[登山の落し物]探し方6選|山で忘れ物落し物はまず「警察へ」

道路にクルマのカギの落とし物

登山の落とし物|初心者に知ってほしい落し物・忘れ物を見つける方法

ここでは登山で落し物をしたり、忘れ物をしたりしたときの対処方法と予防方法を書きました

 
 

ボクのの登山落し物列伝

まずは、自分や友人の落し物経歴をざっと紹介します。
 
 

決して忘れ物にしてはいけない「サイフ」

多分、燧ヶ岳(ひうちがだけ)だったと思いますが、山スキーで山頂まで完登し、余韻に浸りながら下ってきて、そしてクルマについたときに、サイフを落としたことに気づきました。

サイフと言っても仮のサイフで、1万円くらい入っていましたが、戻るにしても、どこに落ちているのかも分からず、途方にくれてしまったのを覚えています。

結果的には、実はクルマにありました。

ポケットに入れるのを忘れてしまっていたのが、不幸中の幸い。

ですが
 
 


「落とした!!」

 
 
と思った瞬間、バンジージャンプをするときのような、吸い込まれるようなヒヤッとする感覚は、今でも覚えています。

心臓に悪いです
 
 

これも落とすとがっかり|クルマのカギの落とし物

これは友人の話。

場所はどこか忘れてしまいましたが、山スキーを始めたばかりの友人が、経験豊富な先輩と、急な沢地形をくだったときの話。

友人はスキーが得意でしたが、山で滑る経験は少なかったので、何度も転んだそうです。

先輩方は、転ぶ度(たび)に止まってまっていましたが、友人は待たせることを気まずく思い、転んだら毎回急いで立つようにとても焦っていました。
そして、クルマのところにたどり着き、さあ帰ろうとした時、クルマのカギを落としたことに気づきました。
 
 


その日は暗くなってきたので、クルマを置いて帰って、後日クルマをとりに来たそうです。

 
 
 
 

よく落とすNo1|カラビナ

これは、結構落としています。

自分の場合は、沢登りのときが多いでしょうか。

カラビナもそうですが、スリングとハーケンも同じくらい多いですよね。

スリングやハーケンはわざと残置(そのまま残してしまうこと)する場合がありますが、カラビナは単に忘れてしまうことがあります。

ビビリながらの登攀(とうはん)のあとに、ちょっと一息 ←ここ危ないです

また、沢の中に落としてしまうことも多いですね。

単純に自分がまだ、沢にまだ慣れていない証拠ですね

反省です。
 
 

登山での落し物・忘れ物の探し方

大事なものであれば戻ることも選択肢です。

しかし、だいたいの場合はすでに手遅れで、戻ることをためらう状況がほとんどでしょう。

戻るほどの落し物と言うと
 
 

  1. サイフ
  2. 携帯電話(スマートホン)
  3. GPS機器

 
 

が高額で、とりに戻らなければと思うもの

このほかで高額というと、トランシーバや、ビーコンもそうです

夏の縦走をメインに考えると、上記の3つが高額だと思います。

山頂などで落し物に気づけば、ピストン(来た道を戻る登山の方法)で戻ります。

自分のように下ったときに気づいた場合は、
 
 

  1. 明日は仕事で時間の余裕はない
  2. 体力も限界
  3. 気力も限界

 
 

という状況でしたので、とてつもない絶望感がありました。

自分はサイフに1万円しか入っていませんでしたが、これがクレジットカードやキャッシュカード、運転免許証などが入っていた場合は、目も当てられません。

カード類が入っていた場合は、すぐカード会社や銀行などに電話をして、無効にしなくてはなりません。

その後カードを再発行するにしても、運転免許証がないとカード発行がダメな場合もあるので、それには、まず運転免許証の再発行が必要になってきます。

落し物をしてしまうのは、一瞬ですが、その後の膨大な事務量と時間量を思ってしまうと、絶望がより大きくなり、どうしていいかわからなくなります。
 
 

これ、とても重要【まずは深呼吸!!】

落し物をしたら、

 
 


「まず、深呼吸!!」

 
 

これがなにより大切だと痛感しています。

 
 

