▼富士山の須走ルートから弾丸登山をしたレビュー。20代男性で9月のレビューです
部活のメンバーでご来光を見るため、夜のうちから富士山に登りました
体力に自信のある人が多い部活なので、休息の時間は短めで登る、いわゆる弾丸登山を敢行しました
主なルートは4つありますが(吉田ルート、須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルート)、このうち「須走ルート」で登りました
富士山須走口の天気はこちらを参考に・・|須走ルート 初心者
富士山須走口の天気は「てんきとくらす」が便利です
てんきとくらすは雨の予報は「いまいち」ですが、登山にかかせない風の予報は信頼高いです
▽富士山須走口五合目の天気
富士山須走口五合目から出発 標高差1700mを登る|須走ルート 初心者
須走ルートは、標高およそ2000メートルの五合目から、標高差およそ1700メートルをのぼるコースです
夜の7時ころに五合目の飲食店で夕食を取りながら、徐々に高地に体を慣らし、8~9時ころに出発しました
はじめのうちは晴れていましたが、途中から雨が降り始め、体感気温が「グッと」下がりました
防寒着を着てもなお寒かったです
また、五合目で少し体を慣らしたとはいっても、登るにつれ高山病のような症状が出始める人も多く、頭痛を訴える部員もいました
高山病用の薬を持参していたので、それが役に立ちました
(※高山病にはダイアモックス、デキサメタゾン、ニフェジピンが効果的です 取得には医療機関を受診ください 参考:日本旅行医学会 )
須走ルートでは「六合目」と「本六合目」というように似たような名前が存在するので、思ったより早く次の山小屋が見えてきたと思っても、実は「本六合目」だったというような「がっかり」が頻発しました
また、寒い中での登りは空腹との戦いもつらいものでした
みんなそれなりに食べ物を持ってきてはいるのですが、予想以上に早く消費してしまって結局途中の山小屋(確か本七合目)でカップラーメンを買って食べました
標高が高く気圧が低いため、カップラーメンがどうしてもぬるく、麺も固めでした
それでも厳しい寒さと空腹の中で食べるととてもおいしく感じました
須走ルートは途中までは木々が生い茂っている中を進みます
七合目付近で木々がなくなってからはとても見晴らしがよくなり、星もとてもきれいに見えました
本八合目で吉田ルートと合流します
このあたりからは人がとても多くなり、特に山小屋ではすれ違うのも大変なほどの大混雑でした
▽行列の富士登山
ここまでは山小屋での休憩もあまり長くは取りませんでしたが、このあたりでやはり体力的に厳しくなってきたのもあり、少し長めに30分ほど休憩を取りました
ここからは八合目、本八合目、八号五勺、九合目と進んでいくのですが、九合目のあたりからは道が人で埋まってしまい、行列になっていました
あまり追い越すこともはばかられ、おとなしく列に従ってゆっくり進みました
富士山 ご来光|須走ルート 初心者
ついに頂上に到着したときはみんな疲れ過ぎて、とても苦しそうな表情の部員が多かったです
日の出までしばし時間があったので、休息を取りました
そしてご来光
それを目にしたとたん、その神々しさにそれまでの疲れが吹き飛んだようでした
しばらく日の出を眺め、その後山小屋で軽食を取り、一通り写真を撮った後下山しました
下山|須走ルート 初心者
須走ルートは登山ルートと下山ルート分かれています
下山するときは太陽に当たるので、登りの時に寒くて苦労したのがウソのよう
一転暑さとの戦いになりました
帰りは休息が短めでも大丈夫でした
下るにつれ酸素も濃くなるからでしょうか
七合目を過ぎると、砂利のような道を延々と下る箇所があります
「砂走り」と呼ばれるポイントのようですが、その名の通り砂利のせいで踏ん張りがきかないので、ゆっくり下ろうとすると余計に疲れてしまい、結局走るようにして下らざるを得ないのです
下りは精神的にも酸素的にも楽なので一気に下りました
でもやはり足への負担は大きく、特に砂走りでは激しく消耗したので、砂走りの終わるところ(砂払い五合)で少し休息を取りました
そこから先は再び樹林帯で、木々の中を進むルートでした
日差しがさえぎられる分少し快適に下山できます
トータルで16時間ほどの行程でした
昼間には帰れましたがその日一日は疲れで何もできないほどでした
それでも頂上で見られたご来光はとても神々しく、また、日本で一番高いところにいるという解放感は格別でしたその二つが同時に味わえたのが今回の登山の醍醐味でした
持ち物の反省点|須走ルート 初心者
悪かった点を挙げるとすれば、自分たちの準備の面では防寒装備と食料品でしょうか
雨が降ると一気に寒くなるので、それを見越した装備が必要でした
また、食料も持てるだけ持った方がいいように思いました
また、これは仕方ないことではあるのですが、頂上付近は人がとても多く途方もなく長い行列をだらだら進むような感じでしたので、あまり登山感はなかったかもしれません
それでも全体を通して振り返ればとてもいい経験になったと思うので、皆さんにも一度は登ってみることをお勧めしたいです