登山靴のお手入れ方法は?
登山から帰ったらすぐやるメンテナンス方法
- ソールの剥がれをチェック
- アッパーのほつれなどをチェック
- クツの中敷きは臭くなる前にお風呂などで軽く洗剤を使って洗う
- クツの外側の泥などを濡れた布やブラシで落とす
- クツの内側を水で濡れたタオルでサッと拭く
- クツの内側に消臭スプレーをさっとかける
- クツの外側に撥水スプレーか革用クリームをつける
- かかと部分を下にして立てて乾かす
- 1日くらい放置し乾いたら保管。保管は通気性の良いところで
(▼モンベルのお手入れは参考になります)
(YouTube 「タップ」で再生します)
(https://youtu.be/6HqlQdb_mKY)
ボクもよくやっているやり方でとてもカンタン
登山靴の手入れの頻度は基本登山からかえってきたら毎回やる
ボクはこのメンテナンスで登山靴を10年以上使っています
特にポリウレタン系のソールや接着剤を使っていると加水分解(水を吸って材質の結合が弱くなる現象)ではがれてしは4~5年と言われていますので、とにかく乾燥
とにかくポイントは「乾かすこと!」・・・これにつきます
登山靴のソールが剥がれたら?
登山ではソールの剥がれはよくあるので入念にチェック。少ししでも剥がれていたらゴム用のボンドですぐ接着し、ガムテープで数日固定して乾かせばOK。お店に依頼した方が確実ですが、500円の接着剤と300円ガムテープで済むのに、7,000円から10,000円かかることがあるのでボクは自前を推奨
<ソール剥がれの修理方法>
- 準備物:ゴム用速乾接着剤、ツマヨウジ、ガムテープ、洗濯ばさみ、布、ウェットティッシュ、ティッシュ、新聞紙
- 新聞紙を敷いてその上で作業をする
- 剥がれたところのゴミを布やウェットティッシュでキレイに取り除く
- 接着剤を剥がれたところにまんべんなく塗る
- 剥がれの奥もツマヨウジを使って接着剤を奥に詰めるように塗る
- 瞬間接着剤はすぐ乾いて扱いにくいので、普通の速乾タイプの接着剤がおすすめ
- 剥がれ面を合わせて接着する
- 接着面を固定するようにガムテープを貼るかグルグル巻きに。場所によっては洗濯ばさみを使う
- 固定した状態で5日くらい、心配なら1週間くらい置けば完成
(詳しくはこちら>>登山靴のソール張替え)
(▼有名な接着剤「G10」 いつもこれでOK)
これも1日・2日くらいではダメで、「乾かしすぎるほど乾かす」というのが重要なポイント 中途半端はダメです
これでボクの「沢登りの靴」のソールの剥がれもOKで、問題なく使えています
登山靴メーカー別お手入れ一覧
登山靴のメーカー別お手入れのページを紹介します
各メーカーとも基本は同じですが、オリジナリティのあるメンテナンスは勉強になります
メーカー別登山靴手入れ | サイトリンク | 説明 |
---|---|---|
ゴロー登山靴の手入れ | GORO公式サイト→ | ゴローの手入れの方法は革の靴のシンプルメンテを紹介しています |
登山靴 手入れ コロンビア | コロンビア公式サイト→ | コロンビアでは透湿防水機能を維持するために、洗剤で洗うよう推奨しています |
LOWA 登山靴 手入れ | ローバー公式サイト | 日本の公式サイトはイワタニプリムス内にあります メンテナンス用品を紹介していますが今は閉鎖されています (https://www.iwatani-primus.co.jp/products/lowa/cate_shc.html) |
スカルパ 登山靴 手入れ | スカルパ公式サイト(ロストアロー内)→ | スカルパでは道具の使い方がちょっと詳しく書いてあって、シミの取り方が一番くわしいです |
マムート 登山靴 手入れ | マムート公式サイト→ | マムートサイトのメンテナンスはお湯を推奨したりかなり丁寧なメンテナンス |
マインドル 登山靴 手入れ | マインドル公式サイト→ | マインドルは日本語サイトがなかったので、ドイツ語サイトに飛びます 翻訳してごらんください |
キャラバン 登山靴 手入れ | キャラバン公式サイト→ | キャラバンのメンテナンスページは画像が多くてとてもわかりやすいです |
モンベル 登山靴 手入れ | モンベル公式サイト→ | 登山靴各部の名称の紹介や保管方法、動画で説明もあります |
シリオ 登山靴 手入れ | シリオ公式サイト→ | PDFページで慣れないと見にくいですが、推奨ケアアイテムやアフターサービスも掲載されています |
登山靴の保管方法は?
