登山の初心者の楽しみ方やハイキングの楽しみ方を紹介します
ボクが初心者だったころ楽しみ方は、とにかく山頂の風景のすばらしさを探すことで、登山にハマる原因の一つがこれでした
苦しんで到達したピークハントの達成感と、ご褒美のような風景は、何をも代えがたい感覚があって、狂ったように登っていた時期がありました
ほかにもカメラだったり、高山植物を見たいという人、クライミングをしたいという楽しみ方をする人もいたり、楽しみ方は十人十色で人それぞれ
それが登山の魅力の1つになっています
ここで楽しみ方の注意が一つ
誰かと一緒に登山に行く・・というときに、グループの楽しみ方がバラバラになると、山に行っても楽しくない登山になってしまいますので注意です
一緒に登山をするときには、まず目的(山頂優先、景色優先など)を、お互い確認しておくことが重要です
そしてそういう確認がわずらわしい人は、ソロで登山をするようになります
ソロも登山の楽しみ方の一つです
単独登山の場合は、荷物は重くなり、2人以上の時より危険度は高まります
でも「より自由な登山」を楽しむことができて、それがいい・・という人もたくさんいることも確かです
こんな楽しみ方がいろいろ組み合わさっていくと、その人独自の楽しみ方が作られていくようになります
ここではそんな初心者におすすめする、登山の楽しみ方、ハイキングの楽しみ方を紹介します
[登山の楽しみ方]登山の魅力がわからないという人へ
登山の魅力はなんと言っても、下界では味わえない異世界の体験ができることです
その体験の内容や度合い、種類は人それぞれですが、とにかく自分が生活している場所では味わえない体験で、気分をリフレッシュしたいという人がほとんどです
そこに苦労や危険があっても、最終的にリフレッシュできればそれでOKなのが登山です
登山の魅力がわからないという人
登山の魅力がわからないという人もいます
確かにそう思うのもムリはありません
なぜなら一般の人の登山イメージは、汗をだらだらかいてふらふらしながら山頂に向かうイメージが強く、疲れて山頂にいった挙句、そこからまた帰れないといけない過酷なアクティビティと思われています
登山はマラソンなどと一緒ですね
マラソンと一緒で、登山は確かに疲れるスポーツですが、そこには行った人にしか味わえない感動があります
登山と同じくマラソンにもそういう感動があるからこそ、1度のレースで何万人も参加をするんですね
登山の人口もここ最近毎年増えているようです
「登山の魅力がわからない」
といいますが、登山は登ってみないとその魅力はわからないので、気になる人は、試しに一度登ってみてほしいと思います
登山の魅力|健康的な心身を手に入れる
登山で健康になることは、ボクも以前から気になっていて、それも登山をする理由の一つでした
登山で登る行為は有酸素運動なので、脂肪や糖を燃焼させやすく、肥満体質の改善につながります
それだけで生活習慣による病気を防ぐ効果もあるので、健康を目標に楽しく汗をかくことができます
登山をしている人は、登山をしていないときも、意識して運動や食習慣の改善をしているという研究発表もあります
▼登山をしている人としていない人比較の研究
特にこの研究では女性の加齢に伴うホルモンバランスや骨粗鬆症を懸念して、それには登山が良いという結果の研究です
骨の形成はカルシウムをとるのは当然ですが、やっぱり運動です
特に運動の意識は登山愛好家の方が断然高いです
1日に1時間以上歩いているものは登山愛好者が53.7%なのに対し,健康教室参加者は2.9%と低値を示した.
