ヤマテンの評判
ヤマテンの評判はプロ登山家竹内洋岳さんのいろいろなコメントから簡単に「すごい」ということがわかります。猪熊さんが命をかけてヒマラヤの天気を当ててくるその精度は圧巻。竹内さんも猪熊さんの予報に自分の命を預けているわけですから、そのコメントが一番の評判・レビューです
猪熊さんの山岳天気予報が有名になったのは、2008年春、エベレストに挑んだ日本の登山隊への天気予報。ほかの部隊が当てられなかった天気を「上空に強い寒気がない。ジェット気流が北にずれている。山頂付近は晴れて風が弱い」とピタリと当ててピークハントを成功に導いた出来事です
(参考:Wikipedia「猪熊 隆之」)
(参考:アサヒ新聞:http://www.asahi.com/articles/SDI201601217572.html)
ボクもとにかく厳しい登山のときはヤマテンを1週間前から見ていきます。予報が難しいときは、1日過ぎると予報が変わってしまうこともあるのでとにかく毎日確認が必須
いままでほぼ天気は予報通りで、信頼度は1番です。
ただ猪熊さん自身も言っているとおり、100%近くヤマテンの予報に乗ってしまうのはだめ。いつも観望天気で予報を疑りながら登るののが大事。ヤマテンも100%当たるわけでなく、ほかより山の天気の精度が高いだけで、ズレもときどきあります
==▼目次==
※ヤマテン以外の無料天気予報レビューはこちら>>登山の天気 予報6選+α
ヤマテンの精度は?
ヤマテンの精度はかなり高い。プロ登山家 竹内洋岳さんがヒマラヤの「チョーオーユー」でもピタリの予報だったと言っています。コンピューターや三次元のデータだけでなく、エリアの特色や登る人のクセなどを加味した独特の気象モデルが精度の心臓部。ほかのコンピューターメインの予報とは違って直接手作りの予報で山岳独特の気象を当ててきます。ボクも実感中です
(参考:https://honeycom.co.jp/hirotaka-takeuchi/archives/1575/)
(参考:http://www.asobist.com/yomimono/viva/vol75.php)
ヤマテンのデメリット
ヤマテンは以前デメリットはありましたが、それは2022年1月のリニューアルでほぼ解消しました。現在の気になる点は「ヘルプメニュー」などからトップページへ戻りにくいということくらいです
今までのデメリットは2つありました。これが2022年1月に解消。もしかしたら以前からボクがデメリットと言っていたので、ちょっと気にしていただいていたのかもしれません
<今までのデメリット>
- 直接予報をしている山域が少ない
- アプリがないこと
<現在のデメリット>
- ヘルプメニューからTOPページに戻りにくい
- ロアウトページがわかりにくい
- 無料の山域をもう少し増やしてほしい
1つ目のデメリットは「直接予報をしている山域が少ない」ことでした。今までは例えば「安達太良山」という項目はなく、近隣の「飯豊・朝日」という山域から予想をすることになっていました。現在はこれが解消。330地点の天気予報が表示可能になり、ノーマル天気として個別の予報をみることができました
2つ目のデメリットは、アプリがないことでしたが、これもウェブサイトを極限まで高速化し、ウェブ版をアプリ版と同等にまでリニューアルしています
3つ目のまだ解消されていないデメリットはヘルプメニューなどからTOPページに遷移できないなどのサイト設計的なデメリット。これも徐々に解消されていくと思われます
4つ目はログアウトがトップページにすぐ見当たらない(細かくてすみません・・)
5つ目は個人的に無料の予報範囲をもう少し広げても良いかなという点。マイナー山域のみ無料なので、もう何点かメジャーな山域を追加すると使う人が増え、有料も使ってもらえそうな・・・そんな気がしています
山の天気予報 ヤマテンとは?
山に特化した天気予報の先駆的有料予報サイト。通常の天気予報に山岳特有の風の流れや地域のクセなどを加味した予報が持ち味。テレビ 世界の果てまでイッテQ や プロ登山家 竹内洋岳のサポートで有名
出典:ヤマテン
※ヤマテンの概要はこちら>>「ヤマテン公式サイト紹介」
==ヤマテンとは▼目次==
ヤマテンの料金は月額いくら?
ヤマテンは月額「330円(税込)」で利用可能。追加料金はなくてこの価格で全ての機能が使えます
山にたくさん行く人なら精度の高い天気をカンタンに見ることができるので、とてもオトク
山に月に1~2回くらいしか行かない人も、山をお気入り登録できたり、コラムや講座、講習会が見れたりと楽しいコンテンツがたくさんあるのでこれも良いです
ヤマテンの猪熊さんとは?