クツの中敷きをとってヒモを緩ませます。その状態で通気のよいところに保管がベスト。普通の下駄箱では通気はあまり良くないので、ときどき扇風機などで空気を回してあげるとよどみを防げます。
登山靴 どこに置く?
登山靴は湿気がこもらない風通しの良いところで、紫外線が当たらないところに置いてください。収納場所は下駄箱も湿気が溜まりやすい下段ではなくなるべく上段の方に置くのが良いです。また保管のときは箱や袋に入れないように保管ください。
ボクはクルマの助手席の下において、外気をときどき足下に入れるようにしています。
登山靴 何年 寿命?
登山靴の寿命は3年から5年くらいです。丁寧にお手入れをしながら使うと10年くらい持ちます。
登山靴の寿命には水分がとても大きな影響をします
加水分解といって水分を吸うと接着剤などが劣化していきます。
それをある程度防げば長く登山靴をつかうことができます
登山靴の洗い方
汚れがひどいときは水洗いをします。
- 準備物:古い歯ブラシか靴用ブラシ、食器用スポンジ、バケツ、布、ティッシュ、洗剤
- 洗う前に、歯ブラシで大きな汚れを取り除きます
- バケツに水をくみます。水にひたした歯ブラシ、スポンジで汚れをゴシゴシと取っていく
- あまりおすすめしませんが、汚れがひどい場合や油汚れの場合は洗剤を使う
- 洗剤は少量をブラシにつけて軽くゴシゴシする
- あまり洗剤を使うとすすぎが大変なので少量洗剤がおすすめ
- 水が内部に入りそうになったら布やティッシュで水分を吸い取りながら洗う
- 洗剤を使った場合は、水を含ませたスポンジですすぐ
- 洗い終わったら余分な水分を布でふく
- 直射日光をさけて乾燥させる
(▼バックカントリー穂高さんの洗い方)
(動画「タップ」で再生します)
(https://youtu.be/bsZEFBLoVgE)
(▼すすぎ不要の洗剤 個人的にこれでもすすいだ方がいいです)
登山靴の洗い方 ==▼目次==
登山靴の泥の落とし方は?
- 大きな泥はブラシで落とします。クツ用ブラシがなければ歯ブラシでOK
- ブラシに水をつけて泥を掻き出すように軽くサッサッサッという感じで
- 専用洗剤がありますが、水だけで落とせるなら水だけの方が痛まないし手間も少ないです
- 専用洗剤後のすすぎはブラシに水を付けて少しずつすすぐ
- 染みこんだ泥はスポンジを水につけて軽くこするようにして落とします
- スポンジで濡らして、布で拭き取って、を繰り返します
- 最後に水分を布で拭き取り乾かします
おすすめの乾かし方
おすすめの乾かし方は「扇風機」のタイマーを使って1日くらいほぼ連続で乾かす方法。密閉度の高い沢登りの靴でも1日で乾くくらい強力です
扇風機のタイマーが切れたらまたセットするの繰り返し
冬でも使える方法なので、扇風機が家には3台あります
ゴアテックス靴の洗い方
- ヒモを外して中敷きをとる
- 中敷きとヒモは洗剤で洗って日陰に干す
- 本体の外側をブラシ、布で汚れを落とす
- 少量の液体洗剤(できれば中性)で布やスポンジで外側と内側を洗います
- よくすすぎます(これ大事)
- いらないタオルで水分を吸います
- 日陰で干します
洗い方の基本は一般的な登山靴の手入れと同じです
登山靴の手入れでゴアテックスアイテムを洗うとき「透湿防水機能がなくなるかも・・」と思うかもしれませんが心配ありません
注意点は「よくすすぐ」ことと「乾燥を素早く」することです