(出典:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjls/11/2/11_13/_pdf/-char/ja)
比較している対象が運動をしてないので運動をしたいと考えている「健康教室参加者」なので、極端に大きく差がでてしまっていますが、それでも運動の意識の高さの差は歴然ですね
最近では、高齢者の健康寿命を延ばそうと登山を取り入れる動きがありますが、ボクとしては年齢が高い方だけでなく、どちらかというと若い人に取り入れてほしいと思っています
その理由は早くから登山を始めていれば、年をとってからの登山がよりレベルが高いものになり、登山の幅が広まるからです
やっぱり登山は経験と体力が重要です
体力の無くなる年齢になってから初めても良いのですが、個人的に年齢を重ねてからの楽しみ方のレベルをあげるにはもっと若いときから始めるべきと考えます
先ほども言ったように、登山は経験の含蓄が必要で、年齢を重ねて体力がなくなってからも、それなりの登山ができる人は、深い経験をしていて、見ていて勉強になることがたくさんあります
結果的に年齢を重ねても体力勝負の登山だけでない登山(高山植物の旅や、山を詳しくしっているので、突然思い立って登山に行こうとしても、的確に今の体力にあった山に行くことができる そして、その山のバリエーションが広いなど)ができるのは強みだと感じています
こちらの東海大学の研究ゼミ報告書の年代別登山人口を見ると、登山は若い人から年齢を重ねた人まで、キレイにどの世代の人もやっていることがわかります
>>東海大学【登山を事例とした現代の健康寿命について】のゼミ研究
楽しみ方は世代別々ですが、どの年齢になってもできる魅力が登山にはありますね
山頂にたどり着いたときの達成感は何物にも代えがたい
登山の魅力はなんと言ってもコレですね
山頂には、たどりついた人にしかわからない満足感と達成感、そして少々の安堵感があります
これは登山をしない人にわかってもらうのはかなり難しいかもしれませんが、山頂(もしくは目標)には、到達した人にしか味わえない感動があるんです
「景色がいいからそう感じるのでは?」と言われることもありますが、景色がそれほど良くなくても、この達成感はあまり衰えることはありません(景色が良いにこしたことはありませんが・・)
ボクの場合は、達成感にプラス「安堵感」もスパイスされます
キツくて足が上がらないくらいハードに登って、そして山頂に立つと、ほっと一息「ようやく帰れる・・」という感覚も追加されます
そんないろいろな感覚が入り乱れて、なんとも言えない満足感で満たされます
山頂での感動のしかたは人によって様々ですが、そこでの体験を味わいたくて、何度も足を運ぶのが、登山愛好家です
登山の途中、疲れてなんども「もういいだろう・・戻ろう」と思っても、山頂で脳の中の感動ホルモンが出る感覚が忘れられなくて、カラダにムチを打って登り、おおかたの人でも山頂に着く頃には、カラダの疲労がピークに達していると思います
その疲れのレベルに比例して、山頂での感動は大きくなるので、道中はカラダに厳しく、山頂での感動を2倍にも3倍にもするようにムチを(適度に)打って登るといいかもしれません
[登山の楽しみ方]登山の楽しみ方・醍醐味
登山の楽しみ方は、山頂に登るだけが楽しみ方ではありません
山頂に着くまでの道程や、登山後の楽しみや登山で食べる食事、そのほか総合的に楽しむのが「登山」です
自分なりの目標を決めて(〇〇時くらいに目標に到着したいなど)、そこに行くまでの準備や出会いを楽しみ、下山後は温泉などの楽しみもあります
登山の初心者におすすめの楽しみ方は、1つだけでなく、たくさんの楽しみ方がありますので、自分なりの楽しみ方を見つけてみてください
登山の楽しみ方 温泉
ボクの登山の楽しみ方は、「温泉」に入ることです
下山でクタクタになったあとの温泉は、特に格別です
日本の場合、山があるところに温泉があるところが多く、下山後の温泉は、人気のコースです
ボクの好きな山「安達太良山」は、山頂近くの山小屋に温泉があります
山小屋に温泉があるのは、かなり贅沢で、夏も冬も人気の山小屋です(くろがね小屋といいます)
普通の生活では味わえない自然の温泉「野湯(沼尻側)」なども安達太良山付近では味わえるところもあって、そんな「野湯」は登らないと味わうことができません
「くろがね小屋の温泉」もクルマではいけないところにあります
ここも登らないと入ることができない温泉です
くろがね小屋の温泉は、源泉に一番近い温泉で、特に濃いエキスが味わえるところで、おすすめの温泉です
