登山の服装の「選び方」、トレッキングウェアの「レイヤリング(重ね着)」の基本を紹介
山ではウェアが汗などで濡れてしまうと風に吹かれて体温を奪いますが、それを防ぐ方法が「レイヤリング(重ね着)」です
人気のブランドや春夏秋冬おすすめセレクトなど参考にどうぞ
==トレッキングウェアの選び方【▼目次】==
※タップすると目次から移動します
(▼登山のための装備・初心者コースなど)
【初めての登山 登山入門編】

(▼登山のための持ち物一覧はこちら)

登山の服装|コスパな人気ブランド
登山の服装の中で「コスパで人気がある」ブランドは
・モンベル ウェア
・ユニクロ ウェア
・ワークマン ウェア
モンベルは昔からのコスパが高いアウトドア総合メーカー
そのモンベルよりコスパ重視で考える人には、ユニクロやワークマンもおすすめです
ユニクロウェアを登山で選ぶ
ユニクロウェアはシンプルでおしゃれなアイテムが多くて、トレッキングアイテムに使えたりするのでおすすめです
ユニクロのおすすめウェア
ユニクロアイテムでトレッキングにおすすめは「ソフトシェル系」のパーカです
ボクのおすすめは「ポケッタブルパーカ」
(▼ポケッタブルパーカ)
(https://image.uniqlo.com/UQ/ST3/AsianCommon/imagesgoods/446618/sub/goods_446618_sub10.jpg?width=750)
軽くてとてもコンパクトになるので、リュックの中でもジャマになりません
そしてサラッと着られるので春、夏のハイキングにぴったりのウェア。 ちなみにボクは冬のランニングでよく使っています
(▼ポケッタブルパーカのオフィシャルサイト)

ユニクロセレクトの注意点
ただユニクロはトレッキング専用のブランドではないので、ユニクロを選ぶときは
「インナーにコットンでないものをセレクトしてください」
ユニクロのインナーは「コットン系が多い」ため、油断すると買ってしまいます
とりあえずアンダーやインナーにコットン(綿製品)を使わなければあとはそれほど問題ないので注意です

ワークマンから登山の服装を選ぶ
ワークマンのウェアはコスパで丈夫なアイテムが多いので、トレッキングで人気があります
昔からワークマンを使っていたボクとしてはちょっと寂しい感じですが、ワークマンも登山に特化した「フィールドコア」というブランドを立ち上げておしゃれなアイテムも多くなっています
オンラインストアを見てみても、ワークウェアよりトレッキングウェアにチカラを入れているのが分かりますね
個人的には何かちょっと違うような気がするのですが・・・・

ワークマンのおすすめウェア
ワークマンでトレッキングにおすすめするウェアは
「レインウェア」
レインウェアでも「イージス」ブランドが秀逸で安いのでおすすめ。5,000円以下くらいで透湿防水はスゴイ
(▼5,000円以下で透湿防水のイナレム)
(https://workman.jp/img/goods/L/68516_t1.jpg)
その分ちょっとごわついたり、重かったりするけど価格を考えると、そこは目をつぶりたくなります
(▼イージスのオフィシャルページ)
ワークマンセレクトの注意点
ワークマンウェアを登山で使うときの注意点は
「あまりありません」
素材が綿系のアイテムはボトム類や小物(キャップなど)に多いので、乾きにくい素材を心配する必要がそれほどありません
そしてどれも「耐久性が高い」のでトレッキングには十分なアイテムが多いです
気になる場合は、トレッキング専門ブランドの「フィールドコア」から選ぶと間違いないですね
(▼フィールドコアオフィシャルページ)
「モンベル コーデ セレクト」
モンベルはユニクロ・ワークマンほど安くはありません。 でも有名な登山メーカー(パタゴニア・マムートなど)から比べると、1.5倍くらい安いのがモンベル。 どうしてほかのメーカーが高いかというと、ブランド性、デザイン性が主な理由
(▼ボクがおすすめしたいコスパでオシャレな「モンベル直販店」はこちら▼)
そんなモンベルから登山の服装を選んでみました↓
アンダーウェア | ![]() | 「ジオライン L.W. Tシャツ」 化繊で乾きやすく オールシーズン使える |
---|---|---|
ミドルウェア | ![]() | WIC.O.D.シャツ 中厚手の暖かなシャツ 汗の吸水拡散が優秀 |
