微温湯温泉は日帰り登山におすすめ 初心者に教えたい目に効く温泉がぬる湯温泉です
(▼ぬる湯温泉「二階堂」)
※アイキャッチ画像出典:フォト蔵(おやすさん提供)
福島県福島市の「微温湯温泉(ぬるゆ)」を紹介します
▼とりあえず予約がしたい方はこちらから
電話:024-591-3173
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ぬる湯温泉旅館など福島県内4カ所8件登録へ 国の有形文化財
( http://www.minyu-net.com/news/news/FM20170722-190192.php )
出典:福島民友
これは素直にとても嬉しいニュース
我が福島県から、国の指定の文化財として栄誉を受けるのはとても光栄なことでもあり、全国に名前が知れ渡れば観光客が多く訪れていただけます。
ニュースをみると、今回福島県で登録になったのは8件。
2 旧鍋三本店(きゅうなべさんほんてん)(会津若松市)の2件
3 高島家住宅(南相馬市小高区)の2件
4 有賀家住宅蔵座敷・控えの間(石川町)の1件
が登録になったと報じられています。
・・・結構ありますね。
福島県だけで、現在175件の登録があるとありましたが、毎年ちょっとずつ増えているのでしょうか。
喜んだあとで、こんなことを考えるのは、なんとなく気まずいのですが、あまりに増えると国の有形文化財と言えど、なんとなくありがたみがなってしまうと思うのは、自分だけでしょうか。
それでも、いつも訪問させてもらっている温泉が、そのよう国などに認められるのはやはりうれしいものがあります。
また、こちらのコラムでも、味のある佇まい(たたずまい)のことが書いてあります
(旅行新聞より)
樹林におおわれた幅員3㍍ほどの県道126号を登ること約20分、道のどん詰まりに旅館はあった。周辺に他の建物はまったくない。吾妻山の中腹、標高約900㍍の場所だ。「秘湯」にふさわしい佇まいである。
~中略~
湯治人気が高いのは、温泉の効能が人気だったからだ。とくに眼病に良いとされた。酸性・含鉄(Ⅱ)―アルミニウム―硫酸塩温泉。旧泉質名では含緑礬・酸性明礬温泉である。温泉のもう一つの魅力が湯の温度。ほぼ自然湧出だが、湧出時の湯温は31・5度。加熱せずに入浴し、1―2時間も入る人が少なくない。体にかかる負担が軽く、血管や交感神経への影響もよいという。旅館のパンフレットに書かれた日本ぬる湯温泉番付では、堂々と東の横綱にランクされている。
出典:旅行新聞
ほんとに小さな古民家のようなんですが、ほっと落ち着く、そしてもう一度来たくなる温泉です
[微温湯温泉 日帰り]名前の由来
ニュースに建物の概要が書いてありましたので引用してみます。
・ぬる湯温泉旅館は二階堂古家棟、中座敷棟、帳場棟の3件。
・同旅館は福島市西部の温泉施設で、二階堂家が1803(享和3)年から湯治場を営む
・古家棟は、かやぶきの片面を半切妻造りとする地域特有の外観で、中座敷棟は外壁を下見板張にして額縁の窓を開く和洋折衷の意匠。
・帳場棟も欄間など意匠に富む。
出典:福島民友
とありました。
確かに自分が行ったときも、最初は古くてとてもさびれた雰囲気だと思っていましたが、周辺がとても小奇麗にされていて、特にその造りは、昭和生まれの方で、特に農家の方にはとても嬉しく懐かしい造りだと思いました。
特に、縁側はお気に入りに場所の一つです。
とても明るく、お風呂に入ったあとに落ち着くにはとても最適。
現にそこの縁側は人気の席で、誰かが立つとすぐ席が埋まっていました。
また、その建物までの車道がまたいい雰囲気なのです。
最初はクネクネと狭い道を曲がって奥まで進みますが、頂上付近にたどりつくと、道路の脇がキレイに草刈されていて、小奇麗な雰囲気をつくっています。
また、自分が行ったときには、キレイに草刈をしたあとを何かが掘り返しているようなところがありました。
何の跡か聞いて見ると、イノシシがミミズを取っているのだとか。
やはり。
自分の実家の掘り返しと一緒です。
皆さんもイノシシに遭ったら、その名のとおり猪突猛進(ちょとつもうしん)してきますので、注意しましょう。
(微温湯温泉までの道のりの動画です。クネクネ進みます。)
↓
「微温湯(ぬるゆ)」の由来は、その名のとおり、温泉の温度です。
名前に「ぬるゆ」とあるように、31~32度とぬるめお湯が由来になっています。
温めれば暖かくなりますが、そうしないでその効能をそのまま味わってもらうのが、微温湯温泉です。
効能
効能は次のようになっています。