よくすすがないとゴアテックスの機能が弱くなり、そして素早く乾燥させないと、靴が臭くなり、素材が傷みます
そのためボクは強制的にタオルで水分を吸わせて、扇風機で乾かします
登山靴の濡れた状態が長く続くと靴を傷めることが怖いので、乾燥は素早くです(素早くとは言いましたが、熱風や紫外線はダメです)
洗う頻度は5回登山をしたら1回洗うで十分です
登山が終わったら、基本はゴアテックスの登山靴の手入れも一般的な手入れと同じです
面倒な場合はヒモは緩めるだけでもOK でも中敷きは臭くなると匂いが取れなくなるので、外して洗剤で洗います
ゴアテックス靴の洗い方の注意点
ゴアテックス素材の洗濯で注意すべき点は、「漂白剤」「柔軟剤・芳香剤」を使わないことと「汚れの除去」をしっかりやることです
漂白剤は素材を傷めてしまいます。
芳香剤・柔軟剤はウェアに残ってしまうので、防水能力と透水能力が低下します
そして汚れの除去をしっかりやらないと、アッパーの部分の汚れが残り、水分が蒸発しないでたまってしまい、伝ってほつれた縫い目などから中に水が浸入する場合がありますので注意
ヌバックの手入れ
- 準備物:革用ブラシ、スポンジ、布、スエードスプレー、スエードシャンプー、オイル、革用防水スプレー、油性ワックス
- ブラシで表面の泥や汚れを除去
- 汚れがひどいところはブラシに水をつけてブラシで軽くこする
- もっと汚れがひどいところはスエードシャンプーを部分的に使い、スポンジか布で軽くこする。すすぎはしっかり
- 栄養、防水のためのスエードスプレーをかけてからしっかり乾燥させる
- 5回に1回程度、登山靴の手入れ用オイルを塗って乾燥、そして防水スプレーか油性ワックスをかける
ヌバック手入れ ==▼目次==
基本はブラシで汚れを落としてからオイルで栄養、防水というシンプルなメンテナンス
ヌバックの手入れの道具
ヌバックとは
まず「ヌバック」とは何か・・ヌバックは革のことですが、牛・羊などの表皮を削って毛羽立たせ、ビロードのような質感をもたせた革素材のことで、革の表面を使ったアイテムのことです
(出典:goo辞書)
スエード 登山靴の手入れ
スエードの登山靴の手入れはヌバックと同じです
- 準備物:革用ブラシ、スポンジ、布、スエードスプレー、スエードシャンプー、オイル、革用防水スプレー、油性ワックス
- ブラシで表面の泥や汚れを除去
- 汚れがひどいところはブラシに水をつけてブラシで軽くこする
- もっと汚れがひどいところはスエードシャンプーを部分的に使い、スポンジか布で軽くこする。すすぎはしっかり
- 栄養、防水のためのスエードスプレーをかけてからしっかり乾燥させる
- 5回に1回程度、登山靴の手入れ用オイルを塗って乾燥、そして防水スプレーか油性ワックスをかける
ヌバックは革の表面を外側に出しますが、スエードは裏面を外側に出しているだけで、スエードもレザーなので手入れはほとんどヌバックと同じ
ただカビが生えやすいのはスエードの方がカビになることが多いです
カビ取りのクリーナーも販売していますが、自前でとるには根気が必要で、カビはなかなかとれません
できれば革を扱っている専門業者にお願いするのが一番の近道だと思います
スエードとは
スエード」とはフランス語で「子牛・子ヤギなどの裏皮を短くけばだたせた柔らかい皮革で、手袋・ジャンパー・靴などに用いることが多いです
(出典:goo辞書)