月山で山スキー|バックカントリー初心者の記録

月山スキー場からバックカントリー|初心者山スキーのブログ

自分が登山を始めた初心者のころ、月山に数人のパーティで山スキーに行ったことがありました。

それまで、一番最初に山スキーをするようになったのは、40代くらいからで、見よう見まねですこしずつ道具をそろえていって、本格的に山スキーをしたのは蔵王だったと記憶しています。

そこから、いくつか経験を重ねて、いざ月山と盛り上がったことがあって、勢いで計画を立てました。


 
 

まだまだ、スキーもヘタクソで器具などの使い方もわからず、シール登高もままならない初心者ですが、とりあえずいってみることになりました

さてこのような感じで「果たして月山を登れるのだろうか?」と不安になったことを覚えています。

その当時も月山での春スキーは有名で、地元山岳会や県外からのパーティで駐車場を満杯

駐車場の路面は乾いていますが、道路脇には3m近い「雪の壁」がそびえたっており威圧感が圧倒的でした。

ドキドキしながら駐車場で荷物の準備を終え、まずはリフトまで歩きます。重い板とストックを脇に抱え、15分くらい歩くとリフト券売り場に着きました。

月山バックカントリー|リフトを使って山頂へ

月山スキー場

ザックも重く、靴もスキー用の靴でかなり歩きづらく、リフト乗り場行くまで、一汗かいてしまいました。

リフト券乗り場で、片道券を買い、リフトが動くのを待つこと30分程度。

その当時もリフト開始時間は8:00くらいだったように思えます。

リフトが動いたとたん、自分を含めた客が「おしくらまんじゅう」をするようにゲートに雪崩込み、倒れそうになります。

リフトはペアリフト。

誰かと一緒に乗ったような気がするが、全然覚えていません。

緊張が先立ち、それどころではなかったというのが正直なところ。

しかし、展望はしっかり覚えています。

リフトに乗って、後ろを振り向くと晴れ渡った景色の中で遠くの山々が青く光っているのが分かりました。

何か雰囲気に呑まれるような、それでいて意識が広くなっていくような、そんな新鮮な感覚になったことを覚えています。

そんな気持ちにひったっていると、リフトの降り口に到着しました。

リフト降り場から少し先の丘まで登って、そして月山の裾(すそ)下のボウル(お椀のような形状の地形)へ滑り降りるために担いでいくしかないようです。

登る距離がそんなに長くないため、シールを付けてもすぐはがすようになるため、皆担いで登るようです。

ここで自分達の予定を相談しました。

予定では尾根づたいを歩いて行く予定でした。

しかし、周りのようにボウルに滑るこむのは実に魅力的に見えます。
 
 

初心者なので、「スキーシール」登高は安全側に考える

協議の末、予定通り尾根づたいに進むことに決定。

決め手は降りたら・・・登らなくてはならないためです。

まだまだ初心者の自分達では滑り降りる魅力より、降りた後の登りの苦痛の方が大きく見えたためです。

またこの日は晴れていたが気温は上がらず、まだアイスバーンであったのも決めての一つでした。

そうと決まれば歩きの準備。

クライミングスキン(シール)を張り付けいざ出発。

まずは牛首というコルを目指すことにしました。

 
 

スキーシールは慣れるしかない|牛首コルから月山直下へ

 

今度こそはと牛首コルを目指します。

尾根上まで行くと、なんとなく遠回りのような気がしたので、尾根までは行かず、小さな弧を描くように斜面をトラバースし、尾根と平行に進みます。

進んでいると、今度は友人がよたよたと歩きづらそうにしています。

近付いて声を掛けてみるとシール歩行に慣れていないようです

また雪質が氷状になっているため、滑って難しいようです。

これは残酷ですが、早く慣れてもらうしかないのが正直なところ

それでも友人を気遣って、スピードを少し緩めつつ先を目指してみます。

この日は風も少なく気持ちが良い天気でありましたが、友人はつらそう

牛首直下に到着し、ここで小休止をします。

あとは頂上までは目の前の広い急斜面を登るだけです。

 
 

