登山地図のおすすめを紹介します。
登山地図は持参が基本ですが、上級者といっしょに山に入るとき、パートナー頼りすぎて地図を持っていかない人も少なくないです
山ではいっしょに行ってくれる上級者とはぐれることもよくあって、そんなとき、ひとりになってしまうことも想定して、登山の準備もときは、第一に紙の地図の準備しておいてほしいですね
==▼目次==
登山地図を買ったら「磁北線」
登山初心者でも地図を買ったり、印刷したら、「まず磁北線」を引いてください
「磁北線」と方位磁針が北を指す方向のことです
方位磁針は「真北(北極点)」を指すわけでなく、地球という磁石の一番「N極」が強いところを指します
それが磁北線の方向というわけです
国土地理院のオンライン地図の場合は、最新の磁北線をボタン一つでカンタンに引くことができますが、「山と高原地図」などの紙媒体は自分でやらないといけません
定規があれば簡単に引くことができます
これをしないと、最悪迷ったときに、余計迷ってしまう恐れがあるので注意です
磁北線の書き方|登山初心者の地図について
ボクがやっている磁北線の書き方です
早ければ1分くらいで書けます
- 最新の磁北線を調べる
- 角度(何時何分)がわかったらグーグルで検索
- 線を引く
最新の磁北線の角度はこちら
(登る山によって微妙に角度が変わります)
(地球のマントルがジャイロで対流しているので、磁北線も時期によって変わります)
三角関数・・・というと難しそうですが「タンジェント(tan)〇度〇分」で検索すると一発で数値がもらえます
下記の検索画面は「tan 7度10分」の検索画面なので、角度の数字を変えて使ってください
▼下記をタップ
こちらの検索画面で、「tan 7度10分」の場合「0.12573836076㎝」と結果が出ます
タンジェント(tan)7度10分の答え「0.12573836076㎝」は「横の長さ」
もう一つの「縦の長さ」は「1㎝」になります
参考
三角関数タンジェントは縦「1」に対して横の長さを出しているので、
1㎝(縦):0.1257(横)=10㎝(縦):1.257㎝(横)となります
よって縦に10㎝、横に1.257㎝の角度で線を引くと「7度10分」の磁北線が引けます おわり
参考に磁北線のおおまかな角度はこちらを参考にどうぞ
度(偏差角度) | 分(偏差角度) | cm(縦) | cm(横) |
---|---|---|---|
5 | 0 | 20 | 1.75 |
5 | 10 | 20 | 1.81 |
5 | 20 | 20 | 1.87 |
5 | 30 | 20 | 1.93 |
5 | 40 | 20 | 1.98 |
5 | 50 | 20 | 2.04 |
6 | 0 | 20 | 2.1 |
6 | 10 | 20 | 2.16 |
6 | 20 | 20 | 2.22 |
6 | 30 | 20 | 2.28 |
6 | 40 | 20 | 2.34 |
6 | 50 | 20 | 2.4 |
7 | 0 | 20 | 2.46 |
7 | 10 | 20 | 2.51 |
7 | 20 | 20 | 2.57 |
7 | 30 | 20 | 2.63 |
7 | 40 | 20 | 2.69 |
7 | 50 | 20 | 2.75 |
8 | 0 | 20 | 2.81 |
8 | 10 | 20 | 2.87 |
8 | 20 | 20 | 2.93 |
8 | 30 | 20 | 2.99 |
8 | 40 | 20 | 3.05 |
8 | 50 | 20 | 3.11 |
9 | 0 | 20 | 3.17 |
9 | 10 | 20 | 3.23 |
9 | 20 | 20 | 3.29 |
9 | 30 | 20 | 3.35 |
9 | 40 | 20 | 3.41 |
9 | 50 | 20 | 3.47 |
10 | 0 | 20 | 3.53 |
(出典:http://www.21net.co.jp/tozan/index37.htm)
登山地図|「山と高原地図」
登山初心者へ地図のおすすめは、なんといっても昭文社発行の「山と高原地図」
5万分の1の地図で、標準時間や注意書きが書いてあって初心者もとてもわかりやすいです
また、実は国土地理院には書いていない「地元で使っている沢の名称や地名なども書いてある」ので、とても勉強になります
耐水仕様でぬれにも強いこともメリットですね
※この山と高原地図ですが、アマゾンなどで購入すると、最新地図より古い地図が高いことが多いので、注意して最新地図を購入してください
山と高原地図のデメリット|登山初心者の地図について
山と高原地図にもデメリットはあります
- 1つ目は大きくてガサ張るということ
- 2つ目は鉛筆書きが、しにくいということ
