夏と違って冬山のイメージは夏山とは全く異なります
寒さなどのレベルや地形なども変わってしまう冬山は、登山初心者の場合特に注意が必要です
アンダーウェア・ミドルウェアなどもそれなりの防寒対策をしたアイテムが必要で、グローブやバラクラバなどの追加のウェアも必要になります
==▼目次==
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※雪山登山を初心者がやろうとするときは、単独はおすすめできません。必ず上級者と一緒にいってください

冬の登山の服装|冬のトレッキングウェアの選び方(11月・12月・1月・2月・3月
登山のウェアで冬に注意しなくてはいけないウェアを説明します。
[アンダーウェア]冬の登山ウェアの選び方
冬のアンダーウェアは、素材は化学繊維だけではなく、天然素材でも良い物があって、メリノウール(毛)が主流です
ボクの場合、ウール素材は匂いが付きにくいので、冬の泊まりの登山などで使用することが多いです
保温性が高く、特に肌触りは抜群です
速乾性は「綿(コットン)」と比べると乾きは速いですが、化繊と比べると速乾性はちょっと低いです
しかし濡れて(ぬれて)も「綿」ほど冷たくならないので、登山には便利な素材です
[中間着(ミドルウェア)]冬の登山ウェアの選び方
冬の中間着は厚めのアンダーやシャツの上に中間着(ミドルウェア)を着ることが多いです
素材の主なものは、化繊のフリースやシャツ、セーターなんかがおすすめですね
中間着でメジャーなウェアはフリース
個人的には厳冬期のような厳しい寒さでなければ、フリースは厚いものよりはやや薄くて風通しの良い物のほうが、汗を吸い取って抜けやすいと思います
ただ、人によっては厚めが良いという人もいるので、自分でも何度か試して自分にあったやり方を探す必要ありですね
ボクはフリースを薄めにして、その分アンダーを厚めにしたりします
寒い時期と暖かい時期で生地の厚さを調整するといいと思います
最近では、薄い素材と厚めの素材を組み合わせたハイブリッド構造のウェアも出てきています
また、中間着として、インナーダウンと呼ばれるような、中間着として使うダウンジャケットも最近では流行しています
あまり汗をかかない行動をする場合に着用するのが良いですが、汗をかくような場合はぬれてしまうので、ザックの中にいれておいて、休憩や寝るときに使うようにします
▼メンズ モンベル mont-bel パーマフロスト ライトダウンパーカ
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汗でぬれてしまうとロフトがなくなって使えなくなるので、山では注意です
それさえ気を付ければダウンはとても軽量で持ち運びにとても便利
ものによっては300gを下回るものも出ています
中綿(なかわた)をダウン以外に、化繊のインサレーションシェルなどのジャケットもあります
ダウンよりも濡れに強いため、汗をかくような行動に最適です
デメリットは化繊の中綿はダウンと比べて、ややかさばり、重さも若干重いです
暖かさもやや劣ります
ボクは汗をかきやすく冬でもぬれることが多いので、ダウンより化繊を使うことが多いです
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「ニュウモラップ・フロウラップフーディ【登山ウェアレビュー+3選】登山ミドルウェア」

