登山レインウェアのおすすめは王道「モンベル ストームクルーザー」、バランスの「ミズノ ベルグテックEX」、コスパで機能的な「ワークマン イナレム」の3つ。
- No1 モンベル ストームクルーザー
- No2 ミズノ ベルグテックEX
- 番外 ワークマン イナレム
No1はモンベルのGORE-TEX「ストームクルーザー」。40年前よりゴアテックス一択の硬派なレインウェアで価格は高価ですが総合で比較するととにかくこれだと思う。
No2は信頼のメイドインジャパン、ミズノの「ベルグテックEX」です。独自透湿防水素材で、上下Mサイズ550gという超軽量さ。着やすくてしなやかさでは定評があります。富士山登山で一番着られているレインウェアです
番外編でコスパ重視なら「ワークマンのレインウェア」も以外と良いです。4900円で上下がそろい、透湿防水というデタラメな仕様が売り・・・すごいですね
山登りレインウェア[おすすめレディース版]パタゴニア
山登りレインウェアのレディースおすすめは、オシャレ度重視のパタゴニアのレインウェアから「トレントシェル 3L」がおすすめ。ポイントは「オシャレなシルエット」と「コスパ」。シルエットはボディラインにメリハリがあり、女性らしいスタイルを作ることが可能です。
デメリットはメリハリが大きいので、背丈でサイズを選ぶと、ウエスト・バストの「きつい・ゆるい」がでることがあります。そのためパタゴニアはサイズチェックが必須。試着確認がおすすめです
トレントシェル 3Lはパタゴニアの中でも格安のレインウェア。透湿防水素材は高価なゴアテックスではなく、パタゴニア独自素材のH2Noパフォーマンス・スタンダード・シェルで、重さ上下で約663g。価格は41,800円/上下で仕上げてます。機能と価格のバランスが良いので、初級登山女子にはおすすめですね
(▼関連記事)
[ハイキング 服装]おしゃれトレッキングウェアの選び方|初心者の春夏・秋冬編

登山レインウェア比較
登山レインウェアを比較してみました。比較対象の基準アイテムは「モンベルストームクルーザー」です
品名 | 画像 | 価格 | 素材 | 耐水圧 | 透湿 | 重さ その他 |
---|---|---|---|---|---|---|
モンベル ストーム クルーザー ジャケット | ![]() (広告) | 22,880円 /上着 | GORE-TEX 3layer | 50,000 mm以上 | 35,000 g/m²/24 B-1法 | 254g /上着 公式サイト>> |
モンベル ストーム クルーザー パンツ | ![]() (広告) | 14,850円 /パンツ | GORE-TEX C-ニット | 50,000 mm以上 | 不明 | 195g /パンツ 公式サイト>> |
モンベル レイン ダンサー | ![]() (広告) | 18,480円 /上着 | GORE-TEX 3layer | 50,000 mm以上 | 25,000 g/m²/24 B-1法 | 335g /上着 公式サイト>> |
ワークマン イナレム | ![]() | 4,900円 | 不明 | 20,000 mm | 25,000 g/㎡/d B-1法 と予想 | 重さ不明 公式サイト>> |
ベルグテック EX ストーム セイバーVI レインスーツ | ![]() (広告) ![]() (広告) | 15,950円 /上下 | ベルグテックEX | 30,000 mm JIS-L1092 | 16,000 g/m²/24 JIS-L1099 B-1法/ | 550g /Msize /上下 公式サイト>> |
パタゴニア トレントシェル 3L ジャケット | 24,200円 /上着 | H2No パフォー マンス スタンダード シェル | 不明 | 不明 | 354g /上着 ♀公式サイト>> | |
パタゴニア トレント シェル 3L パンツ | 17,600円 /パンツ | H2No パフォー マンス スタンダード シェル | 不明 | 不明 | 309g /パンツ ♀公式サイト>> | |
山と道 UL All-weather ジャケット | 38,500円 /上着 | Pertex Shield Air | 10,000 mm B法 | 10,000 g/㎡ A-1法 40,000 g/㎡/d B-1法 | 148g /Msize /上着 超音波溶着 公式サイト>> | |
山と道 UL Rain Hoody PU Sosui (現在廃盤) | 29,150円 /上着 | Pertex Shield Pro | 20,000 mm B法 | 11280 g/㎡ A-1法 20000 g/㎡/d B-1法 | 114.6g /上着 超音波溶着 | |
