登山ヘルメットの寿命は?

登山ヘルメットの寿命は5年程度が望ましいですが、法律等で決まっていないので実際の耐用年数の判断は使用頻度・使用実態・保管状態・キズ(外観)等の状況から判断します。そのためメーカー等推奨の耐用年数も異なっていて、モンベル約5年ペツル10年ブラックダイヤモンドも10年カンプ製造日から最大12年目まで、日本ヘルメット工業会国土交通省では3年から5年を推奨しています

ヘルメットの耐用年数の考え方>>

登山のヘルメットの寿命

ヘルメット耐用年数の考え方

今のヘルメットは大きくポリカーボネート製とABS樹脂製があります。ポリカーボネートの劣化は10年程度。ABS樹脂の劣化は3年としているところが多く、ヘルメットの耐用年数は、材質から寿命を出しているようです

日本プラスチック板協会(1-14 ポリカーボネート樹脂製波板(PC波板)の耐用年数について)の所感では、ポリカーボネートの寿命は12年程度では劣化は少なく、17年では形は保っているが荷重等が加わると割れる可能性が大きいという現場の所感から考えると、10年という耐用年数は妥当だと思われます。また、ABS樹脂はポリカーボネートと比較すると耐久性が弱く3年程度としている理由にも合致します。

モンベルヘルメットの寿命

モンベル アルパインヘルメットの耐用年数は、説明書に最初の使用から約5年とされています

モンベルヘルメット 耐用年数
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1124782
https://webshop.montbell.jp/goods/instruction/1124782.pdf

(▼L.W.アルパインヘルメット)
mont bell トレッキング L.W.アルパインヘルメット
モンベル L.W.アルパインヘルメット>>
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モンベルはほかのメーカーより短い5年程度を推奨。たぶんモンベルは日本のメーカーなので、国土交通省で推奨している期限に準じていると思われます

ペツルヘルメットの寿命

ペツルのヘルメット「メテオラ」の説明書を見てみると、ペツルは製造日から10年を推奨しています

ペツルヘルメット 耐用年数
https://www.alteria.co.jp/sport/meteora/
https://www.alteria.co.jp/download/pdf/ifu/A071AA.pdf

(▼ペツル メテオラ)
PETZL(ペツル) A071DA00 メテオラ グレー Women's One size (52-58 cm)
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ブラックダイヤモンドヘルメットの寿命

ブラックダイヤモンド ハーフドームの説明書より。 ブラックダイヤモンドのヘルメットは製造日から最大10年が耐用年数。10年を超したら未使用であっても11年目以降は使わないでくださいということでした。

ブラックダイヤモンドヘルメット 耐用年数
https://www.lostarrow.co.jp/blackdiamond/support/manual/OM_BD_Helmets.pdf
https://www.lostarrow.co.jp/store/g/gBD12012003004/

Black Diamond ハーフドーム S-M
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カンプヘルメットの寿命

カンプ スピードの説明書から、最初の使用から10年。在庫の期間を考えても最大製造日から12年目までが耐用年数です

カンプヘルメット 耐用年数
https://www.camp.it/d/us/us/outdoor/category/25
https://www.camp.it/d/us/us/outdoor/product/1997

CAMP(カンプ) 登山 クライミング ヘルメット 【SPEED COMP】 ライトブルー 5245801
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グリベル
https://grivel.com/products/stealth

日本ヘルメット工業会の考える耐用年数

日本では通常のヘルメットの耐用年数は一般財団法人 日本ヘルメット工業会で考える耐用年数が一般的です。ポリカーボネート製、ABS樹脂製、ポリエチレン製のヘルメットは使用開始より3年以内、FRP(強化プラスチック)製なら5年以内の交換を推奨しています

日本ヘルメット工業会 JHMA | FAQ
日本ヘルメット工業会

国土交通省の考えるヘルメットの寿命

国土交通省 近畿整備局ですすめるヘルメットの耐用年数も、日本ヘルメット工業会と同じ考えで、熱可塑性樹脂製(PC PE、ABS等)は3年以内、熱硬化性樹脂製(FRP等)は5年が望ましいとしています。国土交通省はこの考えプラス、あくまで参考の寿命のため耐用年数を越えて使用しても法律違反にはならないとしています。耐用年数を越えたヘルメットを使用して事故などに遭ってもそれで責任を問われないということです(ただキズがあったり使う頻度が多かったりするヘルメットは別の考え方が必要だと思われます)

たとえ保護帽に有効期限等が記入されていても、これを越えて使用した(又は事故にあった)からといって法令違反になるものではありません
(https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/jigyousya/jikoboushi/newsletter_anzen/qgl8vl0000004smr-att/anzen058.pdf)

実際の寿命を判断するのは、キズなどの外観や使う回数、厳しい使い方をしているかどうか、保管状況などを総合的に判断するのが望ましいとしています

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