パンツ | ![]() | マウンテン ジャージパンツ 暖かくて通気性が高い 冬以外の3シーズン対応 |
レインウェア | ![]() | ストームクルーザー モンベル最強の雨具 高いのがタマにキズ |
防寒着 | ![]() | スペリオダウンパーカ 軽量・暖かなダウン 価格もコスパ高い |
WIC.O.D.シャツ:
https://m.media-amazon.com/images/I/51-amqeqlqL._AC_.jpg
マウンテン ジャージパンツ:
https://m.media-amazon.com/images/I/51shsHJK98L._AC_UL1000_.jpg
ストームクルーザー:
https://m.media-amazon.com/images/I/618B-ahvREL._AC_UL1000_.jpg
登山の服装メンズレディース「春・夏登山コーデ」
ここでは登山の服装「春・夏登山ウェア」の選び方例を紹介。 すべてのシーズンの服装選び方基本が春夏登山ウェアです
(▼メンズ・レディースのレイヤリングはこちらを参考に・・)
登山の服装 メンズ[春・夏]編
山登りの服装メンズの例です
アンダーでは半袖をおすすめしていますが、長袖が使えると紫外線やケガの防止にもなるのでそちらも検討ください
(▼登山メンズの服装例)
(イラストAC たけよしさんより)
化繊アンダーウェア | (スポンサーリンク) |
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化繊ミドルウェア | (スポンサーリンク) |
パンツ | (スポンサーリンク) |
レインウェア | (スポンサーリンク) |
防寒着 | (スポンサーリンク) |
山ガール ファッション登山コーデ[春・夏]編
登山の服装レディース版の例です
ミドルウェアでフリースおすすめを「ネルシャツ」に買えてもOK 軽くて脱いだり着たりがしやすいものがおすすめなので、お気入りのアイテムを使ってください
(▼トレッキングの服装レディース例)
(イラストAC ぴのこ堂さんより)
化繊アンダーウェア | (スポンサーリンク) |
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化繊ミドルウェア | (スポンサーリンク) |
パンツ | (スポンサーリンク) |
レインウェア | (スポンサーリンク) |
防寒着 | (スポンサーリンク) |
登山ウェア[レイヤリング・重ね着]のやり方
登山では汗で濡れて冷えないように重ね着(レイヤリング)をすることが多いです
カラダの「ぬれの処理」は「ウェア1枚」だけでは解決するのはかなり難しいです
そのために、ウェア1枚、2枚だけでなくいくつかのウェアを重ねて着て、風と汗を処理する必要があります。 これを「レイヤリング」といいます
一般的なレイヤリングのやり方は下記のとおり
- アンダーウェア(ベースレイヤー・インナー)はまず速乾が基本。化繊かウールが主で、濡れても暖かく速乾の機能が必要。汗をすぐミドルレイヤに渡す役目も重要で(速乾性が高い場合はこの機能も併用されています)、ある程度保温性も重要です
- 中間着(ミッドレイヤー)は吸汗速乾が基本。汗をアンダーウェアから素早く吸収し、そして素早く外に放出させ、同時に保温性があるもの(カラダの熱で汗を蒸発させて外に逃がすので、保温性もかなり重要です)
- 一番外に着るアウターはまず風をさえぎることが一番重要。次点に「防水性や撥水性」が重要です 3番目は透湿性(ゴアテックスなど)と保温性です 中綿付きなら保温性も高いですが、中綿はない方がボクは使いやすいですね
この3つに分かれていますが、ファイントラックは最大「5つのレイヤリング」を推奨しています(ちょっとやりすぎ感はあります)
まあ登山初心者がそこまでやらなくてもいいと思いますが、レイヤリングで迷ったら「ファイントラック」を見てみてください
- アンダーウェア(ベースレイヤー)は速乾が全て
- 中間着(ミッドレイヤー)は吸水放湿が原則
- アウターシェルは防風性能で選ぶ
- 保温着は「軽さ」と「暖かさ」のバランス
- ズボン・パンツは「丈夫さ」
- 登山の靴下はクッション性
- 帽子は風で飛ばないアイテムを
- 手袋は保温重視
- サングラスはおしゃれがよいのでは?
