ここ最近はほぼ夜間登山の場合が多くなりました。
日中は仕事か、家族のお世話。
まあしょうがないといいますか、慣れてきたので全てがルーティンワークになりつつあります。
この日も夜からゴソゴソして出発準備を進めます。
天気をチェックすると、風も気温も問題ないようです。
それでも準備がなかなか進まず、少し遅れて出発しました。
2~3週間山に行かないと、準備がうまくいかず、慌ててしまいます。
毎回余裕のないスケジュールで、寝る時間もある程度確保したいことから、問題が発生すると、すぐ全体計画に影響してきます。
準備するものは書いてリストにしているのですが、なぜか遅れてしまいます
ちょっと反省。
今回の夜登山は久しぶりということで、なんとなく気が進みませんでした。
何回行っても、やはり夜は怖いのです。
怖いと思うのは、
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「クマ」
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「幽霊(ゆうれい)」
この2つです。
今回もギリギリまで、行くか行かないかを考えていて、前日くらいになってから、ようやく決定したのです。
そんなに怖ければ行かなくてもいいのでは?・・と思うかもしれませんが、体力と気力を鍛えるには、理性で考えると、やっぱり行きたいのです。
[箕輪山 登山]野地温泉を出発
今回のコースはいつものコース
野地温泉から「鬼面山」をとおりすぎて「箕輪山」に向かいます
まずはいつものようにコンビニ経由で野地温泉へ。
途中、霧が濃くなってきて嫌な予感がしていましたが、野地温泉に着いたころにはある程度霧が少なくなっていたので、胸をなでおろしました。
野地温泉の照明はついていますが、誰一人として起きている人がいる様子がありません。
(夜の野地温泉)
灯りの中あまり迷惑にならないように、そそくさと準備をします。
できれば早めに熊鈴やラジオの音を出したいのですが、寝ている人がいることから、最初はポケットにしまっておきます。
準備を済ませたら出発。
暗い登山道をヘッドライトを照らしながら進みます。
野地温泉の建物が見えなくなってから、熊鈴とラジオをセットします。
これらをセットすると、少し落ち着きますが、つけないで歩いているときは、キョロキョロして気が気でありません。
旧土湯峠まで来てから90度左に曲がります。
まずは目指せ「鬼面山」。
毎度のコースで飽きてしまうかもしれませんが、トレーニングを兼ねているので、黙々とこなすのみ。
登山道には濡れたササが覆いかぶさっていいて、体がびしょびしょになってしまいます。
少し暑くても、レインウェアは欠かせません
ガサガサと音をたてて登山道を進みますが、怖さをやっつけるためにわざと音を立てて進みます。
時には歌を歌います。
そうこうしているうちに、鬼面山に到着。
(鬼面山山頂 本当に山頂です)
ここを過ぎてしまうと、慣れてくるせいか怖さは半減します。(なくなるわけではないです)
ほっと一息の小休憩をしてから、先に進みます。
まずは、ガスがあると迷いやすい鬼面山からコルまでの岩場の下り。
以前ここでガスに巻かれて、まさかの登山道ロストをしてしまいました。
30分くらいさまよって登山道に戻りましたが、知っている道でもそのようなことがあるので、本当に注意が必要です。
暗くてロストなので、怖くて鳥肌を立てながらの30分は、本当に心が鍛えられました。
慎重にコルまで下ると、今度はササヤブが酷い箇所を通過します。
(コルの標識 ササヤブが怖い)
ここは幽霊というよりは、クマが怖いですね。
音を立てながら、クマスプレーを構えての前進。
このあたりを何事もなく通過できれば、あとはコルから登り返すのみ。
東の空がやや明るくなってきたので、急いで山頂に登ります。
[箕輪山 登山]山頂はまだ暗かった
最後の急登は前を見ないで、足元だけを見て、黙々と進むのみ。
そうすればいつかは山頂に着きます。
ガマンの登りの先には、なだらかな山頂が待っていました。
山頂はやや日の出が見えてきて、もう少しすれば絶好のビューポイントになりそうな気配ですが、時間がないため泣く泣く戻ります。
(箕輪山 山頂の写真です)
山頂から下るときに、雲海が見えてきました。
下界は雨か曇りなので、絶好の雲海日和。
下界では、灯りが雲海の際(きわ)で光っていてとてもきれいに見えました。
(雲海と車道の照明)
(日の出と星)
だんだんと明るくなってきて、もう怖くなくなるころに鬼面山手前のコルに到着。
(ササヤブと鬼面山 このササヤブが夜は怖い)
苦しい鬼面山の登り返しを一気に登ると、鬼面山の平坦な山頂に到着します。
(鬼面山山頂)
[箕輪山 登山]野地温泉に戻る
鬼面山を下り始めると、下界に鷲倉温泉と新野地温泉が見えました。
あそこまで一気に戻ります。
(鷲倉温泉と新野地温泉が下に見える)
(登山道の名物 潜り(くぐり)松)
(名前は知らないが、かわいいキノコ)
帰りは明るい中の下山なので、消化試合です。
それでも、クマなどは朝に動くこともあって、緊張の糸は緩めないようにします。
ようやく野地温泉に到着。
すでにお客さんが景色を楽しんでいました。
(野地温泉)
今回もお疲れ様でした。
[箕輪山 登山]おまけ
今回は、別な用事で福島方面に下っていましたが、途中
「ウシ出没注意」
という看板がありました。
(ウシ出没)
この周辺は牧場などのウシを飼っているところがないため、もしかしたら、ウシがどこからか逃げているのかもしれません。
この方面に行かれる方は注意ください。(もう今は無くなっているかもしれませんが・・)
おわり。
それではまた。