まず登山の服装の選び方注意点を、大事な順に5点紹介
- 少なくても上半身のインナーは乾きやすい化繊入りの素材推奨
- 頭や手、足首足先など末端を保温する小物も大事
- インナー以外でも登山では「ポリエステルやナイロン」のような化学繊維が汗冷え防止になり快適で、そして軽い
- シャツやTシャツは化繊かウールが入っているアイテムであれば良い
- パンツはコットン100%でなければOK
▼女性・男性|春・夏・秋・冬の要点はこちら
女性登山の服装 注意点と例
注意点
- 女子向けウェアセレクトでは「紫外線防止」機能が大事だと思う
- 紫外線を反射する素材のウェアや、薄手の長袖を組み合わせるのがおすすめだ
- やっぱり女性向けならおしゃれは重要で、コスパ登山なら「ユニクロ」、本格的な登山なら「パタゴニア」や「コロンビア」が女性には人気が高い
- 特にユニクロはハイキングのコーデページを作ったりして、アウトドアにもちょっとずつユニクロが侵食してきているようだ
(▼トレッキングの服装レディース例)
(イラストAC ぴのこ堂さん)
種類 | 例と説明 |
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化繊アンダー ウェア |
例:「ファイントラック ドラウトゼファー」 吸汗速乾を突き詰めたアンダー ちょい生地が厚めで冷え対策の女性向け ファイントラック社はアンダー系が得意で種類も豊富で、ゼファー以外にもいろいろあるので参考に |
化繊ミドルウェア |
例:「マムート エイスワンドガイドジャケット」 メリノウールを使っているが耐久性のあるミッドレイヤー マムートはちょい高めだが、さすが機能性はバツグンで軽さも290gと軽い マムートのフラッグシップはやっぱりスゴイ |
パンツ |
例:「ストームゴージュアルパインパンツ」 ボクの知り合いがほとんど持っているパンツで身内ではかなりのベストセラーなアイテム ボクはもったいないので、普段使いかここぞという登山のときじゃないと使ってない 最近はこのパンツかワークマンのフィールドコアのパンツ率が知り合いでは増加中 |
登山靴 |
例:「キャラバン C1-02S」 物価高と最近の多機能化でかなり高額になってしまった「C1_02S」 以前は12,000円くらいだったとは誰も信じてくれない ただ、いままでの信頼が厚く、40代以上の特に女性の人気が高いと思う 昨今、キャラバンの靴の種類がかなり増えてやや安価な靴もあるので、「C1_02Sは価格がちょっと・・」と思う人は公式サイトを見てみる価値あり |
登山の靴下 |
例:「スマートウールの靴下」 靴下というとボクはスマートウール社(https://www.smartwool.com) ここは「ソックス」に特化した会社で信頼度が高い 会社の名前のとおり、素材はウールがメインの靴下が多く、子供の靴下も取り扱っているので見てみるとおもしろい |
レインウェア |
例:「マムート クライムメイトレインスーツ」 最近のレインウェアは上下セットのゴアテックスアイテムが少なくなっているような気がする 現在はモンベルとマムートくらいしか上下セットは扱ってないような・・・・ ゴアテックスではない透湿防水の格安レインウェアが出回っているので、価格競争で苦戦している感じがする それでも一度ゴアテックス雨具を着てみると、耐久性と汗抜けの良さで格安には戻れないと思う そしてマムートのクライムメイトはかなり良いのでおすすめ |
防寒着 |
例:「ポリゴンバリアフーディはファイントラック化繊最強の保温着 化繊の中綿は濡れても暖かくそして丈夫が特徴 化繊系は重さがデメリットだったりするが、ポリゴンは比較的軽量なので夏でも冬でも使える ただ定価はちょっと高すぎだ・・ |
登山の服装|女性のモンベル版
特にオトナ女子や山ガール系に根強い人気があるモンベル
今回はそのモンベルを特出ししてみた
価格はユニクロ・ワークマンほど安くはないが、パタゴニアやマムートから比べると、1.5倍くらい安いので、やっぱりモンベルってありがたいと思う
※モンベル直販店はこちら>>モンベルオンラインストア
(▼モンベルコーデ例)
種類 | 例と説明 |
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アンダーウェア |
例:「ジオライン L.W. Tシャツ」 ジオラインシリーズは化繊で乾きやすく、オールシーズン使える ジオラインシリーズは生地の厚さで「L.W」と「M.W」があってそのほか長袖と半袖とかいろいろな仕様に分かれているので、ちょうどよいほしいものがきっと見つかるはず |
インナー |
例:「ジオライン クールメッシュ タンクトップウィズブラ」 化繊で乾きやすく、オールシーズン使えるタンクトップ これも種類がかなり多い ジオラインは肌感覚はやや冷たく感じるがそれも最初だけで、上に厚着をすると速乾で汗冷えしにくい構造になっていてホワッと暖かい 夏でも冬でも使える一品 |
ミドルウェア |
例:モンベル WIC.O.D.シャツ 中厚手の暖かなシャツ 汗の吸水拡散が優秀なモンベル独自のウイックロンという化繊素材を使用 ミドルウェアはアンダーからの汗を吸い取る役目があるので、薄手過ぎるとあまりうまくいかない ミドルウェアはやや厚めがおすすめだ |
パンツ |