安達太良山以外でもボクが好きな温泉が会津駒ヶ岳の下にもあります
そこは公衆浴場で「駒の湯」といいます
下山後は、高級なホテルや旅館の温泉もいいですが、こんな公衆浴場もその土地の雰囲気がよくわかるので、おすすめです
公衆浴場はその土地柄がよくわかる場所で、そこにいる「温泉奉行」と仲良くなれば、いろいろ教えてもらえますし、土地を知るにはいい経験です
カラダの疲れをいやし、かつ土地の雰囲気もわかって一石二鳥の場所なので、登山初心者に公衆浴場はおすすめの場所ですね
仲間意識の連帯感がすごい
登山の楽しみ方の一つに「仲間意識」があります
それほど仲が良い友人でなくても、登山が終わった後は長年の親友のような感じになるから不思議です
そしてその仲間意識は老若男女関係ありません
年齢が離れていても互いを信頼して、一致団結、目的を果たす感じはとてもすがすがしく、やり切った感を共有することで、次の登山でも信頼することができます
なかなかこの感覚を伝えるのは難しいですが、一種の「戦友」のような感覚を共有することができます
そんな世代や性別を超えて仲間意識が強くもてるのは、登山の強い魅力で楽しみ方ですね
どんな食事も絶品になる
登山での食事はどんな料理でも絶品料理になります
ボクは山では、大人数のときはレトルトのカレーや中華丼を作ることが多いですが絶品です
友人はもっと凝っていて、イワナをフライにしたり、特にコシアブラのテンプラは素晴らしいおいしさで、これをやるために山に分け入るひともいます(あくまで国立公園内の焚き火は緊急避難的な行動なのでご注意ください)
こんな下界でもよだれが出そうな食べ物もいいですが、山ではシンプルで簡単な食べ物もその場の雰囲気、景色、達成感などがスパイスになり、絶品料理になります
お恥ずかしいですが、ボクが好きな登山の楽しみ方の一つが、カップラーメンです
そんなどこにでもある食べ物でも、カラダが劇的に疲れていて、半端じゃない空腹感にあるときは、カラダにしみいるようなおいしさになります
空腹が最大の調味料だとよくわかりますね
野生動物との出会い
登山では野生動物との出会いも楽しみ方の一つです
なかなか野生動物に会うだけを目的の登山は難しいですが、下界では味わえないワイルドさを味わえるのも登山ならではですね
下界でも野生の動物はいます(小動物なら都心にもいます)が、警戒心が強くなかなか姿をみるのは難しいです
山では目の前を通り過ぎるタヌキやリス、ムササビや雷鳥などを見ることもできます
あまりにも近いところで見ることもあるので、びっくりすることもしばしば
ボクは夜登山でしたが、わきのササヤブからイタチの子供が出てきたときは、あまりに唐突だったので、びっくりして反対側のガケに落ちそうになったことがありました
ヤブが深いところは、動物が必ずいると思って行動してください
警戒している動物は、人間が近づくと、やり過ごそうとジッとしていることが多いです
そんな動物は、ガマンができなくなって突然動くことがあるので、注意したいです
野生の動物は、経験で動物はこちらを警戒していることもありますが、人間に慣れていない動物は、警戒せずに姿を見せてくれることあって、山ならではの楽しみです
あまり近づかず、一定の距離をとっていれば、長く姿を見せてくれます
ただ大きな動物はちょっと注意です
クマはもちろんサルやイノシシはちょっと危険
特にボクがニガテなのはサルです
頭が良くて数も多くて、早くて強いです
山ではクマがよく危ないといわれることもありますが、山で遭遇して危ないのはサルだと思います
頭の良いサルは遠くから人間を識別して近づかないようにしているので、なかなか会うことはないですが、遭遇すると、威嚇されたり食料を奪うのに襲われたりすることもあるので、注意ください
ただ、大抵の野生の生き物は近づいたり脅かしたりしなければ、姿を見せてくれて愛らしい雰囲気を見せてくれます
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登山ではこちらがお客です
他人の庭を通らせてもらっているという意識で山に入ると楽しい山登りができると思います
高山植物
高山植物を愛でるのも登山の楽しみ方です
高山植物とは、森林限界より高い高地に生えている植物で、そこの山にしかない固有種なども存在します
ボクはそんなに詳しくはありませんが、カラダを酷使して登った先に、可憐な花の絨毯をみたときは、高山植物があまり詳しくなくても、感動の「わーぁぁ・・・!」が口をついてでてきます
ソロではなく友人やパートナーと行くと感動は何倍にもなります