- 3つ目は5万分の1が主ということ
- 4つ目磁北線は自分で付けないとない
この4つです
購入時にはコンパクトに見える山と高原ですが、意外と大きくサっと出してサッと見るには不向きです
使い込むとシワが増え、余計にかさばるような地図になってしまいます
磁北線も自分で書くようになります
また登山のメモはボールペンより鉛筆が主流ですが、耐水なので表面がツルツル
そのためメモがかなりしにくいです
縮尺も国土地理院地図は「2万5千分の1」の詳細図ではなく倍の「5万分の1」がほとんどなので、細かいルート設定には向いていません
このあたりのデメリットは注意ですが、登山初心者の場合、ここまで考える必要はない場合が多いと思います
登山地図|[無料]国土地理院地図(地形図)
登山初心者の地図で、昔から使われている精度の高い地図です
山と高原にない場所の地図は、国土地理院の地図を使ってください
▼国土地理院地図はこちら
山と高原地図は、人気の場所しか扱っていませんので、それ以外の場所は地形図を使います
国土地理院地図(通称「地形図」)は無料と有料があって、オンラインでダウンロードしたりコピーしたりすると無料で使うことができます
国土地理院地図のデメリット|登山初心者の地図について
無料の地形図を使う場合は、縮尺が統一されていないため、自分でなんとかするしかありません
ボクの場合は、下記のような方法で使用しています
- 地理院地図をパソコンで表示
- 上メニューの「ツール」→右メニューの「その他」→「磁北」をクリックすると磁北線が表示
- 同じく「その他」→「等距離」で距離を表示(3PX、点線、1000m指定くらいがいいです)【注意】別窓メニューは消さないで寄せておく
- 次は範囲を指定 上の範囲メニューをクリックして「範囲を固定」を選ぶと、ダウンロードの範囲を指定します
- 範囲を指定したら、メニューの「OKボタン」をクリック→「画像を保存」→「ファイル名入力」
- ダウンロードした画像ファイルを印刷して完了です
こうすると、ムリに縮尺を合わせる必要がなく、磁北線と距離がわかります
磁北線やら距離の円を表示させるのは、縮尺が違っても大体の距離を知るためです
これをやらないと、ちょっと使えない地図になってしまうので、注意ください
参考にどうぞ
[有料]国土地理院地図(地形図)|登山初心者の地図について
有料の地形図は下記から注文することができます
(出典:日本地図センター)
▼こちらから購入できます
有料地形図は縮尺も完璧で紙もしっかりした紙なので、10年たっても使うことができるくらい耐久性もあります
デメリットは、地図の区画が決まっているので、ちょうど真ん中に山域がこない場合がほとんどです
皆さんここは苦労されていて、ボクの場合は、何枚か購入し、切ったりはったりして使うか、コピーしてつかったりしています
登山地図「ヤマタイム」ヤマケイ地図
ヤマケイからもタイムライン付きの地図を取得できます
ヤマケイだけでなく、最近はいろいろなサイトから地図の発表がありますが、ボクが良く使わせてもらっているのはヤマケイさんの地図です
あまりおすすめはできませんが、オンラインの地図上に縮尺定規がでているので、画像貼り付けで磁北線さえかけばカスタムの地図が完成します
登山地図|[登山地図アプリ]カシミール
ボクがよくつかっている無料地図です
PC用でちょっと使い慣れないとだめですが、磁北線なども自由に表示可能で、地図印刷もカスタムし放題です
そして、高性能なんですが、[無料]なんです(いろいろ機能が付いた有料版もあります)
▼カシミールダウンロードはこちら
GPSデータも入れることができたり、鳥観図(斜めの3D図)も簡単につくることができます
使いこなすと、登山が10倍楽しくなると思いますので、登山に慣れてきたら使ってみてほしいです
さらに名前は違いますが、カシミールデータが使いやすいモバイルアプリもあります
スーパー地形
Tomohiko Sugimoto無料posted withアプリーチ
使ってみてください
登山 地図|YAMAP(ヤマップ)地図
ヤマップの地図もシンプルでとても使い安いです
磁北線やコースなどもカスタマイズできるので、自分なりに見やすく加工が可能です
▼アプリはコチラ
YAMAP / ヤマップ
YAMAP INC.無料posted withアプリーチ
ただ正式な印刷はヤマップのアカウント(個人ページ)を作らないと印刷できないので、まずはアカウント登録が最初になります
印刷するだけならば無料版のアカウントでOKですが、スマホに地図をダウンロードする場合は1ヶ月2枚までしかダウンロードできません
プレミアム会員(月480円 年払いなら月290円)ならダウンロード無制限で、天気も軌跡ダウンロードも無制限です
月に何回も登山をする人ならばこちらがおすすめだと思います