ヤマテン社長の猪熊さんは中央大の山岳部出身で、病気で山に登れなくなりながらも苦労しながら気象予報会社「ヤマテン」を立ち上げた苦労人。日本では始めての山岳気象予報士です
そしてボクの好きな人ベスト10入り。これは個人的なお話なので参考までに
※猪熊さんの詳細まとめはこちら>>「猪熊 隆之氏を語る」
モンベルにはヤマテンの特典がある
モンベル会員ならヤマテン加入しするとモンベルポイントがもらえます。モンベルクラブ会員特典として150ポイントがプレゼント
詳しくはこちら>> 「モンベルのヤマテンページ」
※特典は初回のみです
※モンベルクラブ会員のみです
ヤマテンの更新時間は?
サイトの「SP」と表示される60のスペシャル予報(飯豊・槍ヶ岳・富士山などなど)は、前日の17時~17時半頃が更新時間。270あるノーマルの予報のポイントは毎日1時半頃、7時半頃、13時半頃、19時半頃更新時間です
(参考:ヤマテン)
週末のおすすめ山域発表は前々日の11:00ごろで、連休など休みの形態で時間が変更になります
メール配信は週末のおすすめ山域などの配信があります。前々日の11:00に配信されますが休みの形態によって変更もあります
無料でヤマテンを利用する方法
無料でヤマテンを使うには、会員登録の後に設定、「お支払い履歴・設定変更履歴」からプラン変更で「フリープラン」に変更すれば、課金なしでヤマテンが使えます。登録後1週間の無料期間があるので、そのときにプラン変更してください
※詳細はこちら→ プレミアム・フリーの説明>>ログイン後タップください)
(▼フリープランに設定すれば無料で使える)
フリープランでは天気が閲覧できる山は20の山に限られます
弥彦山・高尾山・御岳山・大楠山・伊予ヶ岳・三原山・八丈富士・百々ヶ峰・生駒山・六甲山・大満寺山・飯野山・星ヶ城山・立石山・宝満山・矢立山・父ヶ岳・於茂登岳・与那覇岳・湯湾岳
(※その他の無料予報おすすめ→ 無料山天気サイト一覧)
ヤマテンの「ツイッターTwitter」
ヤマテンのツイッターはほぼ毎日全国の天気概況をツイートしてくれます。ツイッターなので無料
出典:ヤマテン
こちらは「ヤマテン」からリンクできるTwitterの「気象予報士」のコメントです
「みんなの情報~山ツイッター~」として、「ツイッターTwitter」情報のまとめをしています
こちらは、実際の「ヤマテン」の情報ではないので、参考にはできますが、真贋(しんがん)はさだかではありませんので、注意が必要です
▼こちらは、ヤマテンの会社から、えんえんと「八ヶ岳」方面の画像を流すツイッター
出典:ヤマテン
八ヶ岳の映像だけですが、いろいろな表情があって、意外にヒマなときに見ているとけっこう楽しいですよ
ヤマテンのgooブログ
こちらのブログは山の天気を「予測するための方法」が詳しく「講座」としてのっています。無料です
出典:ヤマテン
山の写真投稿もしていて見ていてあきません
個人的に以前気象予報士の勉強をしたことがあって、そのちょっとだけ知識のある自分から見ると、かなり専門的で、ためになる内容に見えます(勉強しただけで、資格はもってません)
また、講座の「机上講習動画」の販売もしているようです
ただ、専門的といっても、かなりかみくだいて説明しているので、初心者でも安心してみることができます(一部マニアックな内容もあります(^^)/)
ヤマテンの無料期間は?
ヤマテンのフリープランで、初回だけに限り1週間全ての機能が使える無料期間があります。1週間過ぎると無料の天気予報は限定的になってしまいます
ヤマテンの使い方(有料)
ヤマテンのサイト「ログイン」→サイト下段にすすみ「山を探す」から山を検索→これで必要な山の天気の詳細ページに遷移できてすべて見ることができます
==ヤマテンの有料版使い方▼目次==
(ヤマテンの有料等の新規登録はこちら>>ヤマテンTOPページ)
山を探す
出典:ヤマテン
有料ページで一番下に位置しているのが、この「山を探す」というコンテンツで、
こちらでは代表的な全国22の山域と330の山の天気予報が選択できます
ここからは「飯豊山」周辺を例にしてみてみます
気象レーダー・大荒れ情報をみる
出典:ヤマテン
周辺の雨雲などを気象レーダー画面から確認できます
5分ごとに更新で、きめこまかい情報が取得可能で、みるだけで直観的に雨の状況がわかります
天気予報コメントを見る
スペシャル天気対応の山では天気予報士のくわしいコメントが書いてあります
おおよその天気概況から、具体的に、山でどのようなことに警戒したほうがいいのかかいてあります
例えば、(雪庇(せっぴ)のふみぬき、道迷い、落雷など、そのときの天気の状況で、くわしく注意書きがかいてあるのでよく見ておきたいです
また、天気の概況については、翌日までの概況が書いてありますが、大型連休の場合は少し長めにかいてあることもあります
時系列天気(山の山頂)を見る