1 泉質は「含アルミニウム泉」温度32度。(旧泉質名「含緑ばん、酸性明ばん泉」)
2 古来より「眼病」「皮膚病」「化膿症」に効く名湯として知られ、治癒の例も多い。
3 日本ぬる湯番付では「東の横綱」とされ、効能の程が証明されている。
出典:微温湯温泉ホームページ
というように、日本では珍しい眼に効く温泉。
成分の中にある明ばん(ミョウバン)は殺菌作用があって、目薬やうがい薬に使われている物質。
それにより眼にいいとされていて、新潟県の「貝掛温泉」、神奈川県の「姥子温泉」と共に「眼の三大温泉」といわれているようです。
三大温泉の1つと言われるのはとてもすごい大きなことのように聞こえますが、温泉のたたずまいはその名とは裏腹に、とてもこぢんまりとしていて、農家の一部のように落ちついた雰囲気になっています。
[微温湯温泉 日帰り]登山地図
簡単に地図を作ってみました。
・沢登りに最適な姥滝沢。
・登山で吾妻小富士にたどり着くことができる登山道。
の位置がわかるでしょうか。
[微温湯温泉 日帰り]入湯の感想
自分は実はこの温泉の近くに「姥滝沢」というマイナーですが、沢登りの対象になる沢がありまして、そこの帰りに訪れる場合が多いです。
いつも沢登りのために温泉の駐車場をお借りしていて、楽しませていただいています。
また、沢登りだけではなく、少しマイナーではありますが、吾妻山の「吾妻小富士」方面に抜ける登山道も通じていて、そちらも楽しむことが可能です。
このあたりは、野生の自然がそのまま残っている場所ですので、大型の動物には注意が必要。
例えばクマ、イノシシ、サルなどが注意の必要な動物でしょう。
この辺りではクマを直接みたことはありませんが、糞(ふん)は何度か登山道に落ちているものを見たことがあります。
登山道脇にはネマガリダケの群生があったので、そこで食事をしていたのでしょう。
イノシシは先ほども明記したとおり、建物のすぐそばまできてエサを探しています。
イノシシはまだ遭ったことはありませんが、親の話や、関係者などの話を総合すると、駆け引きは通じないようで、お互い遭遇(そうぐう)して、少しでも危険とイノシシが判断したら、すぐ突進してくるということ。
注意しないと、イノシシも雑食ですから、あまり聞かないですが、人間を食べる可能性もあるそうです。
話しはだいぶそれてしまいました。
お湯の感想です。
お湯はその名のとおり、ぬるい・・・と言うよりは結構「冷たい」です。
ぬる湯なので、ぬるいと思われますが、ほとんどの人は「冷たい」と感じると思います。
すぐ脇に温泉ではないですが、沸かし湯があるので、寒くてもときどきそちらに入れば問題ないです。
しかし、せっかく来て温泉に入らないのはもったいないと思い、しばらく温泉に入っていましたが、やはり冷たかったですね。
いろいろなサイトを見ると、「30分くらいじっくり入る事」などと書いてあるサイトがありましたが、温泉に浸かって30分は長く感じてしまうので、いつも15分くらいで上がってしまいます。
15分でもかなり長く入っているような感覚です。
入っているときはあまり感じませんでしたが、やはり温泉のためか、あがってしばらく経つと不思議とポカポカしてきます。
ここで、例の縁側で日向ぼっこしながら風を感じると、とても風流な気分になること請け合い。
そして、眼の三大温泉の一角なだけはあって、遠くから来ている方もチラホラみられました。(忘れてしまいましたが、滋賀か青森のナンバーだったような・・・)
夏の暑い日に避暑としてこの温泉を訪れ、時が止まったような雰囲気を味わうのには打ってつけの場所です。
この温泉宿一件だけなので、温泉街にありがちな喧騒(けんそう)はまったくありません。
どちらかと言えば、自分には懐かしいですが、親戚の農家の家でお盆を過ごしているような・・・どこかそんな雰囲気を味わえる温泉宿です。
[微温湯温泉 日帰り]アクセスと連絡先はこちら
ぬる湯温泉 旅館二階堂
住 所 930-2151 福島県福島市桜本字温湯11
電話:024-591-3173
FAX 024-591-5395
電話:024-591-3606<ご宿泊>
1泊2食付/10,950円(諸税込)
素泊り(自炊)/4,503円(諸税込)
長期滞在(5泊以上)/7,926円
※滞在のご昼食もご用意可
日帰り
席料/1時間500円(税込)
入浴料/500円(税込)
※詳しくはお問合せください。
2017年8月時点
参考文献:
微温湯温泉 二階堂ホームページ
( http://www.naf.co.jp/azumatakayu/nikaidou/ )