではないような気がしますね・・行政のシステムか、法的な整備が難しいためでしょうか

しかし、これが普及されればその他の探知システムが駆逐されてしまうほど高性能です。

「ACR レスキューリンク・プラス 日本版PLB」 
2016年3月現在、日本で使用が認められている唯一のPLBです。無線局免許の申請に4,250円かかります。

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参考:マリンショップ KAZIシープラザ

9 150メガヘルツの登山者位置探知システム

いまニュースになったのは、富山県立大学と北陸総合通信局などが開発を進めてきた登山者位置検知システムです。

端末を山小屋に置き、その10km圏内が遭難信号受信と、位置特定や短文通知が可能。

PLBと比べると、誤発信のときの探知はしやすいでまたそのくらいの距離であれば、誤送信などの確認が容易にできることもあるでしょう。(PLBはご発信の確認が難しい。)

電波が届かないところは、別の登山者が持っている端末を介して遭難信号と位置特定ができるようです。

電波を受発信する端末は北陸電気工業(富山市で、アンテナ内蔵の登山用ザックはゴールドウイン(小矢部市)が共同開発しています。

ゴールドウィンはスキーや登山のメーカーでとても有名で、そこが開発に動いているということは期待したいですね。

~画像出典:毎日新聞~

150メガヘルツ端末のメリット

山や雪といった障害物の影響を受けにくい150メガヘルツ帯の電波を利用

富山県立大学の資料から、雪や水での電波の減衰率は数字が低い方が少ないとあったので、雪崩ビーコンより数値が低い150メガヘルツの減衰はかなり少ない方でしょう。
 

150メガヘルツ端末のデメリット

326gで缶ビールと同じくらい、少し重いです。

山をやっていると、この重さは持っていくことをためらうくらいの重さですね。
 
 

位置検知システムの今後の普及について

現在、山での普及の率は、
 
 

  1.  携帯端末
  2.  アバランチビーコン
  3.  無線機
  4.  ヒトココ

 
 

の順でしょうか。

しかし、PLBが普及すれば他のシステムは駆逐されてしまうような気がしますが、少なくてもしばらくは、誤送信の影響が大きく、そこが解決しないと普及はしないそうです。
(総務省 東海総合通信局 コラムVol23より)

その中で、150メガヘルツのシステムは今年夏ごろから稼働させたいといっています。

官も民もかなりちからをいれていますね。

なんとか重さをカバーして、値段も2万円代になれば、急速に普及すると思いますが、、、、期待したいです。
 
 

追記2017/7/25

RECCO救助システム

よく海外のウェアを買うと、リフレクターと言って、小さなプラスチックの板が体についているのをご存知でなないでしょうか。

日本では、まだ実用段階ではありませんが、海外では使われていて、標準的にウェアなどについていたようです。

これは、遭難というよりは、雪崩で埋まった方を探すシステムで、雪山専用です。

日本では、電波の規制などの理由で、なかなか普及が進みませんでしたが、ようやく2016年の3月から、北海道のキロロスキー場限定ですが、運用の実験が行われるようになったのです。

メリットは、スキーやスノーボードをするかたは、ウェアについたリフレクターを持っているだけなので、支障は全くありません。

雪崩が起きたあとは、ヘリにて1㎞先から電波を拾えて、10㎝程度の誤差で電波を拾えるため、とても優秀です。

使う電波は915MHzで、これを送信機から出すと、服などに付いているリフレクターから倍の1830MHzの電波を返すことで、人間を発見します。

まだ実験段階であるためこれからですが、とても優秀なシステムですので、早急の普及が求められますね。

参考文献:
「RECCO救助システム」

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