時系列で山頂の天気がイラストでわかりやすく書いてあります。ヤマテンの予報の基本の部分です
(出典:ヤマテン)
あまりほかで見られないのは「キリ」のアイコン。山頂付近が雲の中の場合にキリアイコンで表示されます
ライブカメラ
現地に常駐している山小屋などから、ライブがある場合があります。「百聞は一見にしかず」で、それをみると雰囲気はバッチリです
山域の特性
例えば飯豊山の地域であれば、「東北南部の日本海側」がそれにあたり、年間を通したそのエリアの特色が書いてあります
最近の参考記録(ヤマレコ)
山に対する最新の「ヤマレコの記録」をみることができます
ヤマレコとは、「山に登るすべての方を対象にしたコミュニティサイト」で、いろいろな人の山行記録がのっていて、とてもためになります
実際最近行った方の記録がのっていますが、あくまで、一個人の主観ですので、参考までにするといいと思いまス
専門天気図
ヤマテンの専門天気図とは、各気圧の層ごとに区切った天気図のことです
専門天気図の使い方
- 「気圧配置・降水」
- 「気温・風」
- 「高度・渦度」
- 「相当温位」
- 「ガイダンス」
地上の天気の数値です。平地、都市部での天気と思ってください
850hPa→1000mから1500mくらいの気温や風
700hPa→2500m~3000mくらいの気温や風
500hPa→高度5000m~6000mくらいの気温や風
自分が登る標高の気温や風などを参考にみてください
表示にある高度が高い所から低い所に張り出した部分を尾根(リッジ)、低い所から高い所へ張り出した部分を谷(トラフ)と呼び、尾根の進行前面で天気が良くなる傾向があり、谷の進行前面で天気が悪化する傾向があります。(参考:ヤマテン)
相当温位は気温が高く水蒸気量が多い空気ほど赤く表示されます。風のながれと一緒にみることで、暖かく湿った空気が目的の山へ流れ込んでいるときは大雨や落雷が予想されます
「天気」は晴や曇りなどの天気の分布。「雷」は雷が発生しそうなエリアの分布です
ヤマテンを退会
ログイン→「マイページ・設定」をタップ→「会員情報の変更」をタップ→「退会する」をタップ→「退会する」をタップ
これで退会が可能です。
※退会のページはこちら>>「ヤマテン 会員情報の変更」
最後に「退会する」ボタンが間違いがないように2回タップするようになるので、1回だけで安心しないようにしてください
退会すると「お気に入り登録の山」と「ランク」が削除されてしまいます
ヤマテンのアプリ
ヤマテンのアプリはありませんが、2022年1月からウェブサイトを極限までに「アプリ化」させ、高速に快適に使えるようになりました
特に「登山モード」は表示をシンプルにすることで通信速度を早くし、アプリを使っているかのような快適さを実現
そのほかの表示や検索もアプリにより近づけ、選択肢をなるべくシンプルにまとめ、全体的に必要なコンテンツまでの道のりを極限まで高速化しています
猪熊 隆之氏を語る
猪熊さんの話をする前にヤマテンのを説明します
※実績の一部は下記のとおりです
【2017年】
日本テレビ「世界の果てまでイッテQ」モンテローザ登山隊
片山貴信アコンカグア登山隊
アドベンチャーガイズ・アマダブラム登山隊
早稲田大学ラジョダダ登山隊
三浦豪太デナリ遠征隊
松平盛亮レーニン登山隊
ICI石井スポーツ 荒川代表取締役 エベレスト登山隊
アドベンチャーガイズ・エベレスト&ローツェ登山隊
NHKドキュメンタリーBS1スペシャル「デナリ大滑降~究極の山岳スキー~」(佐々木大輔氏)
栗城史多エベレスト登山隊
出典:ヤマテン
今後はより精度を上げるような(例えば、山頂にアメダスのような機器を設置するとか)などをしていってほしいです
また、個人的にですが、社長の猪熊さんは、実は10年近く前から一方的に知っていました
ちょうど「ヤマテン」が設立するちょっと前だったと思います
すでに猪熊さんは気象予報士として立場を確立していましたが、自分が驚いたのは、そのプロフィールで、
「山が大好きなのに、山に登ることができない予報士」
という衝撃的な内容でした
若いときのケガがもとで、登山家なのに、山に登ると病気が再発してしまうということでした
自分がもしそのような環境にあったときは、山に関することにたずさわるのは、とても苦痛だと思います
しかし、それをはねかえして、山岳の気象専門の「ヤマテン」を立ち上げます
自分はその不屈の精神に感銘を受けて、猪熊さんのニュースなどを見させていただき、いまに至ります
これからもがんばってほしいと思いますし、今後、もしかして医療が進んだら、猪熊さんも山に登れるのでは・・・と思ってしまいます
がんばってほしいと思います
参考:読売新聞
※その後、猪熊社長から2017年に病気は寛解(かんかい)したというコメントをいただきました 現在は元気に山に登れる体になったそうです おめでとうございます!