山と道 UL Rain Hoody PU Shinsui (現在廃盤) | 30,250円 /上着 | Pertex Shield | 20,000 mm B法 | 5568 g/㎡/d A-1法 20,000 g/㎡/d B-1法 | 102.5g /Msize /上着 超音波溶着 | |
マーモット コモド ジャケット | ![]() (広告) | 19,250円 /上着 | GORE-TEX PACLITE | 不明 | 不明 | 273g /上着 フルシーム シーリング |
ネームレス エイジ レイン ジャケット | ![]() (広告) | 7,920円 /上着 | 不明 | 25,000 mm B法 | 2000 g/㎡/d A-1法 | 重さ不明 公式サイト>> |
ネームレス エイジ レイン ウェア 上下セット | ![]() (広告) | 9,460円 /上下 | 不明 | 20,000mm B法 | 不明 | 重さ不明 ストレッチ 公式サイト>> |
アーク テリクス ゼータSL ジャケット | ![]() (広告) ![]() (広告) | ♂44,000円 ♀39,600円 /上着 | GORE-TEX Paclite Plus | 不明 | 不明 | ♂310g ♀270g /上着 コンパクト |
マムート クライメイト レインスーツ | ![]() (広告) | 47,300円 /上下 | ゴアテックス Paclite Plus | 28,000mm | 不明 | ♂540g ♀480g /上下 コンパクト |
オンヨネ レインウェア | ![]() (広告) | 10,890円 /上着 | BREATH TECH3層 ラミネート | 20000mm以上 B法換算 | 不明 | 重さ不明 シーム シーリング テープ ♂公式サイト>> ♀公式サイト>> |
ノースフェイス クラウド ジャケット | ![]() (広告) | 29,700円 /上着 | 50D GORE-TEX Paclite ECO | 不明 | 不明 | ♂ 360g ♀ 325g /上着 リサイクル ポリエステル ♂公式サイト>> ♀公式サイト>> |
クラウド パンツ | ![]() (広告) ![]() (広告) | 15,400円 /パンツ | 50D GORE-TEX Paclite ECO | 不明 | 不明 | ♂ 255g /パンツ リサイクル ポリエステル ♂公式サイト>> ♀公式サイト>> |
ノースフェイス ストライク トレイル フーディ | ![]() (広告) ![]() (広告) | 20,900円 /上着 | 10D HYVENT Flyweight | 20,000 mm | 40,000 g/m2/d B-1法 | 115g Lsize /上着 ♂公式サイト>> ♀公式サイト>> |
エバーブレス フォトン ジャケット | ![]() (広告) ![]() (広告) | 25,300円 /上着 | エバー ブレス | 20,000 mm | 10,000g /m2・24hr (A-1法) | 295g /上着 ♂公式サイト>> ♀公式サイト>> |
エバーブレス フォトン パンツ | ![]() (広告) ![]() (広告) | 17,600円 /パンツ | エバー ブレス | 20,000 mm | 10,000g /m2・24hr (A-1法) | 220g /パンツ ♂公式サイト>> ♀公式サイト>> |
モンベルおすすめ「ストームクルーザー」
最近「青モンベル」で検索すると「ストームクルーザー」が出てくる・・・と思っていたら、「5ちゃんねる」でトムラウシ遭難のとき着てた青のモンベルレインダンサーの話題が飛び火しているらしい・・・ 「トムラウシ遭難で生還した人が青のモンベル着てた=青のモンベル最強=モンベル最強雨具ストームクルーザー」という構図なのかもしれません
(▼ストームクルーザー)
(https://m.media-amazon.com/images/I/61MAs1wkPKL._AC_UL1000_.jpg)
服部文祥さんもそうですけど、「5ちゃんねる」で登山の話題がでると、徐々に売れだしたりするからな・・・まあそんな話はおいといて、3つめの登山レインウェアおすすめは定番の最強「ストームクルーザー」です
ストームクルーザーは1982年当初からゴアテックスを使っている名品中の名品。 日本で販売されているゴアテックスレインウェアの代表とも言えるアイテムで、ボクがゴアテックスアイテムで一番信頼しているレインウェアです
(参考:https://www.yamakei-online.com/yk/issue/gore-tex/contents4/)
