開聞岳の登山の難易度は?
開聞岳の難易度レベルは初級、初心者なら往復5時間程度で11時に出発すると遅くとも16時に下山できます。
首都圏からのアクセスは羽田空港から鹿児島空港まで片道約2時間弱、鹿児島空港から開聞岳登山口までレンタカーで約1時間30分です。鹿児島空港から鉄道を使う場合、電車のアクセスは片道3時間以上になります。(※参考:羽田空港から鹿児島空港の時間)(※参考:鹿児島空港から開聞岳登山口の経路)
開聞岳の注意点はトイレ。トイレは登山口にしかないので注意です(開聞岳 登山のトイレ問題)
==▼目次==
開聞岳の難易度レベルは?
開聞岳メインの北側コースは難易度レベル「19.9」の初級レベル。時間はゆっくりで往復5時間かかります(ちなみに高尾山 表参道はレベル13.9の往復3時間50分)。この開聞岳の北側コースは登山者の99%が登る登山コースで消費カロリーは体重50kgの人で約1,916kcalです。東口からの登山コースもありますが、極端に記録が少ないので難易度不明。幻の登山コースです
開聞岳の標高差は「約800m」(山頂924m-登山口標高120m)。開聞岳は百名山で2番目に標高が低いと行っても、安達太良山より標高差はあるので侮れないです(安達太良山の標高差760m)ちなみに一番低い百名山は「筑波山」です
7合目付近(標高700m付近)から岩場も出てくるので注意が必要。
(▼開聞岳の山頂付近は岩場が多い)
(※参考:ヤマップ)
(※参考:カロリー計算)
(※難易度レベル算定)
難易度レベル(コース定数)とは
レベルは一般的に20前後が一般初心者向けで、30前後が健脚向けと言われています(40以上は1日では厳しいので泊が伴うくらいのレベル)。ちなみに高尾山は13.9、富士山吉田ルートは42.7です
コース定数(ルート定数)とは鹿屋体育大学 山本正嘉教授の提唱している、ある登山コースを歩いた時にどれくらいの体力が必要かを科学的な方法で数値化したもの。コース定数はあくまで体力のレベルで技術のレベルではありません。
(コース定数計算方法)
コース定数(ルート定数)=1.8×行動時間(コースタイム(h))+0.3×歩行距離(km)+10.0×登り累積標高差(km)+0.6×下り累積標高差(km)
開聞岳 まぼろしの東口登山コース
開聞岳の東側には人の出入りがほぼない「東登山口」があります。そこは「開聞山麓自然公園」の中を通るルートで、そこを登っていくと人気の北側登山口からの分岐にぶつかります。そこは通称「2.5合目」と言います。クルマで登山口近くまで行けて展望台用の駐車場が利用できます(Googleマップ口コミ参照)。
でも公園内は有料で、朝は10:00まで入園の必要があり、帰りはゲートが17:00に閉まるのでそれまでに戻ってくる必要があります(Googleマップ口コミ参照)。有料でちょっと面倒なので誰もここから登らず、ヤマップ・ヤマレコの記録にもほぼありません。まぼろしの登山コースです。
(▼ボクが探せた唯一の記録がこちら)
開聞岳 電車でアクセス
鹿児島空港には駅が隣接していないので、まずはJRの隼人駅か加治木駅までタクシーで行きます。時間は約20分、費用は片道3500円。隼人駅から電車で片道3000円くらい、時間は海岸線を進むので片道3時間くらいかかります。景色を楽しむなら良いですが、時間が気になる人にはおすすめできません。
(▼鹿児島空港から開聞岳麓まで)
開聞岳 登山のトイレ問題
登山道や山頂付近にトイレはなく、出発地点のふれあい公園にあるトイレか管理棟のトイレで用をたしてから登るのがおすすめ。ほどんど5時間トイレがないのはキツいと思います。万が一のために携帯トイレは必須。
(▼ふれあい公園のトイレ)
▼携帯簡易トイレ ボクも使っているおすすめ
▼ポンチョもトイレのときはおすすめ
開聞岳の「コスパ登山」
首都圏から開聞岳登山をコスパにやるなら、宿泊なしの日帰り登山がコスパです。(ちょっとキツいですが・・)
(日帰り登山プラン例)
羽田空港 スカイマーク6:35→鹿児島空港8:25→レンタカー9:00発→開聞岳登山口着発11:00→登山終了16:00→レンタカー16:30→鹿児島空港18:00→JAL19:30→21:20羽田空港
飛行機代は往復35,000円くらい、レンタカーは1日6,000円から1万円程度、高速代往復3000円程度で開聞岳登山口に到着します。
(※羽田空港から鹿児島空港の費用)
(※各時間はシーズンで変わるので要確認)
(※参考:Googleフライト)
(※鹿児島空港レンタカー紹介)
(※高速道路の費用)
開聞岳 1合目はどこ?
