熊よけスプレーの効果と登山の【熊撃退対策】をかきました
まずはこれに注意すれば登山でクマにあう確率はグンと減ると思いまス 人間もクマが怖いですが、クマも人間には近寄りたくないんです そうじゃないクマもいますが、本当は怖い お互い近づかないように工夫して登山をしたいですね
- 人をおそったことのあるクマがいる地域には近づかない
- 自分の位置を遠くから知らせる 鈴の音や拍手など(クマの被害がない地域限定)
- 入山の日が晴れていて、その後2日から3日後に天気が崩れるような場合には注意!! 天気が崩れる前にクマが捕食など、活発に動く場合があります
- ツキノワグマは暑いのが嫌い 沢で涼んでいることがあるので注意!! また、朝と夕方は、沢沿いを伝って移動することがあるので、夏は特に沢は注意!!
[登山 熊対策]=▼目次==
- 熊よけスプレーの効果
- [熊よけスプレー 効果]熊よけスプレー 「小型No1」
- [熊よけスプレー 効果]熊よけスプレーはモンベルが人気
- [熊よけスプレー 効果]登山の熊対策
- アメリカ 熊のニュース概要
- 熊の食害について(最近の日本の危険なクマ)
- まだ秋田、福島の「人食いグマ」は生きているか
- クマ生態・1年の流れ
- 熊の出没場所
- クマがいるというサイン
- 熊にあわない!その予防
- 子連れのクマには特に注意
- クマに遭遇・襲われた時
- その他の危険な大型動物
- クマや大型動物対策グッズの【使用例】
- [熊よけスプレー 効果]まとめ
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参考:宮城県 平成29年度クマ出没情報
参考:長野県 ツキノワグマによる人身被害を防ぐために
参考:秋田市 ツキノワグマ情報
熊よけスプレーの効果
クマスプレーはとても強力で、風下からの噴霧は特に危険であるため注意が必要です。
風の強い日は常にクマが出そうな方向(ネマガリダケの群生地やヤブなどの方向)と風向きに注意ください。
それが面倒であるなら、使わないで別の方法を考えたほうがいいです。
そうしないと、自分にかかってしまい、大変なことになる可能性があります。
また、タナやその他の武器といっしょに使おうとすると、両方本領を発揮することができない可能性があります。
不安だと思いますが、使う順番をあらかじめ決めておいたり、どれか一つだけ使うことを決めておかないと、いざクマに会ったときは、混乱してしまうと思います。
効果については実証実験や実際の実体験が公開されているので、大きな効果を確認することが可能です
自分でも噴出(ふんしゅつ)実験をしたときがありました
そのときには、直接かかっていなくても、その場にいただけで唐辛子エキスが目に染みて、しばらく目を開けられませんでした
風上風下(かざかみかざしも)は本当に注意です
自分にちょっとでもかかると、威力がすごいので、自爆必至(じばくひっし)です
カウンターアソールトは米国モンタナ大学のグリズリーベア研究チームによって開発され、
実験段階で数百頭のクマに実際に使用して効果が科学的に確かめられています。
出典:有限会社アウトバック
熊スプレーの使い方
使い方はやり方を覚えるのではなく、体にしみ込ませることが重要
自分の場合、あわててスプレーのことを忘れてしまったことがあります
それからは、エアで何度も練習しました
いざというときに使えないと意味がないので、登山や渓流釣りの練習も大切ですが、大型動物と突然であったときの対処もイメージしておくことも、とても大切です
イメージはこちらの動画が参考になります
見てみるとわかりますが、やはりスプレーを噴射するまで、少し手間取っています
クマがいないのでこのくらいで済みますが、クマがいたら手元をみることはできないので、もっと遅れます
練習は手元を見ないで練習するといいですね
西部劇のガンマンのように構えることができたらOKです
また、噴射した後は、手に必ず噴射した成分がついているので、目や顔を触らないことが重要
触ると、苦しんでいる目の前のクマと同じように苦しむことになります
噴出実験をするときには、マスクとゴム手袋必須です(できればゴーグルも)
熊スプレーの期限は?