スキーアイゼン(クトー)を使う|月山直下から登る

 
すでに急斜面には登るひとの列がジグザグにできていて、アリのようです。

友人は滑ってしまうのでは?とかなりビビッているようで、見ているこっちが緊張します。

自分も友人とスキー歴はどっこいどっこいのため、何となく不安で滑りそうな気がしています。

自分はここで持参したスキーアイゼン(クトー)をスキーに付け進んでみました。

登り始めるとなんとかアイゼンが雪をかんでくれてるようで、ゆっくりならば進むことが可能です。

帰りはここを滑る訳ですが・・・緊張します

とりあえず上を目指さなくてはならないので、緊張しながらも前に進みます

そういえば友人はスキーアイゼンを持っていなかったのでは?と友人をかえりみると、すでにスキーの板を外し、ツボ足で登っています。

今回のような雪質ではそれが正解かもしれないですね。

自分はスキーアイゼンを履いてしまったので、外すのがめんどうなのと、ちょっとしたプライドが邪魔したため、このままいくことに

ツボ足チームはそのまま頂上方向へ進んだが、シールチームはそちらに行くと斜面が急であったので、頂上から少し手前の尾根に乗ることにしました。

岩の間を縫う(ぬう)ように進み、ようやく尾根に到着しました。

尾根周辺はだだっ広く、どこも楽しく滑れそうな斜面です。

ここから直角右に進路を変え、頂上へ進みます。

ここからはまだ頂上は見えないが、一つコルを越えると頂上が見え始めてきて、一安心です。

ここで風が少しでてきて、地吹雪が若干視界を悪くします

また広いところをチマチマと進んでいるので、頂上が近いのか遠いのかよく分かりません。

永遠に続くかと思われた牛歩のような歩行もなんとか終わりになり、頂上に到達しました。

 
 

月山の頂上で一休み

月山 山頂

 

頂上は雪ではなく一面氷におおわれていて、風が強いということがよくわかります。

頂上には社(やしろ)があり、その先の展望箇所から周りをみると、遠く鳥海山も視界に入りました。

風を避けて社の陰で食事をして、後半戦に備えます。

 
 

月山頂上からの滑走

後半戦はまず月山頂上から柴灯森(さいとうもり)というコル目指して、頂上から滑り下りることから始まります。

この滑走は「メインイベント」のひとつと言っていいですね。

雪質はモナカのような状態で表面は固く、中はザラメ状になっているようです。

まず初めに自分が滑ってみます。

エッジが効きづらいため慎重に板をずらしながらスピードを殺して進み、落ちるスピードが限界に達する前に無理やりジャンプして荷重を逃がします

半分まで降りたら後続を待ちます。

案の定、友人は滑るというより滑落しているように見えます。

運よく友人の滑落が途中で止まりますが、ジタバタと苦労しているようです。

なんとか友人も急斜面を通過できて、そのまま柴灯森へ進みます。

そして、スキーの勢いがなくなったところでシールを付けて柴灯森方向へ再度登ります。

 
 

柴灯森から湯殿山スキー場へ

 

柴灯森についたらそこから北の尾根に進みますが、かなりのヤセ尾根

雪の上に足跡はみえますが、尾根から落ちたら100m以上も落ちてしまうため、緊張のトラバース

途中から、また滑走の準備に入り、濁沢の源頭を通りすぎ、濁沢北側の尾根を下ります。

ここから雪質はザラメになり滑りやすくなってきます。

そうするとスキーツアーの団体に追いつきました。

ガイドとお客が20人くらい急斜面をドロップ待ちをしていたので、邪魔しないように小休憩をします。

ツアー客がいなくなったのを見図ってから小休憩を切り上げ、先に進みます。

尾根から濁沢(にごりざわ)を横断し、湯殿山スキー場に向かいます。

湯殿山スキー場につくと、営業がすでに終了しているため、人がまったくいません

緩斜面(かんしゃめん=ゆるやかな斜面)を苦労しながら推進滑走で進み、最後の下りを滑れば駐車場に到着。

何とか無事にゴールに到着できましたが、結構危ないところもあって反省が多かった山スキーでした

今後の課題はかなり増えたようですが、とにかく充実した山行でした。
 
 
 

月山志津温泉はどうでしょうか