
以前よりメジャーメーカーのスプリットボードの勢いがなくなってきているように思える。5年前に一気に東北のマイナー山までスプリット人口が広まってきて、バートンなど有名ブランドがスプリットに手を出してきたのが、そのくらいの時期だったと思う。今はメジャー各メーカーともスプリットの期待がだいぶ細くなっている印象だ。海外ではアメリカ、カナダ付近を中心にまだ人気は下がっていないようだが、日本では肌感でみるとやや下降気味だ。円安で板も高く、若者が格安のソリッドボードに戻っている感がある。今だ日本で強いスプリットメーカーはジョーンズ(Jones Snowboards)とオガサカ、フィールドアース。日本ではほぼこの3強だと思われる。比較的安いのはフィールドアースか。そして特に並々ならぬこだわりがあって高価なのがジョーンズ。スプリット界の生けるカリスマ「ジェレミー・ジョーンズ(Jeremy Jones)」が立ち上げたブランドで、世界でスプリットボードならTOPかなと思う。
アメリカのデータだが、世界のスキースノボ人口は、スキー人口はまだスノボより多いが、スノボ人口の増加の方が勢いがあるらしい。またスノボ人の方が1シーズンに何度もスキー場に通うので、熱心さもスノボ人の方があるということ。そして大事なのはスノーボード人口の81%は35歳未満で、若者の参入率が半端ないことだ。(https://www.boardoftheworld.com/stats-snowboarding-growing-while-skiing-declines/)
スノーボードはどんなシチュエーションで始まったか。日本での黎明期は間違いなく反骨精神からスタートしたと思う。体力と勢いのあるちょいワルな若者が、スキーというキッチリ決まった、老害の決めた細かい規則のある王道(と感じたかどうかは不明だが)を進むのが面白くなく、裏山で横乗りのスノーボードを始めたのがキッカケだったと思う(当時のスキー場はボード禁止ということもある)。(https://www.boardoftheworld.com/stats-snowboarding-growing-while-skiing-declines/)。
スノボは横乗り文化の遊びが原点で、スキーは生活必需が原点だ。そして若くて人と同じことをするのがキライなスノボをしていた人が、人混みを避けどんどん山奥に足を運び、その深奥部で山ボードをする。だが、山奥の環境はスノボ板には優しくない。そのため、遊びのスノボ板を割り、生活必需のスキーのような装備で行けば軽くてスノーシューより歩きやすく、山スキーに席巻できると考えた。これがスプリットのなれ初めだ。
もうすでに確立されていたスキーと違って、遊び延長のスノボは自由の象徴だった。最近はスノボ協会のようなものができたり、本質的な自由からは離れてきている感がある。まあ、人気になっていけばそれが普通かもしれないが。
そんな中、今はメジャーなスプリット界隈は少しスピードダウンしている。その逆にマイナーなスプリットボード界隈は深く、浸透してきていて、板も高価になってきているような気がする。ただ、それではダメなんだ。昔のように若いやつらがスプリットをするようにならないと。金持ちな老人のためのスプリットではやっぱりダメだ。ボクはそんなにメジャーメーカーは好きなほうではないが、なんとかガンバって安価なスプリットをメジャーメーカーに期待したい。

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