アンダーウェア(ベースレイヤー)は速乾が全て
直接、肌の上に着る行動着がアンダーウェア(ベースレイヤー)です
このベースレイヤーの役割は汗をすぐ吸い取ってミッドレイヤーに汗を受け渡す役割をします
直接肌に当たる物なので、吸水発散も必要ですが、肌触り(はだざわり)も結構重要
特に登山の服装レディースの夏用ウェアは、この肌触りを考えて作られているウェアも多いです
肌触りにはこんなベースレイヤーもおすすめです
中間着(ミッドレイヤー)は吸水放湿が原則
ベースレイヤーの上に着る、「保温」と「汗の発散」の役割の行動着が中間着、ミッドレイヤーと言われています
汗を受けたら、それを発散させる役割がかなり重要です
そのために、裏と表が別の素材だったり構造だったりするものが多いです
加えて保温の役割も兼ね備えたものが使いやすくていいですね
そのことから、ミッドレイヤーは、薄手のフリースや厚手のアンダーウェア、シャツなどがこれにあたります
▼メンズ ファイントラック ドラウトセンサー
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アウターシェルは防風性能で選ぶ
外からの雨、雪、風などをシャットアウトして、かつ、蒸気(じょうき)になった汗を外に放出させる重要な役割を持つのがアウターシェルです
基本的には防水で透湿のレインウェアのようなゴアテックス商品がいいですが、雨などの影響が少ない場合は、ウィンドブレーカーの方が軽くてよい場合もあります
アウターをフリースや厚めのジャケットなどをセレクトしてしまうと、風が通り抜けて必要なときに役に立ちません
薄くても確実に風をブロックしてくれるような、表面がナイロン地のウェアを選ぶ必要があります
4シーズン使える透湿防水のアウターシェルはこちらもオススメです
▼メンズ ファイントラック エバーブレスバリオ
▼レディース ファイントラック エバーブレスバリオ
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保温着は「軽さ」と「暖かさ」のバランス
保温着(ダウンや化繊)は冬以外では基本的に常に着ているものではありません
寒くなったときに着るもので、休憩するときなどに使うことが多いです
軽くて暖かいアイテムが理想ですが、価格と重量がネックになります
選ぶポイントは下記のとおり重量目安にするとわかりやすいです(特殊なアイテムはこのかぎりではありません)
※ダウンは暖かく軽いのでよく使われますが、濡れると全く使いものにならないので注意
- 夏 :ダウンなら重さは150gから300g
- 春・秋:ダウンなら重さは200gから350g
- 冬 :ダウンなら重さは300gから500g
※化繊は濡れに強い でもダウンと比べると暖かさと重さはやや劣る
- 夏 :化繊なら重さは200gから350g
- 春・秋:化繊なら重さは250gから400g
- 冬 :化繊なら重さは350gから600g
ズボン・パンツは「丈夫さ」
できれば登山ズボンも、アンダーと同じく化繊などの速乾タイプがおすすめですが、雨の日でなければジーンズでもトレッキングに支障はないです
下半身の些細な濡れは上半身ほど危険性が少ないです
ただ登山道が荒れているところでは、耐久性が必要
首都圏近くの縦走路であれば道がしっかりできているので半ズボンにタイツでもOK
でも首都圏から離れた東北などの山は、有名な山でも道が不明で荒れているところが多いので、丈夫さをメインにしたパンツがおすすめです
登山の靴下はクッション性
登山で使う靴下はクッション性が大事
長距離を歩くので、慣れてない人は足に負担がかからないような工夫が必要で、その一つが「厚めの靴下」の使用というやつです
夏は暑いので涼しさを求めて生地が薄い靴下をセレクトしがちですが、なるべく厚めの靴下を推奨します
長く歩くとわかりますが、厚めの靴下の方が足への負担がかなり減ります
長距離になればなるほど実感するのでおすすめです
帽子は風で飛ばないアイテムを
山の上は極端に風が強い場所 帽子は飛ばされないようによくフィットするアイテムを選びたいです
緩い帽子は飛ばされます 平地で問題ないと思っていても突風で飛ばされるので、人間の手を使ってワンアクションで外れてしまうような帽子は飛ばされる可能性があると思ってください
いつもきつくしている必要はありませんが、風が強いときはきっちり締めることができる帽子がよいです
アゴヒモがあるハットもおすすめ
手袋は保温重視
手袋は手のケガを保護するもので、夏とかは保温の機能はいらないのでは?・・・確かにそういう見方もありますが、一般的な登山道トレッキングで手袋を使うときは「寒いときが多い」です
手袋は岩場で手を使うときだけでなく「保温」が重要なんです
夏本番の8月15日の富士山の気温は「8℃から10℃くらい」、風が吹いたりするととにかく手が冷たくてやる気がなくなります
そのため、初心者ならペラペラの軽量手袋よりは、「軍手くらいの厚さの手袋」がいろいろ使えておすすめ
サングラスはおしゃれがよいのでは?