- 「カウンターアソールト」の使用期限は4年
- 「ガードアラスカ」は3年
- ものによっては1年というものもアリ(特に小さいタイプのスプレー)
試射の感覚では、使用期限が過ぎると、飛距離と成分の効力が少なくなっているような感じです(3年くらい過ぎた熊よけスプレーを試射した時がありますが、ちょっとショボくなっていました 特に飛距離が)
使用期限が大幅に過ぎているものは、安心からは程遠くなるので、注意が必要
買うときの使用期限確認は必須です
熊スプレーを飛行機に持ち込む方法
いっしょに飛行機に乗っていくときは、方法はありませんが、宅急便で陸送できます
飛行機に乗せることはできません
出典:ANA 航空機に搭載が禁止・制限がある危険物の例
(https://www.ana.co.jp/dom/checkin/rules/pdf/180719/examples.pdf)
参考:国土交通省 機内持込み・お預け手荷物における危険物の代表例
現在は液体を持って行くことも難しく、検問でひっかかります
現地のお店で予約して手に入れるか、宅急便などで、宿泊先に送付するといいと思います
事前に宅急便へ問い合わせてから送付ください
参考:⇒S急便さんの問い合わせ先はコチラ
こちらのサイトの登山ガイド「旭立太」さんの記事も参考にしてください
内容の通りスプレー缶は危険物のため、通常の郵送、宅急便では送れません。
スプレー缶が発送可能な業者は、S急便。
何度か利用しましたが「しっかり梱包して陸送」ならOKとの事で宿泊する宿に送っています。
現地調達というのもよいかと思います。
出典:Sherpa
熊スプレーの「より小型」が欲しい場合はコレがおすすめ
小型の熊よけスプレーのおすすめはこちらの「TW-1000」
なぜおすすめなのかというと、リキッドタイプでOC系だからです
売られている防犯スプレー、熊よけスプレーは
OC系とCN系があります
OC系は何がいいかというと
【OC】オー・シー
OleoresinCapsicum(オレオレシン・カプシウム)の略。唐辛子などから抽出する辛味成分。効果が強く即効性があり動物全般に使用可能。自然由来の植物性成分であり微生物分解性なので環境への影響がない。【CN】シー・エヌ
Chloroacetophenone(クロロアセトフェノン)をUScodeで表すとCNとなる。第一次世界大戦後に暴 動鎮圧用に用いられていた。効果がOCに劣るばかりでなく、化学成分由来のため安全性も疑問視され現在ではほとんど使用されていない。
出典:日本護身用品協会
この協会のサイトに書かれているように、OC系は強くて環境負荷が少ないのでいいというわけです
また、リキッドタイプがいい理由、これは、近距離で使うスプレーのため拡散するタイプは自分にも影響してしまうおそれがあるからです
リキッドタイプはあてるのが少し難しいですが拡散して、自分にかかることはありません
熊スプレーの自作・作り方は・・・
Yahoo!知恵袋に下記のような質問がありました
自作唐辛子スプレーについてです。 自作で唐辛子スプレーを作ろうと思うのですが…
自作唐辛子スプレーについてです。
自作で唐辛子スプレーを作ろうと思うのですが、人体に有害があるかどうか心配です。
とりあえず、唐辛子と無水エタノールを使って作ってみたいと思います。解答よろしくお願いします。m(_ _)m
何かわからないことがあればとりあえず教えてくれると嬉しいですw
出典:Yahoo!知恵袋
確かに熊よけスプレーは1万円のものが多く、サイフには厳しいとは思いますが、自作はおすすめしません
製品になっているものは試験を重ねて確実性を上げたとても信頼できる製品
自作のスプレーでは、命に関わるピンチのときに、出ない可能性があります
ただのお守りとして持っているだけでは意味がないし、確実性がないものは、逆に危険だと思います
[熊よけスプレー 効果]熊よけスプレー 「小型No1」
熊よけスプレーの「小型No1」一番おすすめは
いままでいくつか「熊撃退スプレー」を使ってきましたが、直接スプレーがかかっていないのに、一番目が痛かったです
下記いくつか紹介したいと思います
udap 熊撃退スプレー
こちらもアメリカではよく使われている熊スプレーです
有効射程距離も優秀
日本の公共機関でも使われています
ヒグマ対応可能な強力熊スプレーです。速射携帯ホルスター付き
アメリカ森林警備隊採用品、イエローストーン国立公園推奨品
日本の府県市町、電力送電関連会社、林業関連機関等で採用
有効射程9.0M、容量7.9オンス入、唯一の不燃製ガス使用品
EPA(米国の環境保護局)の熊スプレーとしての許可品出典:Amazon
8,900円
熊 撃退 スプレー ベアアタック
こちらも日本ではよく売られているスプレーです
環境保護庁(アメリカの公共機関)登録商品で信頼があります
非常に強い刺激物成分(カプサイシン2.0%含有)で、最長約10メートルの飛距離で身を守ります!
