イノシシ・シカ被害にオオカミ型ロボ「スーパーモンスターウルフ」
獣害対策の「スーパーモンスターウルフ」というロボットについて書きました
2018年3月くらいから量産化が始まったモンスターウルフ
外見はオオカミで、自動で動くロボットです
冗談かと思いますが、これが効いていて、量産化にいたりました
参考にしてください
朝日新聞
スーパーモンスターウルフ量産へ 「ウルトラ」にも期待
イノシシなどから農作物を守るために、千葉県のJA木更津市が昨夏から市内に設置したオオカミ型ロボット「スーパーモンスターウルフ」が効果を上げている。米や栗の食害が減り、県外でも好評という。ロボを作った太田精器(北海道奈井江町)は4月から量産を始める。
JA木更津市は昨年7月11日、実証実験として同市矢那地区の水田にロボ1台を設置。稲刈り後の9月13日には地区内の栗林に置いて効果を試してきた。
ここ何回か、鳥獣被害について書いてきました。
最近は特に鳥獣の被害が多く、駆除に四苦八苦している関係団体のニュースが多いです。
しかし、苦労とは裏腹に、シカやイノシシなどは、頭がよく、ワナや電気柵などを設置しても、全く動じません。
(※電気柵はじょうずに付けると効きます)
また、直接駆除をするハンターも高齢化の波で、少なくなっているのも原因だと思いますが、他方、こんな記事もありました。
このニュースでは、高齢化の波もあるが、一番の原因は単純に野生の動物が増えるスピードがハンパないから・・・という恐ろしいデータがありました。
下記データです。
<1990年と2010年の駆除数比較>
・シカ :4万2000頭 → 41万5500頭 (10倍以上に駆除は激増)
・イノシシ:7万200頭 → 39万500頭 ( 5倍以上も捕獲)
ハンターの数と野生動物の駆除数は必ずしも相関していないのだ。
というデータ。
これを見ると、ハンターの人たちは少なくなりながらも、相当頑張っているのですが、野生のケモノの増えるスピードが速すぎるということのようです。
あのひと達(野生の動物)はどんどん増えているんですね。
確かに自分の実家のところも、動物がビックリするほど近くに来ます。
来ますというか、最近は自分たちが、あの人達の家(巣)の近くに行ってしまうという感じです。
そんな状況から、なんとなく「ナウシカ」の腐海をイメージしてしまいます。
あれはすごい。
自分の実家もダレも住まなくなると、徐々に腐海に飲み込まれていくのでしょう。
また、これもジブリですが、「もののけ姫」もイメージしてしまいます。
自分の家の裏にもオツコトヌシ(巨大イノシシ)がいると思うと、ゾッとします。
イメージだとこんなひとでしょうか?
↓
そこで登場オオカミロボッツ!
そんな中、本気なのか冗談なのかわからないような対策が出てきました。
それが、コレ
害獣対策コワ過ぎオオカミロボット
↓
これの本気度は制作した会社と共同開発したところをみるとわかります。
まず 制作した会社→太田精機( http://www.ohtaseiki.co.jp/ )さんは、ホームページを見てもらうとわかりますが、研磨技術にたけた素晴らしい会社。
メインはオータンブラーという素晴らしい研磨技術の「泡立てカップ」を作成していて、町のふるさと納税の返礼の品に認定されているらしいです。
(残念ながら、楽天とAmazonでは売ってませんでした)
そして、共同開発に、
という大きな看板を背負っているところが一緒だそうです。
確かにこの大学と一緒にやっていると、信用度がありますよね。
今回のオオカミロボット以外にも
北海道大学 と共同開発のこんな鳥獣忌避の「モンスタービーム」というのもありました。
出典:太田精機
こちらは動画。
↓
これも効くみたいです。
現在、自分の実家はようやく電気柵が導入され始めたばかりです。
電気柵も、すでに慣れたイノシシやシカなどには難しいようで、ワナなどは、尾瀬の駆除のニュースによれば、ワナにかかるのは、全体の0.3%(1000匹のうち3匹)という記事もありました。
これでは意味がありません。
オオカミロボットは効くのか?