落ち着くと、いろいろな方法も思い浮かびます。

自分が落した場合、(自分にとって1万円は大金ですから)最初はかなり焦りました。

右に行ったり、左に行ったり、とても変な行動をしていたことを覚えています。

友人からいろいろ気遣いのアドバイスをもらっていると、だんだん冷静になってきました。
 
 

落とし物・忘れ物をしたら、まず「警察」に届ける

結局自分の場合サイフは見つかりますが、この時の考えた対応は、
 
 

「最寄りの警察に落し物をしたと届ける」
 
 

と言う方法でした。

普通に考えれば当たり前ですよね。

例えば自分がサイフを拾った場合、近くの公的な施設か、警察に届けます。

今のご時世ですから、「ネコババ」されてしまうことはあまり考えられないと思います。

例えば、場末の繁華街などではあきらめてしまうかもしれません

しかし、登山をする人は、そういう人は少ないんじゃないかな・・と思います

そうなると、自分が拾った場合は、最寄りの警察に届けるだろうと思いつくようになります。

焦っているときは、まったくそんなことを思いつくことはありません。

それ以外にも、近くの人が常駐している施設、例えば
 
 

  • 人が常駐している山小屋
  • 駐車場の売店
  • 案内所
  • ロープウェイ売店
  •  
     

    などに話しを通しておくといいかもしれません。

    しかし、そこにだけ話して終わるのはダメ、NGです。

    その後は正式に、ちゃんと警察に届けをしておかないとダメです。

    公的な施設であれば、ある程度対応はしてくれる場合がありますが、通常ある売店は、あくまで普通の一般の人が物を販売しているだけの場所です。

    もし落し物などの管理などをしてくれるところがあれば、それは親切心でやっているだけ。

    「忘れ物案内」という商売をやっているのではありません。

    そこのところを注意して売店などにお願いすれば、大抵は話を受けてくれると思います。
     
     

    忘れ物掲示板サイト

    また、最近では、忘れ物の掲示板がオンラインでいくつかありましたので、紹介します。
     
     

    【フェイスブックのクライマー御用達の忘れ物ページ】

     
     

    これはFACEBOOK(フェイスブック)のページで、フェイスブックに登録していないと、見たり、登録したりできません。

    主にクライマー(岩場を登る系)御用達の忘れ物掲示板なので、人気の岩場などの、カラビナとかクライミングロープとかの忘れ物が多いです。

    登山道に落としたものなどがチラホラでているようなので、ダメ元で検索してみたり、落し物の掲示をしてみる価値は十分あると思います。
     
     

    【オンライン登山SNSヤマレコ】

     
     

    ヤマレコすごいですね。

    登山の落し物掲示板みたいなこともやっています。

    厳密には「質問箱」ですが、カテゴリーで「落し物」とすると、落し物をした人や拾った人の掲示が多数出てきて、とても助かります。
     
     

    【落とし物専用のサイト】

    このサイトは落とし物専用の掲示板です。

    山だけでなく、下界の落とし物にも使えるので、大変便利ですね。
     
     

    よくある登山道具の落し物

     
     

    ストック

    これについて、自分は忘れたことはありませんが、オンラインを見ると、よくどこかに立てかけておいて、写真をとって、そのまま下山してしまう、という体験をみます。

    まず手にもっているものは、忘れ物の筆頭 ということを常に考えておかないといけません。
     
     

    サイフ

    これを落とすと、かなり凹み(へこみ)ます。

    これは持って行かない方がいいですが、車上荒らしに遭う場合があるので、難しいです。

    お金が必要な場合は、仮サイフを用意しておいて、本サイフはザックの奥にいれておくといいと思います。
     
     

    帽子

    これは落とすと言うより、風で飛んで行く事がほとんどだと思います。

    飛ばないようにヒモ付けが基本ですね。
     
     

    携帯電話

    これも忘れてしまう場合があります。

    最近はスマホがGPS・カメラ・メモ の代わりになることがほとんど。

    そのために、出し入れがとても激しい道具の一つです。

    ヒモ付けしましょう。
     
     

    落とし物・忘れ物をしないようにするための予防方法

    忘れないように!! と思っていても忘れるものは忘れてしまいます。

    落さないように!! と思っていても落としてしまいます。

    それでは一体どうしたらよいでしょう。
     
     