環境保護庁登録商品で、熊対策の効果が証明されています。
凍らない(油性)ため極寒の雪山でも即時に使用ができ、使用直前に缶を振る必要もありません。
代替フロン(134a/P)使用により、オゾン層に優しく噴射圧力は常に一定です。出典:Amazon
11,340円
熊 撃退 スプレー ガードアラスカ
これも個人的に何度か使いましたが、購入した当初は問題ないですが、使用期限近くになると「射距離が弱く」なるような感じでした
また、「カウンターアソールト」より「霧状の飛散が少ない」印象もあります
あまり霧状になると、自分にかかってしまうのでそれも考え物ですが、霧状にならないと、クマの顔の付近に直接当たらないと効果が少ないので、ある程度霧状になると安心です
サイズ:235×55×55mm
内容量:9オンス(約255g)
成分:赤唐辛子成分(カプサイシン20%溶液)
原産国:アメリカ
使用期限:約3年出典:Amazon
11,800円
熊撃退スプレー カウンターアソールト
熊撃退スプレーでおすすめは「カウンターアソールト」
何度か使ったことがありますが、「飛距離」と「目に染みる感じ」はトップクラスです
直接自分のからだにかかったらちょっとやばいかも・・
使用には注意が必要な強力スプレーです
13,824円
カウンターアソールの中でも、特におすすめはこのストロンガー
何が「ストロング」なのかというと、「量」が多く「噴射力」強いんです
「量」は標準品の「26%」増量
「飛距離」は標準品で9mが「10m」になっています
量も飛距離もちょっとだけ増えただけですが、実験してみるとこれは価格以上の効果アリ
量については、多いほどいいと思います
クマに遭うのは、その日1回だけとは限りません
また、距離も1mでも遠くに飛んだ方が逃げることができる可能性が高まります(実際標準品とストロンガーを使い比べると、感覚的に安心感が違います)
カウンターアソールトストロンガーはおすすめです
(ホルスターがあるととても便利です)
[熊よけスプレー 効果]熊よけスプレー モンベルが人気
13,560円
モンベルからも「フロンティアーズマンベアスプレー」という熊よけスプレーが売られています
こちらは日本有数の有名アウトドアメーカーから売られているので、人気が高いです
飛距離も公式「10.5m」でカウンターアソールトを抜きます
一番のうりは下記の説明のとおり「品質」
参考:モンベル:フロンティアーズマン ベアスプレーのページはコチラ
確かにピンチのときにスプレーがでないのはとても困ります
検討してみてください
・世界50カ国以上の軍や警察が使用している信頼のSEC社製熊(ベア)スプレーです。
・カプサイシンの含有量が2.0%と高く、2.0%は対熊用の最高濃度です(米国EPA基準)
・ユタ大学による各社ペッパースプレー研究で、他社製品は約30%不良品が含まれていたのに対し、SABRE製品は100%規格通りに製造されていることが証明されています。その徹底した品質管理がSABRE製品の信頼性の高さに繋がっています。
・安心の日本語ラベル仕様で、初めて催涙スプレーを持つ方にも安心してお使いいただけます。
・秒速9m以上の噴出スピードがあります。
・52g/sの高濃度の霧が噴射されます。トウガラシ由来の自然成分で出来ており人体や自然に対しても安全です!