(▼ストームクルーザー)
(広告)
「ストームクルーザー」は上下別売り・・
ストームクルーザーはジャケットとパンツが別売りなのでそこは注意。ジャケットだけみて「2万円台だからオトク・・・」と勘違いしないように。 これから紹介するレインウェアも上下セットとセパレートタイプの2つがあるので価格だけみて勘違いしないように注意です
ちなみにストームクルーザーは上下合わせると22,880円+14,850円=「37,730円」になります。 ちょっと高いですよね
モンベル「レインダンサー」
ちなみに元祖青モンベルの「レインダンサー」
価格はレインダンサーの方が5,000円くらい安くてコスパが良いですけど、ボクならやっぱり100g近く軽いストームクルーザーを選びます
ストームクルーザーのコンパクト性と軽さは5000円以上の価値が十分あると考えるからです
迷っているならとにかく「ストームクルーザー」がおすすめ
ハイキング向けの軽量レインウェア「山と道 レインジャケット」
ハイキングにおすすめの軽量すぎるレインウェアは「山と道」のレインジャケット。重さはジャケット「148g」で最軽量
(▼山と道レインジャケットはこちら)
基準のモンベルレインウェアとまず一番に違うのが
- 山と道:「パーテックスシールド エアー」
- モンベル:「ゴアテックス」
透湿防水素材が違います
耐水圧も透湿性も若干ゴアテックスが上ですが、一番の違いは「劣化」と「軽量」
「山と道」で使っているパーテックスのほうが「ナイロン地と樹脂加工の素材」なので、劣化しやすい(3年から5年くらい)けど「軽量」
モンベルのゴアテックスは「天然鉱石のホタル石を原料にした、ePTFEというフッ素樹脂」なのでちょっと重いけど「耐水で劣化しにくい」・・・という違いがあります
(参考:https://pertex.com/shield-2/)
(参考:http://arknets.jp/feature/feature/outdoorfabric/)
(参考:https://www.descente.co.jp/media/brand/marmot/8351/)
(▼山と道 UL All-weatherシリーズの動画)
(▼YouTubeタップで再生します)
(https://youtu.be/oyR0qS2gxng)
ワークマンのレインウェア
ワークマンの登山ウェアで使えそうなレインウェアを見てみます。 昔からワークマンを使っていますが、ワークマンレインウェアの性能が徐々にアップしてきているような感じ
最近の機能フラッグシップは「耐水圧20,000mm、透湿度も25,000g/m2/24h」というワークマンでは嘘みたいな性能の「INAREM(イナレム)」という透湿防水素材(ムレナイを反対から読むらしい・・)
(参考:https://workman.jp/shop/g/g2300068516023/)
(▼イナレムレインウェア)
(https://workman.jp/img/goods/L/68516_t1.jpg)
そしてイナレムを装備したレインウェアの価格をみると「4900円」この価格。 これで上下セットです・・・安すぎレベル
3レイヤーでストレッチ性もあって、公式サイトを見るだけなら完全に言うことなし
だけど重さが公式サイトには載ってないのでちょっと気になります。 ワークマンのアイテムはやっぱりそれなりに重くてかさばるアイテムが多いので、これもそうかなと思ってしまいます
また素材をみると「ポリエステル100%」とかいてあります。そこから防水透湿素材は多分「ポリエステル系ポリウレタン」を使っていると思われ、そうすると素材のデメリットは機能の耐久性がそれほどない(年数が経つと防水透湿がなくなる)と考えられます。 でも価格が安いのでこんなもんかなと思っています
とにかく安さは必見です
※詳細レビューはこちら→ワークマンイナレム登山レビュー>>
ミズノ「ベルグテックEX」
ワークマンよりもう少しレベルをあげたい人におすすめのコスパレインウェアが「ベルグテックEX」。 認知度がいまいちですが、軽さと機能とコスパ度が魅力です
(▼ベルグテックEX レディース)
(https://www.amazon.co.jp/dp/B08C87HXQC)
先にデメリットを言っておくと、防水透湿素材の劣化がやや早いのがデメリット
理由はメイン素材が100%ナイロンなので、多分「ナイロン(ポリアミド系)多孔質フィルム)」を使用していると思われるからです(ポリアミド系多孔質フィルム参考:https://astamuse.com/ja/published/JP/No/2021095504)
