ココヘリの使い方とヒトココレビューを紹介します
ボクは「ココヘリ」を始める前にココヘリの親機「ヒトココ」を直接買っていろいろ使っていました
直接購入した「親機」と「子機」を使ってみて、「ココヘリ」のメリットとデメリットがなんとなくわかりましたので、使い方をレビューをしてみたいと思います
当初は買い切りでしたが、現在は「ココヘリ」で月額レンタルになっています
[ココヘリ 使い方]ココヘリの仕組み ヒトココとは
ココヘリは評判のいい登山捜索サービスです
一言でいうなら、
「軽く」て、
「安い」
「遠く」まで探せる、
遭難捜索サービス
探知機を貸すだけでなく、ヘリコプター会社と提携して遠くまで広く捜索できるのがメリットです
いろいろな遭難捜索の探知機がありますが、(山岳遭難捜索!無線・ビーコン・探知システム9つまとめ)その中でも初心者におすすめのお守りとして、「HITOCOCO(ヒトココ)」はかなり優秀だと思います
最近は登山をするひとが多く、自分の知り合いも夏は月に1回くらいの頻度(ひんど)で「遭難の捜索」に駆り出されているようです
今回紹介するココヘリサービスの探索機器「ヒトココ」は価格と効果を考えるととても優秀
「ココヘリ」サービスは最近ではかなり人気でjROに入っているとココヘリの入会金が安くなるなどのキャンペーンもあります(jROとは遭難対策に特化した保険です)
参考にしてみてください
ここからはいいところ、悪いところを書いてみました
[ココヘリ 使い方]ココヘリ・ヒトココレビュー
自分は当初買い切りで販売されていた「見守りモデル」を使っています
登山のときと、子供と出かけるときの両方に使用しているからです
だいたい1年くらい使っていまして、いろいろ気づいたことがありましたので、紹介します
ココヘリのバッテリーにはときどきハズレがある
これはヒトココも機械なので、しょうがないことですが、ハズレでバッテリーの持ちがとても悪かったり、ボタンが効かなかったりする場合があります
ボクは何個かヒトココを買いましたが、偶然なのか不良品がありました
ボクの例の1つは、バッテリーの持ちが通常の半分以下だったことがあり、取り替えてもらいました
緊急時に使用するものなので、動作とバッテリーの確認はしておくことが必須です
ボクの場合は偶然だったかもしれません
いまの会員証(ヒトココ)では、ボクが確認した限り充電すればあとは自動なのでバッテリーは充電さえすれば問題ないと思います
会員証(ヒトココ)の探査距離は公称の半分くらいと思っておく
いろいろ使っているうちに、感覚的に感じたことです
障害物に弱いため、場所によって探査距離が半分くらいになることもあります
探すときにヒットしない場合は、いろいろ動いて、ヒットするエリアを探さないと、近くでも見つからない場合があります
ココヘリで探してもらうときもなるべく見通しの良い広いところで待つといいと思います
親機をポケットにいれておかない
これはすでに親機を持っている人への注意ですが、親機はポケットに入れておいてはいけないです
なぜかというとボタンがロック式ではないからです
ポケットなどに入れておくと、誤ってボタンを押してしまうようなことが多々ありました
いつの間にか探査しているときがあるので、気を付けてください
ときどき練習する
ココヘリだけのユーザーは必要ありませんが、アバランチビーコンと一緒で、親機で子機を探す練習をしたほうがいいと思います
どんな探知器でもそうですが、ピンチのときは、いつもどおりの動作なんてできません
1か月に1回くらいは練習したほうがいい感じがします
焦ってみないと、この練習の大事さがわからないと思いますが、練習は大事なのでやってみてください
※問い合せの回答(ヒトココの練習とは)
1件問い合わせがあったのですが、アドレスが間違っていて回答できませんでしたのでここで回答いたします
質問:ヒトココの練習とは
回答:
ご質問ありがとうございました
ヒトココの練習とは「探す」練習のことです
言葉が足りなくて申し訳ありませんでした
親機を使って冬用のビーコンのように、人を探す場合は、探す人をまっすぐ指している訳ではありません
そのため、近くにいてもちょっと遠回りして探すことがあります
この特性は初めての人の場合混乱してしまうので、練習が必要だと思います
そのほか障害物があっても、カンタンに探せません
ココヘリから探してもらう場合もこの特性を考えると、くぼんだ地形にいるよりは、見通しがきくような場所にいたほうが探してもらいやすいです
また、ちゃんと親機もちゃんと駆動するか、子機もちゃんと電波を出してくれているかの確認もできます
例えば自分の冬用のビーコンですが、山で練習の時に使えないことがわかって、2回くらい修理に出しています
いままでヒトココで電波が出ていないことはありませんが、100%大丈夫ではないことを考えておかないといけないです
※バッテリーの持ちの関係で、2回くらいヒトココの交換はしています