・飛距離が10.5mと長く、他社製品の射程は4.5~9mですから、従来の最長射程を約1m以上上回る飛距離です。
・携帯用ベルトホルスター付で暗闇でもすぐ探せる蛍光パーツ付です。出典:Amazon
そのほかクマ対策グッズを紹介
熊スプレー以外にもいろいろな道具があります
クマ対策の道具をもっていると、それだけで、最悪クマと対峙(たいじ)したときに、やや冷静になれると思います。
有効かどうかは、クマそれぞれに違う習性があるようなので、全てに効くかわかりませんが、少なくともお守り以上の価値はあると思います。
ピッケル・ストック
クマに会ったらピッケルやストックを、体を大きく見せるために、振り回したりすることが有効です。
また、あまり無意味かもしれませんが、クマとの距離をとることができるので、若干の心の余裕が作れて、冷静な判断ができる可能性があります。
熊鈴
これも秋田の人を好んで襲うようなクマ以外はとても有効です。
しかし、エサに執着するクマもいるので、全部のクマに効くわけではありません。
秋田のクマの被害の際も4人のうち3人はスズを付けていたそうです。
山域によって、クマの食害があるかどうかの調査をしてから登山に行くと、なおよいと思います。
通常は、クマに対して鈴は大変有効のようです。
ラジオ
これもある程度有効だと思われます。
人が複数いるように見せかけられるので、音量がある程度高いものが良いです。
ナタ
これは年齢が高い方は有効と言われるかたが多いようです。
実際、賛否は両論で、これを振り回す前にやるべきことがある、と言うかたもいます。
また、女性は重くて扱うのは難しいでしょう
[熊よけスプレー 効果]登山の熊対策
自分はソロの登山が多いので、クマや大型動物に遭遇したときの対策をいろいろ考えて、準備をしながら山に登っています
基本的にクマは、ビックリしておそってくることはありますが、今までの経験から、早目に自分の位置を教える(スズやラジオなどで)と遠くに行ってくれます
いままでは、そういう風にクマを考えていたところ、こんなニュースを目にしました
「クマに頭噛まれ目覚める、キャンプ中の指導員が負傷 米」

というニュース
内容は通常では考えられないような事例で考えさせられました
このニュースの概要は次の項目のとおりです
アメリカ 熊のニュース概要
このアメリカのニュースは驚きです。
なんと生きている人間(寝ていた)の頭にかみついて引っ張っていったということ。
嫌ですね
このアメリカのクロクマを調べてみます。
・主に森林に生息する。
・ヒグマを避けるため木のある環境に生息し、逆にヒグマが減少したり絶滅した地域には分布を拡大する
・胸部に白色斑が入る個体もいる(←ツキノワグマのようですね)
・食性は植物食傾向の強い雑食で、果実、種子、草、昆虫、魚類、動物の死骸などを食べる。
・機会があれば脊椎動物を食べるものの、積極的に捕食することは少ない
―ウィキペディア アメリカクマ―
これらの特徴をみると、どちらかと言えば、日本のツキノワグマに近いでしょうか
習性もツキノワグマに近いようです
ツキノワグマに近い性質というと、臆病で雑食ですが、大型の動物や人間はなかなか襲わないというイメージがあります。
アメリカのクロクマも、ツキノワグマと同様の性格だとイメージを持たれていたらしく、このニュースは大変衝撃的だったようです

このことから、再度、登山時のクマ対策について、再整理する必要があると感じました
熊の食害について(最近の日本の危険なクマ)
秋田のスーパーK

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最近で日本で起こった怖いクマ事件と言えば、2016年に起こった秋田の「スーパーK」といわれるツキノワグマの事件が一番有名だと思います
このクマは最終的には射殺されましたが、このスーパーKは、人間のことを警戒するはずが、逆に向ってくるような習性を示しました。
今までの常識は、少なくとも本州にいるツキノワグマは、本来臆病で食性も雑食で、肉も食べますが、生きているカモシカや人間を食糧として襲う事はないと思われていました。