ただポリウレタンとナイロンの性質(参考:国民生活センターhttp://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-202103_05.pdf)からみると、ポリウレタン系防水透湿フィルム(PU系防水透湿素材でパタゴニアなどが使っている)よりは劣化に強いと考えられます。 そこから考えるとワークマンよりもちょっと劣化にも強いヤツが「ベルグテックEX」
ポリウレタン劣化はだいたい3年から5年なので、それ以上の耐久性があると考えるとそれほど悪くはないです
こちらの知恵袋で紹介しているようにベルグテックEXもポリウレタン系だとしても機能が高いのでメリットは大きいです。
(参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13217974488)
その高い機能は「耐水圧は約30,000mm以上、透湿性約16,000g/㎡/24h(B-1法)」。
以前のベルグテックと比較すると、前シリーズは耐水性15000→EXは30000。 透湿性、以前は10000→EXは16000。 こんな感じで性能アップしていて、特に耐水をみると倍になっていますね
重さは上下で550g(Mサイズ)、価格は定価で15,950円なのでコスパも軽さも良い感じです
(公式参照:https://www.mizunoshop.net/f/pn-A2MG8A01)
(https://www.amazon.co.jp/dp/B0784B94T2/)
マーモットコモドジャケット
マーモットのコモドジャケットも人気のアイテム
これとストームクルーザーを登山で使った場合でどうか比較してみます
(https://www.amazon.co.jp/dp/B084DHBGVY)
(▼マーモット コモドジャケット レディース)
(https://www.amazon.co.jp/dp/B07W2YZDL5)
どちらも透湿防水素材はゴアテックスですが、ゴアテックスの種類が違います
- マーモット:ゴアテックスパックライト(PACLITE)
- モンベル:ゴアテックスファブリクス3レイヤー
マーモットは2層(2レイヤー)の「軽量化タイプ」でモンベルは3層(3レイヤー)の「耐久性重視タイプ」です
そしてゴアテックス素材の材料費が少ないせいか、マーモットの方がやや安くなっています
マーモットのほうが良いことずくめに見えますが、2層のほうが内側の生地が薄いので、繊細に扱わないとすぐ裏が破けるデメリットあり。 よって登山に慣れていない人にはあまりおすすめできません(パックライトは肌触りもあまりよくないみたいなので)
ゴアテックス3レイヤーと2レイヤーの性能は一長一短で、人によっては軽くても使いにくいこともあります。 そのため自分の登山に合うようなウェア選びが重要。ビギナーはそれらをすぐ判断できないので、初心者はモンベルが良いと思います
※下記耐水、透湿ともにモンベルと同じゴアテックスでもパックライトの記載が見当たらないので不明としました 多分 B-1法ならモンベルとだいたい同じ数値になると思います
評判良し「ネームレスエイジ」
コスパで人気のネームレスエイジとストームクルーザーの比較
ネームレスエイジとは「OC STYLE」(株式会社BLAN)という販売会社が取り扱っているブランドで、2008年から取扱が開始されました。 ここの会社は、冬はスノボ中心、夏はマリンスポーツ系をコスパな価格で提供しています
(参考:https://www.blan-inc.com/)
はっきりとは明記されていませんが、ネームレスエイジはここの会社のオリジナルブランドで、良い物を安く提供という「直球コスパ」がコンセプトみたいですね
防水に関してはバイクでもOK(口コミより)。なので防水はストームクルーザーと同格くらいとみます。でも残念ながら透湿性が低いです。数字からみるとトレッキングやウォーキングしながら使うとなると、透湿性能はあまり期待できないかもしれません
釣り、バイクなど汗をかかないシーンには使えるレインウェアだと思います
スノボで使う場合もハイクする場合は濡れる可能性高しですが、普通に使う場合はなんとかイケそう
コスパはジャケットのみで7,920円、パンツが6,600円(https://ocstyle.jp/products/160520001)なので両方含めると「14,520円」になるのでちょっと微妙
これではワークマンの「INAREM(イナレム)ストレッチレインスーツ、上下4,900円」(https://workman.jp/img/goods/23/68516_d8.jpg)の方がかなり使えると思います
そんな感じでもう少し調べてみるともっとコスパなネームレスエイジのレインウェアがありました
