外国人の富士山登山マナー解決法を「岩手の十手」を参考に書きました
アイキャッチ画像出典:「岩手の十手 ユニークアイコン集」
2017年にこのようなニュースが話題になりました。
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「便器にゴミ…」富士山のマナー違反に困惑
出典:0テレNEWS24
外国の方で、日本の文化やマナーを知らない方がいらっしゃる場合、このような「奇天烈(キテレツ)な問題」が出てくるようです。
日本に来ている多くの外国の旅行者のかたがたは、日本のマナーを大事にし、日本の文化を尊重(そんちょう)して旅行に来ている、と思います。
しかし、少数の方のひどいマナー違反が目立つと、なぜか全体が悪いように思われ、非難(ひなん)が集まってしまうようになるのは、この「外国人マナー問題」だけではないと思います
いい子ぶるつもりはありませんが、日本人だって、マナー違反がひどい方もいらっしゃいまし、自分だって、完璧(かんぺき)ではありません。
外国人客にきてもらうために必要なもの
出典:岩手県
日本は現在、国をあげて「インバウンド(外国人観光客)」にきてもらうための動きが加速(かそく)しています。
日本で呼んでおいて、マナー違反だと「目くじら」だけ立てていては、なんの解決にもなりません。
ここで、ふと疑問(ぎもん)に思ったのですが、先ほどのニュースの「便器にゴミ・・・」の記事ですが、トイレのゴミを捨てたのは、どのように確認したのでしょうか。
もしかしたら、個室のトイレで、外国の方が出た後に見つけたりしたのでしょうか。
疑うつもりはありませんが、もしかしたら、別の方が入れて、それを外国人と間違えた可能性もあるのでは・・・と勘ぐって(かんぐって)しまいます。
確かに「郷(ごう)に入りては、郷に従え」なので、外国の方が日本にくる場合は、それなりのマナー・ルールの勉強はほしいかもしれません。
でも日本の方でも、努力しなければなりません。
観光客として呼んでおいて、ダメ出しばかりしていたのでは、嫌われてしまいます。
誰も来てくれません。
度が過ぎるマナー違反に対して、度が過ぎる対応をしても、外国の方にはひびかないのです。
「目には目を、歯には歯を」のハンムラビ法典のような対応は、日本にはなじみませんし、日本ではないように感じます。
それよりは、生ぬるいかもしれませんが、日本風の「お互いさま」の考え方のほうが、日本という雰囲気も作り出せて、一挙両得(いっきょりょうとく)が可能です。
出典:岩手県
日本人もむかしはマナーが良くなかったと思う
昔は日本だって、それに近い行為をやっていたことを、みんな忘れてしまっているようです。
今でこそ、ゴミのポイ捨てはやってはいけない行為の1つだと思いますが、自分がまだ子供のころ、ポイ捨ては、かなりの頻度(ひんど)でまわりのみんながやっていたように思います。
水洗トイレにタバコの吸い殻(すいがら)をいれたり、ひどいときには、駐車場で、運転席から、吸い殻を地面に捨てたりして、こんもりとした吸い殻を後目(しりめ)に走り去ってしまうような人をたくさん見てきました。
自分もそこで吸い殻を拾って、ゴミ箱に捨てたかといえば、そこまでは出来なかったので、同罪(どうざい)でしょう
その暗黒(あんこく)の時代(今からみれば暗黒ということ)から見れば、今の「社会のふんいき」というのは、いい方向に進んでいると思います。
確かに、ニュースになっている富士山のトイレにゴミ問題のように、ひどいマナー違反を見ると、一瞬怒りがわいてきます。
しかし、そこで感情にまかせてぶちまけてしまうのは、子供を怒るときと同じで、何も残りません。
確かに、あまりひどいマナー違反を見ると、感情にまかせて怒りたくなりますね。
皆さん、人間なのでしかたがないと思います。
マナーの啓発(けいはつ)
それらのマナー違反に対抗するには、愚直(ぐちょく)に啓発(知らないことを教える)あるのみ。
静岡県の場合
静岡県の例はこのようなもので啓発しています。
正攻法(せいこうほう)です。
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外国人富士登山者にトイレマナー 静岡県、啓発グッズ充実出典:静岡新聞SBS
正攻法ですが、やはりお役所仕事なのか、なかなか先手を打てないで後手に回っているようですね。
岩手県の場合
ここで岩手県が面白い啓発をしています。
これは、注目を集めて人気のようです。
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「岩手の十手 ユニークアイコン集」
富士山の外国人登山者数
一昨年の富士山外国人観光客の結果によると、
8月下旬土日
吉田ルート 21%
富士宮ルート 12%、
8月下旬平日
吉田ルート 28%
富士宮ルート 10%
と、かなりの人数が富士山におとずれています。
このデータだけを見ると、少なくとも10人に1人は外国のかたのようです。
また、富士山の理解度(りかいど)の項目(こうもく)を低い順に見ると、やはりなかなか認知(にんち)が高いとは言えないですね。
以下、代表的な低認知項目を挙げておきます。
「トイレ使用は協力金と別にチップが必要である」 | 60%の認知度 |
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「植物採取(しょくぶつさいしゅ)が禁止されている」 | 59%の認知度 |
「山小屋は事前予約が必要である」 | 58%の認知度 |
「富士山保全協力金( 1000円)が任意(にんい)で求められる」 | 40%の認知度 |
この調査時期はまだ平成27年で、今現在はもう少し認知度が上がっていると期待したいですが、大まかに2人に1人は分かっていないようです。
これでは、なかなかマナーの話を言っても響いてくれません。
マナーのお願いは、地道(じみち)につなげていくしかありません。
日本人は島国(しまぐに)であるため、外国の方の対応がほかの国の方より下手だ、とよく言われます。
そう言われることを、払拭(ふっしょく)できるかどうかは、今回のオリンピックと「富士山」にかかっていると思います。
なんとかしたいところです。
※そういえば、日本人の富士山に対する認知度調査を探しましたが、ありませんでした。それがあれば、また別の見方ができると思います。もし環境省などで調査してもらうとうれしいですね。
参考文献:
環境省 関東地方環境事務所 報道発表資料