しかし、この記事では、生きているカモシカを襲うような映像があったとしていて、大きな動物も襲うこともあるとしています
ということは、人間も同じエサの対象と見られていても、おかしくはありません
NPO法人「日本ツキノワグマ研究所」の米田理事長の話では、
「食害(人間が食べられること)が文化として他のクマに受け継がれることは決してない」
と言っていますが、少なくとも、2016年の秋田のスーパーKも最初から人間を食べようと思って襲ったわけではないと思います
ツキノワグマの餌場(えさば)に人間が入り込んできて、それを撃退しようと思ったことが最初で、結果的に食害として発展したものと思います
福島県のクマ被害

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実は、福島県にも食害の事件が2013年にありました。
会津美里町で78才の男性が食害にあい、捜索していた、警察官を含む4人の捜索隊が襲われ重軽傷を負っています。
そして、2017年5月も、同地区で山菜採りをしていた男性がクマに引きずられ重傷を負っています
2013年のクマと2017年のクマが同じかどうかは不明ですが、細心の注意が必要でしょう
まだ秋田、福島の「人食いグマ」は生きているか
秋田の事件では、一番影響力が強かったとされる「スーパーK」というクマは射殺されたようですが、食害をしたとされる3頭はまだ見つかっていません
記事にもあったように、アイヌの伝承では、クマは一度人食いになると、ずっと人食いで暮らしていくようです
しかし反論もあって、ツキノワグマは、1年くらい食害をしていないと、もとの臆病なツキノワグマに戻るという説もありますが、油断はできないですね
福島県のクマもまだ捕獲されていないので、厳重な注意が必要だと思われます
福島県の場合は中通り地方(国道4号線周辺)でも、自衛隊の訓練部隊がクマに襲われたニュースを地方番組でやっていました。
自衛隊は、1人で活動をしているわけではなく、複数で活動していたということです
クマにかまれ自衛官けが 福島・猪苗代駐屯地、訓練下見の山林で(http://www.sankei.com/affairs/news/160716/afr1607160013-n1.html)
このように、人間が複数いても襲われることが現実に起こっていますので、常識にとらわれないよう、注意をして登山をするべきでしょう。
クマ生態・1年の流れ

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危険を回避するために、大まかなクマの生活の流れを整理してみます。
1) 2月くらいに冬眠から目覚める。
2) 5月ごろから6月下旬までネマガリダケを食べる。
※この時期に秋田県の事件は発生しました。
※福島県の食害事件もこの時期です。
3) 6~7月が交尾期。オスは広範囲を動いてメスを探す。
4) 7月から8月にかけては、山の中腹でクマたちが好む果実類が熟す。合わせて昆虫食も強まり、アリやニホンミツバチを食べる。アカマツの森はアリ類が多いので、この時期はとくに注意が必要。
5) 9~10月秋はサルナシ、ヤマブドウ、アケビや、ミズナラ、コナラのドングリやクリなどを食べる。
6) 11~12月に冬眠に入る。
このクマの1年を見ながら、クマの襲撃事件の関連性を見ていると、やはり一番危険な時期は5月~6月位のようです
ほとんどは山菜採りの方が被害に遭うのが主ですが、登山をしていても、ネマガリダケの群生近くを通る場合があります
通常、クマは臆病で人間の存在が分かると離れていきますが、こういうエサがたくさんある場所は、執着を持ってしまい、外敵である人間を襲う場合があるようです。
熊の出没場所
全部がそうだは言えないですが、経験や、見聞きしたことから、クマはカモシカやサルより、なぜか直接遭遇する確率は低いような気がします
それはなぜでしょうか
それはクマが臆病で隠れることが多いため、そのほかの動物と比べると、目撃例が少ないのです。
カモシカやサルはあまり臆病に隠れることはあまりしないので、そのため、クマと比べると目撃例が多いのです