(▼ネームレスエイジの中でちょっとコスパなレインウェア)
(https://www.amazon.co.jp/dp/B088ZT8LL8)
https://ocstyle.jp/products/160520029
こっちはレインジャケットより耐水圧能力は若干落ちます。 でもコスパはグンっと上がって、上下セットで9,460円。 この価格、安いんですがもう一声のような気がします。 ルーズに着こなせてオシャレな感じはありますが、ワークマンと比較するとまだ4000円も高いのね・・・
アークテリクス レインウェア
高機能ウェアメーカーのアークテリクスとモンベルストームクルーザーを比較
アークテリクス・・・ボクはそのバカ高い理由がよくわからない。 でもコアなファンが多いのも確かで、機能もほぼ完璧な感じです
モンベルと比べると「価格は2倍」くらいで価格の高さが一番目立ちます。コンパクト性はアークが良きで、重さはモンベルが優秀というチグハグな相違点がどちらを選んだらよいか悩むところ。
防水透湿素材をみるとモンベルが「丈夫さのゴアテックス3レイヤー」でアークが「コンパクト重視のゴアテックスパックライトの2レイヤータイプ」。 ほんとはパックライトの方が軽くないといけないのですが、全部を合計すると大体同じくらいという始末。 その理由はアークはいろいろ付属をつけすぎだからなのでは?と思い、細かい仕様を見比べてもこれはという付属がないです。 多分アークのほうがプロテクションが厚いですね(詳しくデニール等が書いていないので不明ですが、友人のアークを見てみるとそう感じる)そこから考えると寒い時期にはアークの方が有利ですね
ただそれにしても価格がモンベルの2倍はやりすぎじゃないかと思うんですけどね・・・
マムート レイン ウェア
マムートの定番レインウェアは「クライメイトレインスーツ」
個人的にマムートなら間違いないと思っています。でもストームクルーザーと比較してしまうとデメリットのほうが多いのが残念(あくまで公式の情報を比較する場合です)
価格も10,000円くらい高いし重さもやや負けている(ストームクルーザー上下449g クライメイトレインスーツ上下540g)ます。メリットはコンパクト性くらいか・・・・
一応「GORE-TEX(R)PACLITE(R)Plusを素材を採用」しているので、防水と透湿は間違いないと思います。
上下で47,300円か・・・
(参考:https://www.mammut.jp/items/1010-26551)
オンヨネ レインウェア
登山をする人にはまだあまり有名ではないメーカー「オンヨネ(ONYONE)」
ここの登山で使えるレインウェアが「ブレステックレインスーツ」です
(▼ブレステック レディース)
ここの会社、もともとはスキーウェアの新潟県の会社ですが、日本だけでなくスイスやカナダで活躍しているグローバルな会社
スキー以外にも野球や自転車ウェアの販売をしていましたが、近年はフランス国立登山スキー学校の着用ウェアに採用されるなど、登山・アウトドアにもチカラをいれています
ちなみに「恩田米七」さんが創業したから「オンヨネ」だそうです
モンベルストームクルーザーと比較して、オンヨネが特に優れているところは「価格・コスパ」
- ストームクルーザージャケット+パンツ:22,880円+14,850=37,730円
- ブレステック上下:10,890円
という感じで、オンヨネの価格はモンベルの三分の一くらいなので、・・・圧倒的差です
ただ透湿防水の素材を確認してみるとレインウェアの素材は「ポリエステル100%」なので、ブレステックはポリエステル系の多孔質系ポリウレタンか無孔質系ポリウレタンを使っていると思われ、ゴアテックスより劣化しやすい素材なのは確か。ゴアテックスと比べると防水透湿機能が劣化しやすいのはデメリットの一つだといえます
劣化に気づく時期は、経験則と口コミ等から考えると、ポリウレタン系が3年から6年、ゴアテックスは10年以上くらい。 仮にオンヨネが4年もったとすると、10,890円/4年=2,722円/年、モンベルゴアテックスが10年もったとすると37,730円/10年=3,773円/年となり、ざっくり計算するとやっぱり「オンヨネ」のコスパが良くなります(買い替えの手間はデメリットになりますが・・)
劣化しやすいのはデメリットですが、オンヨネのコスパは大きなメリットと言えます
気になるのは「BREATH TECH3層ラミネート」の透湿性能が書いていないということです。 これはできれば教えてほしいデータですね
ノースフェイス レインウェア
ノースフェイスの登山用レインウェアの紹介
ノースフェイスのウェア類は定番のアイテムもありますが、結構入れ替わりが多い印象が強いです