開聞岳の登山口は2合目です。1合目は指宿市立開聞中学校から少し南に進んだところにあります
(▼開聞岳1合目 現在は看板を取り外してあるようです)
(▼開聞岳登山口はすでに2合目です)
(▼開聞岳の何合目一覧)
- 1合目は開聞岳北側の中学校の付近です
- 2合目で正式な登山口。キャンプ場の南側の道が合わさる地点
- その先の東側登山口からの林道分岐に2.5合目。そこが最初のビューポイントです。
- 3合目、4合目、5合目は暗い樹林帯
- 6合目を過ぎると徐々に周りの木が少なくなり展望が良くなってきます
- 7合目からは岩場が出てくるので注意
- 8合目付近からより遠くまで見えて気持ち良く坂道が強くなります
- 9合目を過ぎハシゴとロープ区間をクリアする
- 10合目 山頂到着
(▼開聞岳8合目)
山の「何合目」とは
登山の行程を10行程に分けて命名した単位。距離や登る時間などの難易度ごとに区切りのよいところで1合目、2合目と設定している。(コトバンク)いろいろな俗説はありますが、ボクはこの説に賛成。登っていると「おおよそここが半分だ・・」と感じるところを5合目とし、緊張する区間を越えたところを区切りの「~合目」にする間隔が一番登山に合っていると思われます。
開聞岳のベストシーズンはいつ?
ベストシーズンは南国なのでちょっと早めの3月ごろがおすすめ。3月下旬ごろ9合目付近では白いショウジョウバカマの可憐な花が見ることができます。花の見頃からおおよそ2月から5月くらいが良いシーズンです。夏はヘビもでるので早春を狙って登るのがおすすめ。(参考:Yahoo!知恵袋)(参考:開聞岳登山情報)
開聞岳 登山のアクセス
開聞岳の管理棟の住所は「〒891-0603 鹿児島県指宿市開聞十町2626」。登山口はそこから南に歩いて8分のところにあります。
(▼管理棟から登山口まで8分)
- 一番近い駅はJR開聞駅、そこから北側登山口まで徒歩22分(開聞駅時刻表)(Googleマップ参照)
- 駐車場は公園近くの無料のふれあい公園の駐車場か、同じく無料の登山者用駐車場に駐車。そこから徒歩2~3分で登山口
- 登山道にトイレはないので、ふれあい公園で済ませておいてください。
- 登山道に水場はありませんので水筒など必須です
(▼JR開聞駅から登山口まで徒歩22分)
(▼開聞岳 無料駐車場)
開聞岳は車でどこまで行けるか
開聞岳の登山口は2つあって、北側は2合目まで、東側は2.5合目までクルマで行けます。
北側登山口の2合目付近は駐車場がないので、駐車するなら少し戻って無料駐車場にとめます。
東側登山口は2.5合目まで行けますが、「開聞山麓自然公園内」にあるので、園が開いてないといけません。近くに駐車場があるのでとてもラクチンです
- 北側登山口は2合目までクルマで行けます。
- 東側登山口は開聞山麓自然公園内を通過し東登山口まで行けます
(Googleマップ参照)駐車場はないので駐車する場合は少し戻る)
ほぼ2.5合目まで行ける。(Googleマップ口コミ参照)
開聞岳がおしい理由|特徴とは
百名山の中で開聞岳がおしくも2番に甘んじているのが、「最南端ランキング」と「一番低いランキング」。最南端の百名山は屋久島のほぼ中央にそびえる「宮之浦岳(1,936m)」。一番低い百名山は「筑波山(877m)」で開聞岳(924m)はこのどちらのランキングも二番目です。おしい。
(▼開聞岳の特徴一覧)
- 開聞岳は鹿児島県の山で、百名山では2番目に低い(924m)。1番低いのは筑波山(877m)
- 別名「薩摩富士」(形が富士山に似ているため)
- 登山道がカタツムリの渦巻きのようにらせん状
- 有名な「桜島」の近くにある(桜島と開聞岳の違い)
- 活火山である(開聞岳は火山ですか?)
桜島と開聞岳の違い
- 桜島(1117m)大隅半島、百名山ではない、山頂立入禁止(気象庁)、
- 開聞岳(924m)薩摩半島、百名山、山頂に行ける
(▼開聞岳と桜島)
開聞岳は火山ですか?
開聞岳は国で定義している111ヵ所ある活火山のうちの1つです。(気象庁)ただ噴火警戒レベルを運用している火山ではないので、活火山としてのレベルは現時点で一番低い位置に設定されています(近くにある桜島は噴火警戒レベルを運用しています。)(噴火警戒レベル運用の火山)
(※その他特徴はこちら>>開聞岳の特徴)