しかし、確実にクマは郊外の近くでかくれていて、そして、人間の生活圏にクマの生活圏が重なってきています
一般の人には、クマは深い山の中に住んでいるイメージがあるかもしれません
しかしタヌキやリスなどと同じく、人家の近くでも「います」
ただ「隠れている」ので見えないだけです
自分の地域は「人口5万人」くらいの小さな町
役所の鳥獣被害担当の方に聞いたところ、町の近郊でもクマは出没しているのですが、目撃が頻繁にあると、「誰もめんどうくさくて」通報してくれないということでした。
そのためニュースにならず、情報が一般の人の目に触れなくなってしまいます。
レジャーなどで訪れる都市部のかたは、そのような一般的な情報がないため、あまり居ないと錯覚しまう場合があるということです
登山者は、「山菜採りやキノコ採りの人」より、クマに襲われるケースが少ないと聞いた事があります
登山者が遭遇しない理由は、登山者は基本的に人がいつも通る登山道を通るためです
ランダムに山を歩くわけではないため、クマも人間が良く通る道の近くに来るとそれなりに注意し、会う確率が低くなるということ
山菜・キノコ採りの人が遭遇しやすい理由は、登山道から突然脇道(わきみち)にそれたり、通常、人間が歩かないようなところでも入っていくことが多いからです
それは隠れている熊に近づいていることになります。
一般的にはクマは臆病で、出来れば人と会いたくないと思っているので、突然こっちに怖い人間がきたらパニックになってしまうことは、簡単に想像できます
また、山菜などの山の幸は、人間も好きですが、「クマも大好き」です
人間もクマも狙っているものは同じであるため、山菜やキノコ採りのかたはクマに襲われニュースになる場合が多いのです。
特にクマは執着心が強いといわれているので、逃げたいのに、大好きな食べ物も奪われたくないという、「2つの反対の心理」が、クマを凶暴させる場合もあるようです
1 タケノコ採り
チシマザサ群落では、初夏にはタケノコが一気に出てきます。
タケノコは、山菜取りの中ではトップ3に入るくらい人気の山菜です
でもツキノワグマも大好物です。クマは好物を無我夢中で食べている時は、人が近くにきてもなかなか気づかないということです
さらに、6月は繁殖期で、特に気が立っている上に、ササヤブの中はクマが人間に遭遇すれば逃げ場を失い、パニックになって攻撃してくる可能性が高いといわれています。
2 朝、夕の沢沿い
クマの行動時間帯は夏だと朝4時~7時、夕方は5時~9時です。
行動範囲は40平方キロメートル(8キロ×5キロくらい)春から夏にかけては狭い範囲を歩きますが、秋は一挙に広がるので注意が必要です
3 ガソリンやオイル、クレオソートの臭いのするところ
特に山沿いの民家近くで注意してほしいのですが、作業小屋などで、作業機械を保管している場所で注意が必要だと思います
ガソリンなどの匂いに激しく反応するため、突然襲われたりすることがあるそうです。また、木製案内板・東屋などにクレオソート(木材防腐剤)を塗ると、クマにその部分をかまれたりする場合があります
※環境省のクマ被害防止対策には
「クマは草刈機、チェーンソーなどの機材に使われるガソリンやオイルあるいはクレオソートなど防腐剤にも嗜好性があり誘引される場合があるので、給油場所、保管場所の周囲に注意を払ってください」
と書かれていました
4 山と山の間の山林
クマが身を隠しながら移動する場合があります。
特に朝夕は気を付けましょう。
クマがいるというサイン
クマの存在を示すようなサインをフィールドサインといいます。
- 非常に大きい大量のフン
- 木を登り降りした際の爪あと
- 「クマはぎ」と言われる樹皮をはいだ跡
- 「クマ棚」と言われる樹上で実を食べて、折った木をお尻の下に敷いて集まったもの
生息地には様々な痕跡が残されます。それらを見つけた場合は、避けたり、注意したりして進むなどといった非常な対応をしてください。
熊にあわない!その予防
クマへの対策は下記のとおりです
必ず複数で行動すること。やむなく単独で行動する場合は細心の注意を払うこと
音で存在を知らせる。(クマ鈴、ホイッスル、ラジオ、爆竹)
