山で遭難したら費用は誰が払うのですか?に対する自分の応え
山岳遭難を普通の人は「山で遭難したら費用は誰が払うの?」という気持ちで見ている。

ガスの中の山
以前、山岳遭難が発生して、山遭対の方々が救助の行く現場に出くわした。テレビの取材も来ていて物々しい雰囲気だった。Yahoo!ニュースで山岳遭難のニュースが出ると、ほとんどコメントが二分する。一般の人は「自己責任」という意見が多い。山岳関連の方のコメントはそれを擁護する意見が多いようだ。
その理由は、登山をやらない人達は、遭難した人の身勝手な行動を助ける警察や消防に自分達の税金を使われるのは理不尽と思うからだ。
自分は山岳関連の側だが、一般的な立場から考えてみると、確かにそう思うのも仕方がないだろう。好きで危険な行為をするのだから、遭難してひと様に迷惑をかけるのは何事かと思う。
よく交通事故を例にあげて比較し擁護する意見もあるが、交通は生活に欠かせないことなので登山と比べるのは難しい。登山は必要に迫られてしているわけではない。あくまで趣味の範囲だ。
山岳関連側からみると、登山は禁止されているわけではなく、趣味であり、権利のひとつだと考えている。確かにそれによって他人に迷惑をかけるのは論外だが、リスク回避のための準備を入念にして山に向かっている人がほとんどだと思う。
趣味や競技関連でそれなりにリスクをおって楽しむのは、何も登山だけではない。大きい小さいはあるが、車・バイクレース、サッカーや野球もケガのリスクはある。ケガをすれば自分で病院に行ければいいが、ダメな場合は救急車などに救援に来てもらうこともある。遊園地だって、ジェットコースターなどは安全に十分配慮をしているが、大きな事故のリスクは介在する。それらは安全に十分配慮することで、存在を認められている。
登山も人に迷惑をかけないように、安全に十分配慮をする義務(と思っている)がある。特にYahoo!ニュースなどでネガティブなコメントが付きやすいのは、「バックカントリー」といわれるジャンルで遭難があった時だ。「滑走禁止区域」というところで滑走して遭難したというニュースになると、そこがほんとはスキー場が設定している滑走禁止区域でなくても、感情的でかなりネガティブな意見がついてくる。遭難した人が安全管理とかリスク判断は十分にしたかなどは、二の次だ。本人が命の危険にさらされているときに、救急車をお願いするように救援を呼ぶのは自分勝手だ、迷惑だ、自己責任だ、、、という意見がほとんどだ。
そう考えると、一般の人にも納得してもらえるよう、そしてやはり迷惑をかけないように、スキー場が設定している「滑走禁止区域」以外で登山をして、ほかの趣味と同じように、しっかり説明できるようなリスク管理(計画書、最低限の装備など)をして、下りは歩きの代わりにちょっとだけスキーを使わせてもらう、、、そんな感じの登山をすれば、さすがに怒られることは少ないんじゃないかと感じる。それらの努力がなければ、マイノリティはマジョリティに駆逐され、趣味の登山は禁止になってしまうかもしれない。とにかく気を付けよう。

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