ココヘリなどで探してもらうために、一番おすすめなのは、登山計画書を出して、その計画通りの道筋をたどることです
計画書には、本来の予定コースだけではなく、緊急時にはここを近道する・・とか、ここは風が強いから隠れるとするとこのあたりに隠れる・・とかを書いておくといいかもです
そうすると、計画書づくりもとても楽しいですし、探す方も探しやすく、安全にもつながると思います
以上です
ココヘリ会員証はお守りとして、かなり価値がある
最近これを持っているときに、少し遭難しかけたことがあります
そのときは大事にいたりませんでしたが、自分では思いもよらないほど焦ります
その時に、不思議と会員証(ヒトココ)を持っていると思っただけで、焦りがかなり軽減しました
警察庁生活安全局地域課の調べ「平成27年における山岳遭難の概況」の中でで、
単独登山(目的が「山菜・茸採り」「観光」等の者も含む)における死者・
行方不明者は185人で、全単独遭難者の17.3%を占めており、複数(2人
以上)登山における遭難者のうち死者・行方不明者が占める割合(7.6%)と
比較すると約2.3倍となっている
( https://www.npa.go.jp/safetylife/chiiki/h27_sangakusounan.pdf )
と書いてあり、単独の事故がとても多くなっていることがわかります
自分もそうですが、大抵は遭難したと思うと焦ってしまって、通常ではやらないような行動をとってしまいます
自分の経験から、ヒトココの機能というよりは、気を落ち着かせるお守りとしても、かなりの効果を発揮するのではないかと思っています
ココヘリの使い方・ヒトココの使い方
ココヘリの使い方はとても簡単ですが、前提条件がいくつかあります
▼ココヘリ/COCOHELI1分動画
出典:YouTube
基本的にはただ取り付けるだけというイメージですが、それ以外にもいくつか必要な条件があります
ボクの体験談を含めて使い方をかきましたので、参考にどうぞ
会員証(ヒトココ)はリュックの外側につける
これは必須です
ココヘリで使っている電波は水分と通しにくく、人体や雪などで遮られると、うまくヘリコプターで
ココヘリでは登山届を書く
これもココヘリ必須の使い方のひとつです
いかに電波が遠くまでとどいても、行った山域とルートがわからないと探すことは困難です
ココヘリのマイページにも登山届(簡易的な)を書く欄があります
簡単ですので、少なくてもそちらに記入しておくといいです
ですが、最後には会員か家族からの「GOサイン」がないとヘリコプターは飛びません
家族に「登山届」を書いておいて、「〇時までもどらなかったらココヘリに連絡」と言っておくことが必要なので忘れずに
ヒトココの親機と子機 使い方
ココヘリを普通に使うときは、直接ヒトココの親機と子機を使うことはありませんが、ボクが持っているヒトココの親機と子機の使い方も書いてみます
・子機は「見つけてもらう」専用なので、スイッチを付けたら、それ以外はする必要はありません
▼子機です
▼親機、子機の持ち方
(https://www.youtube.com/watch?v=CyRyiHpMbA0&feature=emb_logo)
親機は「探す」と「見つけてもらう」の両方ができます
見つけてもらう機能は子機と同じ
探す場合は、登録しておいた子機のIDを選択し、後はスイッチを押します
あとは矢印の方向へどんどん進むようにすると発見できます
会員証(ヒトココ)の重さ
重さはわずか20g(子機)、親機でも70gの軽さです
かなり軽いです
ボクの場合は子供に持たせています
街でも役に立つからです
大きなエリアは他のGPS機器でも居場所を特定できますが、狭いエリアではピンポイントではわからないので、他のGPSとヒトココを併用すると、ほぼ完ぺきに居場所を特定できますので、おすすめの使い方です
会員証(ヒトココ)のバッテリー長持ち
バッテリー電池寿命は1回の充電で最長3ヶ月(見守り設定の時は1か月です)
子機の待ち受けのみですと、6カ月持ちます
会員証(ヒトココ)の探査距離
100mくらいから、数km先(公称16㎞)のヘリから探知まで可能です
距離に差があるのは、電波の性質上、障害物があると探知が難しいので、条件によって、探知距離が変わってしまうのが理由です
(https://www.youtube.com/watch?v=zE5uLh7k8Pc&feature=emb_logo)
▼詳細はこちらで説明されています
ココヘリはヘリコプターで探す
また、ヒトココではヘリコプターで遭難者を探してくれるサービス(ココヘリ)も開始しています(費用は別途かかります)
ココヘリサービスはこちら
↓
ココヘリ(会員制捜索ヘリサービス)はこちらです
特長は下記のようになります
到着が早い
全国ほとんどの地域で1時間以内到着を目指して展開中です
現在、1時間以内に到着できるところは、北海道・関東・中部・関西です
東北・中国・四国・九州エリアはまだ1時間以内到着は難しいようですが、順次準備を進めているということ