今回紹介するウェアは最近人気の軽量タイプと、定番のレインウェアの2つを紹介、比較してみます
ストライクトレイルフーディ
ノースフェイス軽量タイプの「ストライクトレイルフーディ」
透湿防水素材はノースフェイス独自の素材「ハイベント」を使用していて超軽量タイプのレインウェアが実現されています
この「ハイベント」、PU系防水透湿素材はわかっているのですが、これが無孔質(穴無し)なのか、多孔質(穴アリ)なのかが不明。 ただ仕様を見る限り、無孔質タイプのポリウレタン防水透湿素材と推測できます。 その理由は軽量の度合いです。 無孔質タイプの場合は、穴が開いていないので、限界まで伸ばして薄くすることができます。 多孔質の場合は穴がやぶけるので引き延ばしに限界があり、「ストライクトレイルフーディ」の軽量具合から「無孔質タイプ」と推測しました
モンベルのストームクルーザーと比較すると価格は同じくらい、 機能も同じくらいです。 だけど重さは半分というか3分の1という超軽量ジャケット。 この軽さは登山というよりはトレイルランに使いたいレインウェアです。 薄くて軽いのがメリットですが、薄すぎて寒い時期はあまり使えません
ノースフェイス定番レインウェア「クラウドジャケット」
ノースフェイス定番クラウドジャケットはストームクルーザーと同じゴアテックス
違いはクルーザーが「3レイヤータイプ」でクラウドが「パックライトのコンパクトタイプ」ということぐらい
重さはクラウドの方が重いです。 その理由は生地の厚さとリサイクルポリエステルを使っているからと推測。
価格もクルーザが有利ですが、リサイクル素材を使っているチャレンジは捨てがたい。 時代はエコですしね
ファイントラック「エバーブレス」
エバーブレス=ever(常にいつまでも)Breath(呼吸する)という意味が込められているファイントラックの「エバーブレス」。 気合いを入れて登山を長くやる人におすすめしたいです
使っている防水透湿素材は「ポリカーボネート系ポリウレタンの多孔質膜」・・・というわかりにくい素材ですが、これが優秀。 ほかのコロンビアやパタゴニアの独自素材で使っているポリウレタン系素材より機能が劣化せず長持ちすると言われています。 これが「Ever(常にいつまでも)」の名前の由来
加えて「耐水圧20,000mm以上、10,000g/m2・24hr A-1法」。 これもかなり優秀なのですがミズノやワークマンより数値が低いので、「ふーん・・・」と思ってしまいます。 でもこれは測り方が違うので比較しちゃダメ
例えば透湿試験方法は、ファイントラックは JIS L 1099の「A-1法」で計ったもの。 ミズノは「B-1法」です。 実際は同じ素材でA-1、B-1の両方調べてみないと的確な数値はわかりませんが、参考値としての差はだいたい1:3~1:2.5くらいの割合差。 それを当てはめるとエバーブレスの透湿性能は「25,000/m2・24hrから30,000/m2・24hr(参考値)」になると考えられます
(参考:https://www.kaken.or.jp/test/search/detail/116)
(参考:https://ameblo.jp/uni-con/entry-12036764648.html)
(参考:http://chonai-yama.main.jp/research/examination.html)
耐水圧もそう。 参考値が使えるやつがなかったので数値は出しませんが、エバーブレスがたぶん使っているA法(低水圧法)は「最大20,000mm」しか計れません。 そのためもしかしたら「50,000」くらいかもしれません
(参考:https://www.onyone.co.jp/special/onyone-rainwear-history/water-proofness)
(参考:https://www.kaken.or.jp/test/search/detail/117)
ちなみにファイントラック社の耐水耐久性試験3ヵ月でエバーが88%くらい、その他が72%くらいと発表しています(参考:https://www.finetrack.com/assets/img/products/l5-outershell/im-sec2-05.png)
これらの能力に加えてほかのメーカーにない「丈夫なポリカーボネート系の素材」とゴアテックスでは出しにくい「ストレッチ性」と個人的におすすめの「肌触り」が追加のメリット
ここまでの機能があるということは、デメリットは・・そう価格です。価格はジャケットで「38,500円」、パンツで「30,800円」もします・・・ジャケットで35,000円を切ってくれるとうれしいというのは、ちょっとした無いものねだりかもです
登山レインウェアの特徴は?