野生動物では会える確率は少ないですが、高山植物の場合は咲く時期や分布がわかっていますので、狙って会いに行くことができます
▼高山植物のまとめ記事です
山に登らないと会えない植物たちは、希少価値が高く、人気スポットで可憐な花が咲くころは、高山植物目当ての登山愛好家たちがたくさん集まってきます
特にそこの山にしかない固有種(チョウカイアザミやキタダケソウ)は人気が高く、大勢の愛好家が開花を狙って山に登ります
高山植物は、日本が今より寒かった時代(氷河期など)に日本に分布していた植物と言われ、温度の上昇にともなって上へ上へ追いやられた結果、高山のみに分布しているようになってきました
現在は高山植物にとっては、山々が一つの島になってしまい、行き来ができなくなってしまった状態になっています
そのために、種としては非常に弱くちょっとした環境の変化に対応できない植物が多いです
そんなことから、決められたところ以上に足を踏み込むと、高山植物のダメージになってしまうので、注意してください
季節を肌で感じることができる
登山の楽しみ方には、季節を感じることも楽しみ方です
山では特に季節の移り変わりを強く感じ、四季の移り変わりが楽しめます
山の春は遅く、下界で春を感じる3月はまだ雪に閉ざされていることが多いです
4月くらいになると雪解けが進み、徐々に高山植物たちが元気になってきます
冬には白一色だった山がいろいろな色を付けてくる時期がこの時期ですね
下界では味わえない、植物や虫が活動を始める時期で、山全体で春を喜んでいる雰囲気が強く味わえます
5月にはいろいろな山で「山開き」が始まるところが多くなります
特別な事情が無い限り、日本の山はいつ来てもいいのですが、市町村単位で登山シーズンに合わせた山の整備の準備(登山道の看板整備や、遭難救助隊の結成など)が完了し、観光として登山が始まるのが、この「山開き」です
どの山も山開きの日は人があつまりたくさんの登山愛好家たちが訪れます
場所によっては12月に山開きがあるところもあるので、調べてみると面白いかもしれません
▼日本で一番遅い山開き「塩手山」
6月の梅雨の時期を挟んで、7月くらいからは、新緑の季節で、登山シーズン本番です
この時期は木々の芽が芽吹いてしっかりとした強い緑が映えてくる時期です
セミの鳴き声などを聞くと下界と違うものもありますので耳を澄ませてみてください
下界ではミンミンセミ(ミーンミンミン)やアブラセミ(ジリジリジリ)が多いですが、高地にすんでいるエゾゼミ(ギーギー)などの声を聞くこともあります
8月も後半になると、山では秋の雰囲気です
下界ではまだまだ暑さが残って、秋は全く感じられない時期ですが、山ではトンボがたくさん飛ぶようになってきて、朝晩の冷え込みが強くなってくる時期です
木々によっては早発の紅葉が始まる時期でもあります
山では秋が来ていることがわかり始める時期が8月後半から9月にかけての時期です
9月後半から10月は待ちに待った紅葉の季節
山は黄色や赤で華やかになってきます
新緑の濃い青や緑の時期は太陽と緑のコントラストが夏の雰囲気でしたが、秋は山全体が黄昏(たそがれ)ムードです
ボクは人混みがニガテなので、紅葉だけを楽しむための山に行くときは、観光の人とバッティングしないように、夕方に行くこともあります
夕方は黄昏の雰囲気と紅葉がバッチリリンクするので、もの寂しい感覚がマックスになるおすすめの楽しみ方です(秋は日落ちが早いのでヘッドライト常備、クマも動く時間なので細心の注意でお願いします)
観光のシーズンで人も多くなり、今まで山に来なかったような人も来ることもあるので、トラブルが発生することもありますのでそちらも注意ください
11月になると、もう山は冬で、初雪の便りを聞き始める時期です
場所によっては10月くらいから初雪の便りを聞くこともあります
人も少なくなり、秋の紅葉から一気に登山口が閑散としてくる時期で、マニアックな登山愛好家が集まってくる時期でもあります
12月、1月は厳冬期
登山初心者にはおすすめできない時期で、雪が山を支配する時期です
安全に山で遊ぶには、雪山ハイキングツアーなどに参加すると、安全に雪山になじむことができて、次のステップにつながると思います
以上四季の楽しみかたでした
災害に役立つ知識が身につく
登山の道具は災害に役に立つことが多いです
ボクが登山を趣味にしようと思った理由の一つがこれ
登山と災害は相性がよくて、家族を守るためにも登山をやっていると言ってもいいくらいですね
バーナー
バーナーはガスが止まったり、避難生活をしているときにも温かい食べ物を食べるために使えます
