斜里岳登山 初心者コースレビュー
北海道の東の果て、知床半島の根元にある斜里岳は日本100名山にもなっている人気の山です
標高は「1547m」でそう高くはないですが、コースの難易度、天候の変化など中級以上のレベルの山と言われています
コースタイムは初心者で往復およそ8時間以上で、ちょっと大変です
主な登山口は2つあり、斜里町側の「三井コース」と清里町側の「清岳荘コース」で、今回はメジャーな清里町側にあるコースをご紹介します
※アイキャッチ出典:ウィキペディア
斜里岳 天気 初心者はまず天気を確認
斜里岳に限らず、登山では天気のチェックが必須です
特に風の予報は要注意です
個人的に無料でおすすめは「てんきとくらす」です
その理由は、風の予報の精度がとても高いからです
雨の予報はそうでもありませんが、山では雨より風の予報が重要です
参考にしてください
斜里岳 登山のアクセス
登山口までの公共などの交通機関はなく、車でのアクセスしかありません
▽清里町から25分で清岳荘
登山口には整備された駐車場と、清里町運営の宿泊施設「清岳荘」があってここを利用します
トイレはこちらを利用でき(協力金100円)、携帯トイレや軽食の購入も可能です
また宿泊も可能です
斜里岳 登山「清岳荘コース」紹介
登山口から林道を20分ほど進むと山道に入ります
斜里岳登山で「清岳荘コース」が人気ですが、その理由一つが沢沿いを進むコースであることです
沢登りの道具までは必要ありませんが、水に入っても濡れない登山靴の着用が必須になります
山頂手前まで続く「旧道/沢コース」はやや難易度が高いですが、なんども続く渡渉、連続する滝の横を爽やかな水しぶきを浴びながらよじ登る岩盤などあります
「清岳荘コース」はそんな変化のあるアグレッシブなコースです
斜里岳 新道と旧道
登山口から1時間半ほど歩くと「下二股」というポイントに到着します
ここで旧道と新道に道が分かれます
新道は沢を迂回した尾根のコースです
新道は主に下りで利用されるコースですが、沢や岩盤を登る自信がない場合は上りもこちらの「新道」を利用するのがベターです
熊見峠を通る新道の尾根は見晴らしもよく、7月頃はイソツツジも見頃になります
下二股から「旧道の沢コース」を選んだ場合は、少しハードですが、斜里岳の醍醐味を感じることができます
まずは「水蓮の滝」「三重の滝」「羽衣の滝」が連続して現れます
羽衣の滝から上は引き返しが難しいので、体力に自信がない場合はここで判断します
さらに進むと「万丈の滝」「見晴らの滝」「竜神の滝」と「七重の滝」は横並びで登場します
ちなみに竜神の滝は、この上にある竜神の池から流れ出る水が落ちてきたもので、竜神の池へは新道からアクセスできます
最後に霊華の滝を横に見ながら岩盤を登ったら、旧道と新道の合流点「上二股」は間近です
「上二股」に到着したら沢登りは終了です
「上二股」には携帯トイレのブースが設置されていて、登山口の清岳荘で回収してもらえます(協力金100円)
出典:きよさと観光協会
斜里岳 ハイマツ帯から山頂へ
ここからは森林限界のハイマツ帯となります
枯沢の急登を30分ほど登り、最後の山場「胸突き八丁」を終えたら視界が開けひと段落道沿いにはチシマザクラが見られ、馬の背まであと一息です
斜里岳は単独峰ではなく、山塊になっていることがここからの景色でわかります
馬の背から30分の鳥居周辺はお花畑になっていて、チングルマ、ハクサンイチゲ、ツガザクラ、キンバイなどが見られます
鳥居を超えたら山頂は間も無くです
最後の急登を登り終えたら山頂に到着です
山頂の標識は2019年に新しいものに建て替えられ、標高も現在の「1547m」に改められました
山頂は360度パノラマで、オホーツク海と知床半島、屈斜路湖から阿寒方面までが一望できます
タイミングがよければ湧き上がる雲がダイナミックな雲海が見られることもあります
斜里岳 旧道の下山がおすすめ
初心者ならば下りは上二股から「熊見峠を通る旧道」を選ぶのがいいです
途中で「竜神の池」へ立ち寄ることもできます
疲れが大きい人はスルーすることが多いポイントですが、ひっそり佇む竜神の池は一見の価値はあると思います
熊見峠を越えたら最後の難所、急な下りです
道は整備が進んでいるので以前よりは歩きやすくなっています
下二股で旧道と合流したらゴールまであと少し
登りに癒された沢や苔に目をやる余裕はなくなっていると思いますが、ラストに怪我をしないように慎重に下ります
林道へ出たら一安心です
あと20分で登山口の清岳荘へ到着です
[斜里岳 登山]温泉がたくさんあるのでおすすめ
斜里岳周辺は温泉がたくさんある地域です
そのため、下山後は温泉でさっぱり疲れを癒せるので、ぜひおとずれてほしいですね
清岳荘コースからは、清里町の温泉が近く、「清里温泉 緑清荘」や「清里町 緑の湯」がおすすめです
登って疲れに疲れた筋肉をいやすにはピッタリなので参考にどうぞ