例:マウンテン ジャージパンツ 暖かくて通気性が高いちょっと厚めの3シーズン対応パンツ 盛夏の低山はちょっと暑いかもだが、やっぱりパンツはやや厚手がよい 寒いときは一気に寒くなるしこすれるし、ボクは中厚手が使いやすい |
レインウェア |
例:ストームクルーザー モンベル最強の雨具 高いのがタマにキズだが、ゴアテックスのレインウェアを探すと有名登山メーカーでは上下セットは少ないようで、モンベルも上着とパンツ別売りだ 格安のレインウェアが出てきたから、分けて安く見せる工夫か・・・と思っている ストームクルーザーパンツはこちら>> |
防寒着 |
例:スペリオダウンパーカ 軽量・暖かなダウンでコスパな価格が人気 ロングセラーで信頼の厚いモンベルダウン ダウンは登るときや行動しているときに着ると濡れてしまうので、普段はリュックで食事のときや休憩のときに着ることが多いアイテム |
ソックス |
例:「メリノウールトレッキングソックス」 最近メリノウールの靴下が人気で、モンベルも以前から比べると種類が多くなっている ウール靴下は濡れても暖かくクッション性もあるので良いが、耐久性がやや弱いのが欠点だ ただモンベルの靴下は安いのでうれしい |
登山靴 |
例:「モンベルトレッキングシューズ」 「ブレス MID-CUT」 モンベルは靴もたくさんあってどれを選んでいいかわからないくらいある ここで紹介している「ブレス MID-CUT」は現在生産されていないが、モンベルにしてはデザインがおしゃれで人気のあったアイテム 復活してくれると嬉しいが・・・ |
登山帽子 |
例:「モンベル 帽子」 おすすめは「モンベルウォータープルーフハット」・・だったが、今は絶版品で、コレ使いやすかったのにとても残念だ ハットだけでもモンベル50種類あるので(キャップは75種類ある)多すぎだと思う |
アンダー
https://m.media-amazon.com/images/I/61OmVIwKZXL._AC_SX522_.jpg
タンクトップ
https://m.media-amazon.com/images/I/51-30jfU1NL._AC_UY741_.jpg
WIC.O.D.シャツ:
https://m.media-amazon.com/images/I/51-amqeqlqL._AC_.jpg
マウンテン ジャージパンツ:
https://m.media-amazon.com/images/I/51shsHJK98L._AC_UL1000_.jpg
ストームクルーザー:
https://m.media-amazon.com/images/I/618B-ahvREL._AC_UL1000_.jpg
男性 登山の服装 注意点と例
注意点
- メンズは汗をかきやすいので服装はメッシュ系や「速乾」と言われているアイテムが快適だ
- メーカーは丈夫でファッション性も考えられている「ノースフェイス」「マムート」などが良いと思う
- ファイントラックも丈夫でおすすめ
- 特にノースフェイスは普段使いでも使われることも多いウェア類が多い
(▼登山メンズの服装例)
(イラストAC たけよしさんより)
種類 | 例と説明 |
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化繊アンダー ウェア |
「ファイントラック 化繊アンダー」 アンダー、インナーのような素肌に近いウェアは化繊がおすすめ ファイントラック社は5レイヤーを推奨しているレイヤード至上主義のメーカー ここはかなりアンダーの汗冷えについて考えているので秀逸だと思う |
化繊ミドルウェア |
「マムート フリースウェア」 ミドルウェアは化繊でなくても良いが、吸汗と発散がしやすいアイテムが良い ボクは薄手のフルジップ化繊ウェアを使うことが多い 軽くて着脱しやすいので夏冬とも使っている |
パンツ |
「ファイントラックストームゴージュパンツ」 ボクは普段使いと登山の両方で使い倒している秀逸作品で丈夫が素敵だ ボクの先輩は春スキーにも使っているが、夏の富士登山でもOKの万能選手だ |
登山靴 |
「ノースフェイス 軽量登山靴」 メンズに特に人気の高いノースフェイスの登山靴 さすがデザインはかっこよいアイテムが多いが細身のシルエットが多いので足が広い人は注意して選ぶべし |
登山靴下 |
「キャラバンパイルソックス」 キャラバンというと靴が有名だが靴下も良いものがある メインはメリノウールと化繊の「ドラロン」という吸汗速乾性が高い靴下が気になるところ 5本指靴下や先割れ靴下があるところもうれしい |
レインウェア |
「ザノースフェイス レインスーツ プラズマ」 プラズマは今は絶版のアイテムだが、それでも名品なので、アマゾンなどではまだまだ絶賛販売中だ 現在はそれほどレインウェアを重視していないのか、オトナ用の上下セットでのレインウェアは販売数が少なく、上下別々で売られていることが多い |
防寒着 |
「ザノースフェイス ライトヒートジャケット」 名品ライトヒートジャケットは現在絶版品 ノースフェイスは特に商品の改変が多く、ほしいアイテムがすぐなくなるので勘弁してほしい 今は化繊とダウンが混ざっているサンダージャケットがおすすめ サンダージャケットは珍しくノースフェイスではロングセラーのアイテムで安定しているようだ |
夏場の登山の服装は?