[アウター]冬の登山ウェアの選び方
アウターはまず雨(雪)と風を防ぐことが一番求められます
夏のアウターは「レインウェア」がアウターの役目を果たしてくれますが、冬はレインウェアでは寒いのでおすすめしません(何回か経験済み)
生地の厚さや細かい機能が違うので、レインウェアを冬に使えないことはありませんが、その場合は防寒対策をしっかりしたいです
冬のアウターは
- ハードシェル
- ソフトシェル
という2つのタイプがあります
ハードシェルは完全防水である程度の透湿性がある「防水重視」のシェルです
▼ミレーハードシェル ティフォン50000
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ソフトシェルはある程度の耐水性と高い透湿性をもった「透湿重視」のシェル(たいていは中綿入りです)
▼ファイントラックソフトシェル ポリゴンバリア
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一般的な雪山登山のときは「ハードシェル」がいいですが、乾いた雪が多い地域やあまり厳しめの登山でなければ「ソフトシェル」が快適です
ボクの場合は、インサレーション(中綿)入りのソフトシェルと薄手のハードシェルを組み合わせて使っています
冬は環境が厳しいため、自分に合った使い方を経験で判断している人が多いです
でも基本的な考えは同じですが、自分に合ったレイヤリングを試行錯誤する必要があります
登山初心者がまず1つ目を買うとすれば、ゴアテックスのハードシェル(中綿無し)がおすすめです
ソフトシェルより少し重いですが、ゴアテックスのように防水で透湿機能もあるアウターが一番使いやすいです
各メーカーから防水透湿機能があるアウターはたくさん出ています
自分の使用感ではやはりゴアテックスが優秀
でも高いです
今はゴアテックスの特許期間が終了してちょっとは安くなったような気がしますがやっぱり価格は高い
安いアウターがほしい場合は、各メーカー独自の「防水透湿機能」があるアウターがあるので、そちらがいいと思います
ゴアテックス以外でもレベルが高い山でなければ問題なく使えるので、金額をにらみながら買うといいですね
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[バラクラバ]冬の登山ウェアの選び方
登山初心者の人におすすめしたい便利アイテムの一つがバラクラバです
バラクラバとは「目だし帽」のことで、顔全体と首を保温するアイテムなんですが、これがかなり便利なんです
コンパクトなのに頭・顔周り・首を保温してくれるオールインワンの小物です
ボクは冬だけでなく、夏の沢登りで冷えたときにも使っているくらい大好きです
平地でよく使うマフラーは、残念ながらボリュームの割には使い勝手が悪く、保温性も全体を覆うバラクラバには負けるので、雪山をやっているほとんどの人がバラクラバを使っていると思います
目だし帽というと、「強盗がかぶる帽子」というイメージですが、いまのバラクラバはゲレンデでも使われていて、とてもファッショナブルなアイテムが多いです
女性でもゲレンデで使う人が多くなってきていますね
ボクの場合は、薄手のバラクラバを2つくらい使って調整しています
▼【ガチ登山】バラクラバ(目出し帽)おすすめ「5選」もおすすめ

[アウターパンツ]冬の登山ウェアの選び方
冬の服装で登山初心者に注意してほしいのが「アウター」パンツ
とにかくアウターパンツは防水必須です
▼モンベルアルパインパンツ

▼ファイントラック エバーブレスバリオ
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透湿性は少なくてもいいので、防水性がとても重要
雪の上に座っても水分がしみてこないアイテムを選んでください
ボクの友人に春スキーに暑いからといって耐水性のパンツをはいてきたことがあります
そのときに転ばなくてもどこからか水が進入してきて、まったく快適ではなかったことがありました
快晴で気温が高かったのであまり大変な問題にはなりませんでしたが、気温の低いときや雪や雨のときはちょっと大変ですね
そんなことから、冬のパンツは防水必須で選ぶといいと思います
[冬用グローブ]冬の登山ウェアの選び方
雪山でなくすと生死にかかわる小物が「グローブ」です
現に冬山でグローブをなくして遭難しかけた友人がいます
「グローブをなくしたら、袖を伸ばして雪をさえぎれば?」
と思うかもしれませんが、天候が吹雪でなくても、雪山で手を使う作業はとても多くて、それを続けるのはかなり難しいです
袖の中にずっと手を入れていても、少し風が吹けば風が中に簡単に入ってきてしまうので、すぐ凍傷なってしまう可能性が高いです
そのために、グローブは防水必須(アイスクライミング用などでは防水でないグローブもあります)です
加えて、グローブは「スペア」も必須
冬の登山で、風で2度ほどグローブを飛ばされた人を見たことがありますがスペアでなんとかしのげました
かさばるし、重くなるので、できれば持っていきたくないですが、少なくても登山初心者の場合は、スペアグローブはもっていってほしいです
[帽子(ビーニー)]冬の登山ウェアの選び方
登山初心者には夏も帽子は重要ですが、冬も帽子(ビーニー)も重要です
暑いしフードでなんとかなるから・・ということで、ときどき持って行かない人もいますが、夏より冬の帽子での防寒対策は重要だと思います
髪の毛が多い少ないは関係ありません
どんなに暑くても風が吹いてしまうと、帽子無しでは大変です
そんなときは風をある程度さえぎる帽子は必要で、ボクの場合、吹雪になったら、バラクラバ、ヘルメット、アウターフードでガードしています
ボクはこのレイヤリングでも一部凍傷になったことがあるので、冬の風をさえぎって保温をするのは大事なんです