また沖縄県や島などはサービスをしていません
会費が安い
シンプルプランの一番安いプランでは入会費が3,240円かかりますが、年会費は「3,942円÷365日」で
1日あたり約11円です
1日あたりで考えるとかなりリーズナブルな会費だと思います
ボクは子供にも使っているのでコスパはかなりいい感じですね
もう少しレベルの高いサービスを付けたいならもう少し高価になりますので注意です
例えば「ココヘリ プレミアム」プランになると、年会費は5000円程度になります
このプランはBluetooth機能がついていて、障害物にある程度遮られても最大200mくらいまで探知してくれて、ココヘリ会員証のデメリットを補完してくれます
これはスマホのココヘリアプリ「LIFE BEACON」というアプリを使うので、直感的に便利ですね
「プレミアムLプラン」になると8000円ですが、もう一つ会員証(ヒトココ)が付きます
提携会社
ボクが購入下当時は提携している会社は、ヘリコプター会社「2社」でしたが、現在はどんどん増えて、捜索範囲が広く、素早くなっています
- 日本ヘリシス(株)
- (有)ジャパンフライトサービス
- 大阪航空(株)
- 匠航空(株)
- 佐賀航空(株)
- (有)アドバンスドエアー
現在業務提携をしていて、順次エリア拡大を目指しています
※ご注意:捜索ヘリの出動時間は「午前8:00から日没まで」です
※24時間受付の会員専用の電話で 夜間にコールセンターへ頂いた場合、ヘリ出動は翌朝
ココヘリデメリット 障害物にはちょっと弱い
メリットばかりではありません
デメリットも存在します
使っている電波は950メガヘルツ帯を使用しているので、直進性は高いですが、山岳エリアなどでも窪地のような障害物があるようなところは、近くでも伝わりにくいことが多いです
携帯電話を例に挙げると、ドコモが800メガヘルツ帯と近い電波帯を使用しています
ドコモを考えると、一般的に山では山頂に行かないとつながりづらいのは経験的にわかると思います
これと同じで、800メガヘルツ以上の電波帯は、障害物が多い山岳エリアでは、なかなか使いづらいのが現状です
そのような理由から、ヒトココを使用していても、窪地になってしまうとつながりにくくなってしまうのです
また、水分もなかなか通してくれないので、カラダでも遮られてしまいますので注意です
探してもらうためには、カラダのなるべく外につけて、併せてちょっとした対策をすれば、問題なく捜索できますので、次項目参照ください
電波の届かない窪地(くぼち)でも探してもらう方法
ボクがいろいろ実験した結果、ココヘリの電波は窪地(くぼち)、沢地形では障害物があって電波がつながりにくいと思います
スマホでもヒトココがつながりづらい所でSOSしたい時、準備を何もしていないと、ほぼチェックメイトになってしまいます
そのため、チェックメイトになる前に下記のような対策をやっておく必要があります
- 家族に時間までに戻って来なければココヘリに電話してもらう
- 登山計画書に予定経路をなるべく細かく記入する
この二つをココヘリの登録と合せて行うと、探してもらえる確率がぐんっと上がります
そして、ヘリが近くに来てもらえれば探知してもらえる確率が上がるので、準備をしっかりしてから、山に向ってください
ココヘリ 事例
救助の実績は年々増えています
▼こちらで最新の実績が確認できるので、参考にどうぞ
(例)
遭難者発見の実績
2017年秋、ココヘリ会員さまからの通報を受け、
当該地域の警察航空隊と連携をとり
要救助者の発見・搬送につながりました通報から搬送まで・2時間弱の出来事
①会員さまより捜索依頼コールセンターへ通報あり
②ココヘリ運営より、当該地域の警察航空隊へ連絡通報者の会員情報ID番号など必要情報を共有同時に提携ヘリも離陸準備を完了
③警察航空隊も会員証の電波を捉える受信機を配備しており、要救助者を迅速に発見し、医療施設へ搬送出典:ココヘリ
(▼こちらは訓練の様子)
(▼ 日本経済新聞でも取り上げられていました)
登山ブームを背景に増加傾向にある山岳遭難警察庁によると、2016年に全国で起きた山岳遭難は2495件、遭難者は2929人に上り、過去最高だった15年に次いで2番目の多さとなったそんななか、独自技術を生かした無線機器と遭難時のヘリコプター派遣をセットにした登山者向けサービスに注目が集まっている7月下旬に岐阜県の山域で行われた実証実験に密着した
山岳遭難、ポケット無線でヘリが捜索 その実力は? - 日本経済新聞登山ブームを背景に増加傾向にある山岳遭難。警察庁によると、2016年に全国で起きた山岳遭難は2495件、遭難者は2929人に上り、過去最高だった15年に次いで2番目の多さとなった。そんななか、独自技術を生かした無線機器と遭難時のヘリコプター【続きをよむ】出典:日本経済新聞
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