    落し物・忘れ物をする原理

    忘れ物をするのは、「不注意」と「記憶」がキーワードです。

    簡単に言うと、登山道具や装備を使ったり出し入れをしているときに、ほかの事に気を取られていると、忘れます。

    また、急いで出立(しゅったつ)しなければならないときなど、こんなときもありがちですね。

    そのようなあわただしいような状況が「不注意」を呼び込みます。

    そしてその「不注意」が、物を忘れないために必要な「記憶」の定着を邪魔するのです。
     
     

    「そんなのはみんな知ってるよ」
     
     

    と、そう思われるかもしれません。
     
     
    そうなんです、自分も不注意をしないようにするために、いろいろな方法(自分の中にもう一人の人格を作る・・・みたいな)ことをしましたが、やっぱり難しい。

    特に登山中でのアクシデントは、かなり慣れていないと焦ります。

    それこそ、まんが「岳」の「島崎三歩」級でなければ焦ると思います

    そのように、焦りを治すのは難しいと考えて、逆に焦っても忘れ物を「なるべく」しないような方法が必要になってきます。
     
     

    そして落し物。

    例えば、サイフや携帯電話などの落し物が一番多いシュチュエーションは、転倒です。

    転倒すると、恰好悪いせいか、すぐ起きて何事もなかったように歩き始めるひとが多いです。

    このとき、転んだところを入念にチェックしないといけません。

    恰好などを気にするより、高額な登山道具を落し物する方がとてもがっかりします。
     
     

    落し物・忘れ物をしないために

    まずは、落し物をしないために。

    そのためには、
     
     

    「転んだら転んだところを見る」
     
     

    を心掛ければ問題ありません。

    これは、夏の縦走路だけでなく、冬の山スキーでも同様です。

    山スキーのときは、みんなが遠くに滑っていってしまうので、確認を怠って(おこたって)しまいます。

    特に冬の山スキーのときは注意してください。
     
     

    次は忘れ物。

    先ほどもいいましたが、慌てないことが一番ですが、みんな好きで慌てているわけではありません。

    そのため、今回は慌てることを前提に考えて、下記のことを提案してみたいと思います。
     
     

    忘れ物・落とし物防止の「ICタグ」

    今は便利なICタグという道具があります。

    これは、忘れそうなもの(サイフ)とかに、タグ(小さなカード)をサイフなどに入れたり、ヒモで縛ったりしておけば、どこに行ったか分からなくなったときに、その場所が受信機(スマホの場合もあります)で分かるとう優れもの。
    す。

    少し割高ですが、レビューなどをみると性能はいいようです。

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    伸びるチェーン

    あとは、このアナログな感じが大好きな

    「伸びるチェーン」

    です。

    アナログで、少しかさ張ってしまいますが、効果は絶大。

    付けてると落としません。

    自分は小物を洗濯メッシュに入れて、これでザックなどにかけておいています。

    とても便利。

    でもたくさん持って行くと、意外と重くなるので、あまり使わないものには、伸びるチェーンでなく、ビニルヒモにしたほうがいいです。

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    小屋泊やテント泊のときには

    泊まりの時は、道具類はいつも決まったところに入れたり置いたりすると、忘れ物は少ないです。

    テント泊でもそう。

  • 自分のザックから、出しておく袋
  • 自分のザックに必ず入れておく物
  • 登山靴と一緒にしておく袋(ストックは登山靴にヒモで縛っておく)
  • などのように決めておきます。

    そして、なるべくザックの周りに道具をまとめておきます。

    整理整頓は登山の基本です。

    道具をぶちまけるような泊まりのスタイルでは、忘れ物以前にみんなに迷惑を掛けてしまう事もあるので、気を付けるようにしてください。
     
     

    まとめ

    山での落し物や忘れ物は皆さん、少なからずあると思います。

    道具を使えば、楽に落し物を減らせると思いますが、一番は自分の不注意を無くすことが大前提です。

    慣れるには難しいですが高額なカメラやトランシーバなどを落とさないように、登山は整理整頓が基本ですので、それで、楽しく登山ができるようになるといいですね。