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1502333758397.html
出典:exciteニュース
によれば、千葉で導入、そして効いているようです。
問題の学習能力(野生のケモノの学習能力はすごいので、簡単にワナなどを判別してしまいます)の対策はどうでしょうか。
これに太田精機の社長はこう答えています。
「音や光がワンパターンだと動物が学習し農地に侵入してしまいます。
『モンスターウルフ』は動物の学習機能を逆手にとり、記憶しきれないバリエーションを設定しました。
天敵のオオカミやイヌの咆哮音、銃声、『撃て撃て』という人の声など、リアルで動物が嫌がる48種類の音をプログラムしています。
簡単に言うと慣れさせないというところでしょうか。
内容はわかりました。
確かにワンパターンにしなようにすれば、ケモノも学習できない気がするので、もしかしたら、今後永続的に効くかもしれません。
しかし、文句を言うつもりはありませんが、増えたケモノを減らすことにはなりません。
それは、ハンターの人達の仕事でしかできないでしょう。
今後、あまりにもケモノが増えると、そのうちに効いてこなくなる可能性はあります。
オオカミロボットだけに頼ることなく、駆除する方法の確立も考えていかなければならないです。
とりあえず大きなケモノに遭ったら逃げるためのグッズ
野生のケモノが爆発的に増えてきているようなので、とりあえず、登山などで、大きなケモノ(クマ、シカ、イノシシ、サルなど)に遭ったときの対策グッズを入れておきます。
登山をしていると、ロボットは助けに来てはくれないので、自分で身を守りましょう。
クマスプレー
クマスプレーはとても強力です。
しかし、風下からの噴霧は特に危険であるため注意が必要です。
風の強い日は常にクマが出そうな方向(ネマガリダケの群生地やヤブなどの方向)と風向きに注意ください。
それが面倒であるなら、使わないで別の方法を考えたほうがいいです。
そうしないと、自分にかかってしまい、大変なことになる可能性があります。
また、タナやその他の武器といっしょに使おうとすると、両方本領を発揮することができない可能性があります。
不安だと思いますが、使う順番をあらかじめ決めておいたり、どれか一つだけ使うことを決めておいたりしないと、いざクマに会ったときは、混乱してしまうと思います。
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ピッケル・ストック
大型の野生のケモノに会ったらピッケルやストックを、体を大きく見せるために、振り回したりすることが有効です。
また、あまり無意味かもしれませんが、クマとの距離をとることができるので、若干の心の余裕が作れて、冷静な判断ができる可能性があります。
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スズ
これも秋田の人を好んで襲うようなクマ以外はとても有効です。
しかし、エサに執着するクマもいるので、全部のクマに効くわけではありません。
秋田のクマの被害の際も4人のうち3人はスズを付けていたそうです。
山域によって、クマの食害があるかどうかの調査をしてから登山に行くと、なおよいと思います。
通常は、大型の野生のケモノに対して鈴は大変有効のようです。
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ラジオ
これもある程度有効だと思われます。
人が複数いるように見せかけられるので、音量がある程度高いものが良いです。
ナタ
これは年齢が高い方は有効と言われるかたが多いようです。
実際、賛否は両論で、これを振り回す前にやるべきことがある、と言うかたもいます。
また、女性は重くて扱うのは難しいでしょう。
まとめ
Yahoo!ニュースの「10倍以上駆除しているのに、なぜか野生のケモノが減らない」というニュースには驚いています。
すごい増殖スピードなんですね。
抜本的な対策をとらないと、農作物だけではなく、直接人への影響も出てきそうです。
これは、下界だけの問題ではなく、登山をしているときも、そのようなイメージを持って、登山をしたほうがいいですね。
おわり。
それではまた。