最悪水の供給が止まっても、浄水器とバーナーでの煮沸ができるので安心です
アルファ米
保存食(アルファ米など)は食べ物がなくなりそうなとき(東日本大震災では食料の供給が止まりかけたときがありました)にも何日かつなげることができます
ヘッドライト
ヘッドライトは災害だけでなく、普段からもかなり使っています
夕方にクルマの中に落としてしまったゲーム機スイッチソフトの捜索や、耳掃除、指に刺さったトゲをぬくときなど、かなり使えます
災害時も夜の行動などにもとても使えるので、ヘッドライトと電池は常備しておいても損はないです
テント、シュラフ
テントがあれば屋外でも生活ができるし、衣服は軽くて暖かいものが多いので、災害でなくても使い回しができて便利
シュラフがあればどんなところでも寝ることができるのでこれもまた便利です
※注意ですが、家が火事になったり土砂に埋まったりすると使えないので、クルマに小分けして置いておくことも重要です(高温になってもOKなヤツ ガス類はダメ)
ヒモの結び方
災害とは直接関係ありませんが、ロープの結び方も生活の役に立ちます
キャンプでテントを張り綱で抑えるとき、「プルージック結び」とナイロンヨリヒモがあれば、専用の張り綱はいりません
これはテント以外にも使えるので覚えると便利です
▼まずはループにしたヒモを引っ張る綱に合わせます
▼合わせた片側を何回か巻きます(4回巻きくらいがいいかも)
▼巻いていたヒモを引っ張ると締まります
▼張りたい綱の片方にループをむすんで(固結びでOK)ずらして調整します
ほかにもいろいろな結び方があって、日常でも災害時でも使えるので、登山でロープワークを覚えておくと万が一のときにとても役立ちます
[登山の楽しみ方]登山の目的
登山の目的というと、狭義(狭い意味)でいうと、なにより「山頂(もしくは目標)」にたどりつくことですが、実際の大きな目的は「リフレッシュすること」もしくは「冒険をすること」、この2つにつきます
登山の歴史というと、1874年の3人の外国人の六甲山登山から始まり、日本アルプスや富士山なども外国人が登り、そして世界に紹介して有名になってきた経緯があります
日本では外国人が紹介する前から、宗教的な意味合いをこめて富士山や白山、飯豊山などを信仰の対象として、お参りとして登山をしていました
そのころの信仰対象となる山には「役小角(えんのおづぬ)が開山した」などという修験道が起源となる山もあって、昔から山には登られていたようです
リフレッシュ
登山をリフレッシュと考えるのは現代の登山をする人のほとんどがそう考えていると思います
歴史を見ると、奈良時代には登山はレジャーの一つになっていて、人気のスポットだったようです
江戸時代では「講」と呼ばれるツアーが発達してきて、道具こそ違いますが、現代のレジャーと同じような富士山参りなどが行われています
冒険
登山の目的の「冒険」は現代でいうと、高所登山やアルパインクライミング、ロッククライミング、沢登り、長期縦走などがそれに当たります
リフレッシュ的要素も少しはあるかもしれませんが、どちらかと言えば好奇心と冒険心に比重がよりかたよった登山です
冒険心、好奇心的要素をひもとくと、縄文時代までさかのぼります
そのころの八ヶ岳では食料のイノシシなどがいない山頂付近で「やじり」などが発見されていて、食料を取りに行く必要がないところに行っていたということは、好奇心や冒険心で山頂に行っていたということになります
縄文人が狩猟目的以外で、山に登っていたことの証拠でもあるのです。
(出典:東京学芸大学 小泉教授より)
これこそまさに冒険心ですね
最初の方で説明した近代登山の始まりに六甲山登山をした3名の外国人もこの「冒険心」にあたると言えます
まとめ
現代の登山はこの「リフレッシュ」と「冒険」の両方が含まれている登山が目的のメインです
比重の差こそあれど、どの登山にもリフレッシュと冒険があります
この「登山」、学芸大学の小泉教授の言葉を借りると、世界で登山人口の多い国はドイツ、イギリス、イタリア、日本に限られていて、あまりメジャーなスポーツではないようです
世界では登山というよりは、バックパッカー的な「旅」が一般的に感じられます
こんな日本独特の風致と文化のたまものだと言えるこの「登山」をこれからも楽しんで行きたいと考えています
(参考:ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BB%E5%B1%B1)
(参考:Trace https://www.ntt-card.com/trace/sp/backnumber/vol03/page02.shtml)