登山のレインウェアの特徴は1番目に「耐久性」、2番目に「軽量」、3番目に「透湿防水機能」が特徴です。最近のレインウェアは透湿防水は当たり前で、登山のレインウェアじゃなくても透湿防水のウェアが多いので3番目。とにかく登山に使うには「丈夫」でかつ「軽く」ないとダメです。
耐久性の目安は難しく、登山系メーカー(モンベル)などから販売されていればとりあえずはOK。あとは使ってみないと分からないところもあります
軽さは上下で400~700gくらいが軽量の目安です
山登りに必要な耐水圧
山岳の行動で必要な耐水圧は「20,000mm」以上必要とされています。通常の1時間に30mm程度の雨なら「10,000mm」でOKですが、リュックの圧力や座ったりヒザを曲げたりする圧力(最大10,000mm程度)が加わることも考えると20,000mm程度は必要です
(参考:オンヨネ https://www.onyone.co.jp/special/onyone-rainwear-history/water-proofness)
ただ個人的に軽いハイキングやトレッキングのレインウェアの耐水圧なら「10,000mm」でもそれほど大きな違いは感じられないです。また雨のときに汗をかくほどの歩行になると、透湿性能がおいつかず内部から濡れることも多くそんなときは耐水圧より透湿性能のほうが大事になることもあります。そのため耐水圧は「10,000~20,000mm」あれば十分と考えます
登山レインウェアはいつ着るのか|使い方を紹介
登山レインウェアはいつ着るのかというと、雨だけでなく風が強いときの着用も有効で、風雨の強さと汗の状態によって着方を調整すると快適です。着方はレインウェアの上下着用・上着のみ着用・パンツのみ着用の3つの方法があります
<レインウェアの使い方>
- レインウェアの「上下」着用
- 風と雨の両方が強いとき
- 初冬初春の湿った小雪のとき
- 雨の日の下り
- レインウェア「上着のみ」着用
- 風が強く雨がないとき(寒ければパンツも着用)
- 弱い雨で風が弱いときの登り
- 寒いと感じたとき
- レインウェア「パンツのみ」着用
- 雨後、足下の草がまだ濡れているとき
- 朝ツユが多いとき
- 初冬初春の晴れで雪が残っているときの下り
※下りでパンツを着用する理由は下りは足をすくわれやすいため。尻もちのお尻の濡れ防止。
登山レインウェアの選び方
レインスーツの選び方
- ハイキングは耐水圧10,000mm以上。本格的な登山なら耐水圧20,000mm以上
- 「透湿性」は性能の項目に「透湿」の項目があればとりあえずOK
- 重さは上下合わせて400~700gくらいが目安
これらをクリアしていればOK。選ぶのが面倒な人はとにかくゴアテックスアイテムを選べば間違いないです(価格は高価です)
選ぶならゴアテックスアイテムなら間違いない
選ぶのが面倒と感じるなら「ゴアテックス」を使ったレインウェアならほぼ間違いないです
ゴアテックスの何がすごいかというと「防水と透湿と耐久性」のレベルが他のメーカーの性能よりダントツに高いというところ。防水は耐水圧50,000㎜以上、透湿性は25,000〜98,000g/㎡・24hrs、耐久性は約10年です。この3つの性能をクリアしているメーカーはまだないです。
(参考):モンベル(https://webshop.montbell.jp/material/aboutmaterial/maker/maker01.html)
登山で激しく活動して 汗を大量にかく状況はたくさんあります。
レインウェアは防寒対策やウィンドブレーカーのような着方もするので、確率的に、雨でぬれるより、汗でぬれる確率が高いです。