※ラジオはあまり遠くに音が届かないので注意が必要
※爆竹は、逆に「クマ」をパニックにすることがあるので注意
残飯や生ゴミは捨てない。(クマが餌付くと逆に近づいてくるので大変危険)
臭いで存在を知らせる。(蚊取線香を腰に下げるのが有効です)
危険なクマの出没警報が出されている周辺には、絶対に立ち入らないこと
熊スプレーの携帯をすること
(近付いてくる熊に有効(親子のクマ、人を恐れない熊)また万が一の時に持っていると冷静になれるというメリットあり。)
見通しの悪いヤブなどの近くや登山道の曲り角などは注意する
子連れのクマには特に注意
まだ自分は会ったことはありませんが、子連れの母グマが最も危険であるということは、先輩や山で仕事をしている方々に口を酸っぱくして言われています。
親子のクマに遭遇したとき、母グマは、人と出会っても子グマを助けようと決して逃げないからです。(人間でもそうですよね)
特に母グマと子グマの間に入れば、攻撃される確率がとても高いので、注意が必要です。
クマに遭遇・襲われた時
クマにあったときは 4つのことに注意してください
- 1 冷静になるようこころがける
- 2 背を向けて逃げない
- 3 静かにクマと向き合ったまま後ずさりして離れる
- 4 襲われて逃げられない場合は、うつ伏せになり首を手で防御し、足を踏ん張って仰向けにならないようにする
これらが大事です
その他の危険な大型動物
クマ以外にも、動物園であっても怖くありませんが、山の中であうとメチャクチャ怖い動物を紹介します
カモシカ
カモシカは直接襲われたことはありませんが、カモシカから、わざと近づかれることは何度もありました。
5m位まで近くに寄られたことがあります。好奇心でわざと近づいてくるのでしょう。
そのようなカモシカには何度か会いましたが、近くでよく見ると、すごい筋肉と角で、戦っても確実に負けます。遭遇してわざと近づかれると、イラっとして何かしたくなりますが、そんな筋肉を見るといつも「ごめんなさい」と謝って大きく避けて進みます。
サル
サルは、群れで行動することが主です。
人間にある程度なれているのがほとんどのため、めったなことでは襲われないと思います。
自分も今までは直接の被害はありませんが、威嚇は何度かあります。また群れで行動するので、襲われたらひとたまりもありません。
クマや大型動物対策グッズの【使用例】
自分は幸いまだ直接に被害は受けていませんが、「クマ」と思われるものに遭遇する事はそれなりにありました。
今の所、だいたい7~8回くらいでしょうか。自分の登山年数を考えると多いと思いますが、この回数には登山以外の場所での遭遇も含まれているため、回数が多いです
至近距離で会ったことは10mくらいが一番近かったと思います。
自分の基本の装備はホイッスルと熊スズと熊スプレーです
スズは下げているだけでなく、怪しいところでは、積極的にスズを手に持って鳴らしています
また拍手やホイッスルも多用します
そのため、まだ熊スプレーを使うところまでの遭遇はなく、怖い思いをすることは、まだありません
また、熊スプレーを使わないとどのような状況に噴霧されるのか分からないと思いますので、耐用年数が切れたら、実際に噴射してみるとイメージがわきやすいとおもいます
(※スプレーは他人に迷惑をかけないところで試しましょう)
すぐ構えられる練習をしたほうがいいですね
[熊よけスプレー 効果]まとめ
クマのことをいろいろ調べましたが、これらのことを考えると、自分は今、かなり危ないことをしているんだなと痛感しました。
沢登りはまさに夏、沢を登っていくスポーツで、クマに会う確率は高いですね。
未明から朝にかけての登山はクマの移動期と重なっていて、いつクマと会うか心配になってしまいます。
それでも、それなりの対策をして、そのスポーツをしているという自負はありました。
しかし、クマを調べると、なかなか一般的に言われているような対策をしても、被害にあう場合もあるようです。
まだまだクマについては不勉強な身ですが、これからもクマについてより勉強して、いろいろな対策を増やして、安全を追及していきたいと思います。
参考文献:読売オンライン