
スプリットに転向する費用が気になるならバックカントリーはやめるべき理由
1年に2~3回程度バックカントリーをするだけならスノーシューでもよいと思う。また、ずっと一人でバックカントリーをやるならスノーシューでもよいかも知れない。それ以外ならやっぱりスプリットにすべきだ。
自分はスキー場でスノーボードをしていたが、お金がなくて足でゲレンデを登って滑っていた。そこから自然とバックカントリーに移行したタイプ。
最初はスノーシューを買ってソリッドボード担いで登っていた。今思ってみると、最初からスプリットを買ったほうが良かった。理由は圧倒的に機動性が違うからだ。数値で現すと、移動スピード「スプリット10」に対し、「スノーシュー5」だ。(参考に「スキー11」くらいだ)。費用を減らしたくてソリッドを使い回しスノーシューを買いたくなるが、グッとガマンしてスプリットボードを買うべきだと思う。自由度が違う。
山スキーやスプリットの人とバックカントリーに行くと、スノーシューでは迷惑がかかると分かる。スピードに差がでてかなり遅いからだ。あまりに差があるとそのうち誘われなくなる可能性がある。そして、ソロのバックカントリーはリスクは1.5倍くらい(感覚値)になり、そうなると長く山滑走をするのは難しい。
最近は自分の周り(東北地方)ではスノーシューのボーダーはいなくなってきた。関東圏ではまだ見るが、山でみるボーダーはほとんどがスプリットになってきた感じだ。昔はスノーシューボーダーがたくさんいたが現在は自然淘汰が進んでいると思う。そんな中でスノーシューボーダーをやっていくにはそれなりの覚悟が必要になると思う。
スプリットの具体的な費用と使い回し
スプリットボードに転向するにはお金はかかる。スプリットボード(150,000円 2026/3)だけでなく、ビンディング(90,000円 2026/3)、クライミングスキン(30,000円 2026/3)、ストック(20,000円 2026/3)、スプリットボード用インターフェース(ビンディングと板をつなぐ部品(10,000円 2026/3)は少なくてもほしい。ざっと少なくても300,000円かかる。スノーシューで登るには、はフラッグシップのMSRライトニングアッセントでも60,000円(2026/3)、ストック20,000円(2026/3)で計80,000円。だいたい3倍以上費用が違う。これがスプリットボードに転向しにくい大きな理由だ。
ブーツは使い回しができる。ステップインタイプでない普通のソフトブーツならどれでもOK。ブーツが固くても柔らかくてもなんとかなる。ブーツに対してビンディングはバードン、カラコラム、Spark R&D、どれでも使える。(ハードブーツタイプのステップインもあるが、これは現在主にレース用でマニアック)。ビンディングの主流はカラコラム社とSpark R&D社がよく使われ種類も豊富だ。自分はバートンの安いブーツ(Burton MOTO 25,000円 2026/3)とSpark R&D社のビンティング(90,000円 2026/3)を使っている。厳冬期もこれで問題ない。スプリットでスキーをするときも、これで問題なく使える。
またウェアやゴーグル、手袋、キャップなどは全て使い回しは可能だ。
山ではスプリット以外にもお金がかかる
山で滑るなら、足回り以外にもお金がかかる。まずは雪崩ビーコン(60,000円 2026/3)だ。人によってはこれがないと一緒に滑ってくれない人もいる。雪崩に埋もれたら、唯一自分の居場所が分かり、かつパートナーを探す武器だからだ。
次にシャベル(10,000円 2026/3)。これは雪崩れで埋もれた人を掘って助ける、ビバーク用の穴を斜面に開けるなどで使う。これも必須だ。
アバランチプローブ(ゾンデ棒)(8,000円 2026/3)もほしい。主に埋もれている人に対して、差して確認するためによく使われる。ビバーク用の横穴を掘るときにも雪の厚さを確認するためにも使われる。
簡易テントのツェルト(15,000円 2026/3)もほしい。これもビバーク用だ。
これらは遭難したり事故にあったりするときに必要で、そうならなければ、ただの重しで終わる。ただ、生きて帰るに必要な道具なのだ。命を拾う道具と認識してほしい。
年齢が高いひとほどスプリットがよい
スプリットはラクだ。山で体力消耗量を数値にすると「スプリット5」に対し「スノーシュー10」だ。スノーシューは疲れる。疲れない程度に動けば問題無いが、スプリットと同じくらい移動するとなると2倍疲れる。足で板を滑らすスプリットと、完全に背中でボードを運ぶスノーシューでは体力消耗に差がでるし、スノーシューと板では、浮力と1歩の大きさでも差がでることで、合わせて大きな差になってしまう。
スプリットでソリッドのようにゲレンデ滑れない
厳密にいうと同じようには楽しめない。ゲレンデもバックカントリーも楽しむにはスプリットとソリッド2つあったほうがいい。スプリットでゲレンデを滑るとカービングではエッジのかかりがやや甘く抜けるときがある。技術でカバーできる範囲だが、限界ギリギリは難しい。キッカーは問題ない。ただ重いので回すのは少し難しい。また、ボックスやレールは板がもったいなくてスプリットではやれない。やれる人はうらやましい。
普通に滑る分には違和感なく楽しめる。ただ限界ギリギリを攻めると違いが出てくると言うところだろう。人によってはスプリットでソリッドのように滑るように練習するのが好きな人もいるので、一概にそれが悪いとも言えないところだ。

コメント