登山で必ずサングラスが必要になるのは、雪山で赤目(紫外線で目が充血)を防ぐため
夏でも照り返しが強いときなどでサングラスがあると便利ですが、冬以外の選び方はそれほど厳しくなくても良いと思います
どちらかというとファッション系でもOKで、「おしゃれ」や「視線を隠すため」と割り切った方が使い安くて楽しいです
今のサングラスは安くても「紫外線透過率」が低い(紫外線を通しにくい)アイウェアが多いので安心です でも全く紫外線を考えていないメガネもあるので、一応購入のときは「紫外線透過率」「紫外線カット率」を確認必須です
特に濃い色のメガネでは瞳孔が開いて紫外線を多く取り入れてしまうので、なるべく紫外線透過率がより低いアイテムを選ぶのがよいです
(参考:メガネスーパー 「眼科専門医が教える。紫外線対策にサングラスは必要? 目への影響とその防ぎ方」https://www.meganesuper.co.jp/kodawari/course/int_01/)
冬の登山の服装
冬の登山ウェアは春夏のウェアを基本として、保温と防水追加になります
冬の重要ウェアは
・「防水アウターシェル」
・「中間着」
・「防水ボトムパンツ」
これらが特に重要です
(▼冬の登山 服装はこちらで詳しくまとめています)
▼冬登山の服装|冬のトレッキングウェアの選び方(12月・1月ごろ)
https://airisu745.info/winter-wear/
アウターは厚めの「防水アウターシェル」
生地が厚めのウインターシェルがおすすめ
レインウェアでも代用できますが、薄くて寒いのでおすすめできません
中間着は保温タイプの「フリース」など
インナーの上に保温と吸汗用の中間着がほしいです
フリースがおすすめ
ボトムパンツは冬用の厚みがあり防水のパンツ
ボトムパンツは防水が原則。防水じゃないとパンツがびしょ濡れになります
加えて生地に厚みがほしいです。 薄いと雪の冷たさが直接ひびくのですすめしません
その他「冬の服装」に必要なもの
そのほか、グローブ、靴、バラクラバ、などもウェア類ではありませんが重要な保温アイテムです
特に「カラダの先端(手先など)の保温」は特に重要
「カイロ」も有効なので参考までに
秋の登山の服装
秋の紅葉シーズン、ほぼ春夏の服装と同じですが、防寒対策のレベルを上げる必要があります
秋は気温が10度くらいに対応した山登りの服装が基本
10月くらいになると雪もちらつくので風対策が重要になってきます
(▼こちらで詳しく解説しています)
秋登山の服装の選び方(10月・11月編)女性・男性おすすめ
https://airisu745.info/fall-wears-02/
レインウェア
夏のトレッキングにレインウェアを持っていかない人もいますが、秋のレインウェアはかなり重要度が高いので、「上下のレインウェア」がほしいところです
レインウェアのフードも大活躍するはずです
小物の「手袋」
服装ではありませんが、「手袋」もあると暖か。カラダが暖かくても「手が冷たいと楽しくありません」
小物の敷物・マット
座って休憩する用の小さいマットがあると便利
秋の「地べた」や「岩」はかなり冷たいですよ