イナレムストレッチレインスーツレビュー
ワークマンイナレムストレッチレインスーツの防水性実験と透湿性実験をしてみた。ボクの持っているゴアテックス比較では、性能は同じかやや劣る程度で結構優秀。あくまで主観だがレインウェアはよく使うアイテムなので大きくはハズレていないと思われる。デメリットは耐久性。素材から考えるとウェア表面と透湿防水膜は比較的劣化しやすい素材を使っているようだ。総合的な機能と4,900円という価格を考えるとコスパはかなり高いレインウェア
==▼目次==
ワークマンのイナレムの性能確認
ワークマン イナレムの性能は耐水圧20,000mmで透湿度 25,000g/㎡/24h。耐水性は20,000mmは雨でも嵐に耐えられるくらいの防水力のこと。透湿度25,000g/㎡/24hはランニングの汗を処理できるくらいの能力。どちらも登山で使うには十分な機能だ。
※参考:ブリジストン
イナレムの耐水性は?
イナレムストレッチレインスーツの耐水性実験で、ウェアを洗濯して強制脱水してみた。結果は脱水してもゴアテックスと同じくらい水が抜けにくくウェア内に一部水が溜まっていた。ここからイナレムの耐水性はゴアテックス並みに高いことがわかった
イナレムの透湿性は?
イナレムストレッチレインスーツの透湿性実験で、雨の中ウェアを着用してリュックを背負って走ってみた。走るとしばらくウェア内に水滴がついたが、クールダウンで歩くと徐々に湿気が抜けていく感じあり。それでも胸と肩付近はやや水気が残る感じがあったので、感覚としてはゴアテックスと同等か、やや劣るくらいの透湿のチカラのようだ。
イナレムのデメリットは?
イナレムのデメリットは耐久性。表面の肌触りが優しいが木に引っ掛けると破れやすい印象あり。加えて公式より素材がポリエステルのみなので、透湿防水膜はポリエステル系多孔質フィルムと推測。このフィルムはほかの透湿防水膜と比べると耐久性は中の中程度。ポリエステルの寿命は3~5年程度と言われているのでイナレムの透湿防水フィルムも同程度と考える。
※透湿防水膜の種類参考:山と道ラボ
イナレムレインスーツの重さは?
イナレムレインスーツの重さは実測でパンツ約203g、パーカ約381g、合計584g。モンベルの3レイヤーゴアテックスウェアが、パンツ195g、パーカ254gで計449gなので重さはまずまずのようだ
▼イナレム上着の重さ398-17g(入れ物の重さ)=381g
▼イナレムパンツの重さ220-17g(入れ物の重さ)=203g
イナレムは防寒に使いにくい
イナレムは冬の防寒着で使うのは厳しい。理由は ①生地が薄く冷気をシャットアウトできない。②フードが調整式ではないので風が吹くと寒さがフード内に入る。③冬に必要なヘルメット対応ではない。④上着の裾が調整できないので冷気が下から入ってくる。以上の4点が防寒着としては使いにくい理由。どうしても使うなら内側に中綿入りのダウンが必要で、イナレムはやや大き目のサイズを選ぶ必要があり
イナレム ゴアテックス 比較表
透湿と耐水機能だけを見るとゴアテックスに近いウェアに見える。しかし全体的に比較すると使いやすさは段違い。例えば寒さや動き安さ、風が入らないようにするシステムなどのレベルは圧倒的に登山用レインウェアが上だと感じる。
イナレムのサイズ感
イナレムのサイズ感はレギュラーサイズで、ゆったり目でもタイトでもない。
通勤通学の自転車ならイナレムよりバイカーズがおすすめ
自転車ではイナレムでも良いがバイカーズがおすすめ。おすすめの理由は ①生地が厚くて風予防性が高い ②サイズや丈がやや大きく自転車で走っているときに雨水が入りにくい。この2点がおすすめの理由
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