そのため、防水で透湿は重要なのです。
先輩たちに聞く昔のレインウェアは、夏は完全防水カッパで汗で乾きませんでした。
冬はヤッケ(ウィンドブレーカーのようなもの。水は通すが、風は通さない)で山に行っていたというのだからすごいです
ただゴアテックス製品はそうではないアイテムより1万円くらい高いので購入は悩みますね
レインウェアの重さ
レインウェアの重さを4つに分けてみました(ジャケットの重さ例ですが、パンツも同じです)
- 150g前後 トレラン用、超軽量タイプでポケットがないやつとかもある
- 200g前途 スピード登山タイプ 一般登山で必要最小限の機能がついている
- 300g前後 初心者におすすめのレベル
- 500g前後以上 冬用タイプ。プロテクション重視の頑丈なウェア
上下合わせて500グラム程度のアイテムが一般的で多いです。
そこから軽くなればなるほど今度は値段が高くなるので、自分のサイフとよく検討して購入してください
登山でレインウェアがいらない人は?
登山にレインウェアはいらないという人もいますが、その場合は撥水性のあるソフトシェルを代用に使ったり、重くてイヤな人はレインウェアの上半身だけを持っていくという方法もあります。
ソフトシェルをレインウェアとして兼用する
まず思いつくのが薄手のソフトシェルやウインドブレーカー(防風透湿で防水性はない)をレインウェアとして使ってみるというのがあります。 軽量でコンパクトになるので、これが代用できればかなりのアドバンテージ
このソフトシェルは「多少の雨ならこれでOK」と言われることもありますが、ボクが試した結果では霧雨(きりさめ)でも30分とか長い時間行動していると、下着まで雨でビショビショになります
よって普通に使っただけでは全く兼用になりません
ビショビショになってもある程度暖かさがキープできる方法があります
それは薄手のソフトシェルじゃなく、化繊中綿のインサレーションを使うこと。 化繊インサレーションを使うと小雨の場合少し濡れますが、ある程度保温されてやや快適。 雨がやんだあとしばらく着ていると乾いてきます(アンダーも化繊じゃないとダメですが)。
ボクはパタゴニアの「ナノパフ」を持っていて、小雨予報のときは薄手のソフトシェルを持ってくより330gのナノパフがおすすめです
登山のレインウェアの上だけ使うと高コスパ
登山でレインウェアの上だけを持っていくことは、よくやる軽量化の方法です
下半身が寒いより上半身が寒いほうがガマンできません
ボクの場合、足下が濡れる沢登りではレインウェアの上着だけ持って行くことが多いです
大雨のときも下半身が濡れて上半身レインウェアならばなんとかしのげる寒さ(春先や晩秋はおすすめしませんが)
でも寒いのが苦手な人は、軽量化より寒さガードのほうが大事なので、レインウェアのパンツも必須です
レインウェアを防寒着の代わりする
レインウェアを寒い時期のアウターの代わりに使いたい人は薄手のレインウェアはかなり寒いのでおすすめできません
今のレインウェア(ジャケット)なら「300g以上」のレインジャケットが防寒着としておすすめです
今のレインジャケットの重さレベル
- 150g前後 トレラン用、超軽量タイプでポケットがないやつとかもある
- 200g前途 スピード登山タイプ 一般登山で必要最小限の機能がついている
- 300g前後 初心者におすすめのレベル
- 500g前後以上 冬用タイプ。プロテクション重視の頑丈なウェア
薄くても暖かさに影響がないんじゃないかと思うかもしれませんが、100g違うと結構暖かさが違うので、それなりの重さのシェルだけでも保温効果は高いです