注意点
- 夏の日帰り登山の服装は、汗処理に工夫がほしい
- 上半身のインナーには化繊、例えばポリエステル・ナイロン系が乾きやすいアイテムで、長袖インナーとTシャツなどの組み合わせがベター
- インナーは接触冷感タイプの化繊アイテムが良い
- パンツもさらっとした汗抜けする化繊入り長ズボンか、ショートパンツとタイツの組み合わせ
- 夏でも下半身はなるべく素肌をさらさないことが大切
- 夏の軽い登山でも保温着の代わりにレインウェアは必須
- 上半身のレインウェアだけでも持っていくようにしたい
登山では登ればほぼ必ず下るという道のりが発生し、登りでは暑さで汗をかいて気持ちよく登っても、ゆっくり下るとカラダが冷える
冷えると筋肉のこわばりで転倒したり判断ミスで道迷いになル場合も
特に道迷いは下りで発生しやすいので、登りでは薄着で登り、ピーク折り返し後ちょっと下ったところで重ね着をするという工夫も必要
夏の高山2000m以上の服装は?
夏の高山で間違いを犯しがちなのが、下界が40℃近いときに勘違いして薄着を準備してしまうことは×
- 夏でも高山では薄手のダウンなど保温着とレインウェア持参は必須
- 富士山頂上の場合夏でも10℃以下など冬のような気温になることもある
- 寒さのレベルを2つくらい上げるつもりで保温の準備をしたい
- 標高が高いところはより紫外線も強くなるので、長袖やサングラスの準備が望ましい
冬の登山の服装は?
注意点
- 冬登山の行動着は保温性と防水性も重要だが、登りのときの汗処理も重要
- アンダーウェアやミドルウェア、アウターは生地が厚い物を
- 汗処理ではアンダーからミドルウェアに汗を吸収しやすいように、素材やフィット具合を考える
- アウターは「防水アウターシェル」、「防水ボトムパンツ」が良い。特にボトムパンツは防水必須
==冬登山の行動着セレクト「例」▼目次==
※冬の服装を詳しくまとめています>>「冬登山の服装」
アウター
生地が厚めのウインターシェルをしっかり使いたい
レインウェアでも代用できるが、冬は薄くて寒いのでおすすめしない
生地が厚めの冬用アウターはやっぱり暖か
▼モンベルフレネイパーカ
冬のアウターは価格が高いです。スキーをやっていれば、スキーウェアなどで代用するのも可です。ただ普通のスキーウェアは完全防水ではなかったり、透湿性がなかったりするので激しい登山には向いていませんので、そこは注意
▼ミレー アウター
中間着・フリース
インナーの上には保温と吸汗用の中間着が必要
起毛タイプのネルシャツや厚手の化繊ジャケットなどがあるが、個人的にフリース素材のアイテムが汗を吸って発散しやすいのでおすすめ
▼パタゴニアのR1フリース
ボトムパンツ
ボトムパンツは防水が原則
「防水」でなければ雪で完全にぬれるためだ
加えてパンツは特に生地に厚みがほしい
生地が薄い場合は雪の冷たさが直接ひびくので使えない
通常のウィンターアウターパンツが良い
(モンベル アルパインパンツ)
その他「冬の服装」に必要なもの
手先や頭、首などの末端の保温も大切
冷たくなるのはほぼここからなので、忘れないで持参したい
- グローブ、ニットキャップ、バラクラバ、オーバー手袋など
- 「カイロ」はかなり有効なのでおすすめ
(ホッカイロ)
貼るタイプが断然使い安い
粘着力が高いのではがすときは、生地を傷めないよう注意が必要
(ホッカイロ公式サイト)
春・秋登山 服装は?
注意点
- 春・秋は気温が10度くらいに対応した山登りの服装が基本
- 春は4月・5月、秋は10月・11月くらいは雪もちらつくこともあるので冷たい風対策が重要
- 小物で温度調整する。ニット帽、防水手袋、バラクラバなど。腰掛けマットなども有効
(※秋の服装を詳しく解説>>「秋登山の服装の選び方」)
==▼目次==
レインウェア
夏のトレッキングにレインウェアを持っていかない人もいるが、春・秋のレインウェアはかなり重要度が高い
「上下ともレインウェア」は必要
レインウェアのフードも大活躍するはず
(▼コスパな ミズノレインウェア)
コスパ雨具なら今はミズノの人気がとても高い
「防水手袋」
春・秋の登山には「手袋」もあると快適。
カラダが暖かくても手が冷たいと全く楽しくない
特に秋は風が冷たく雨が降るとかなりきつい。
手先が冷たくて使えなくなると大変なので、個人的にかなり必須
(▼イスカのレイングローブ)
腰掛けマット
座って休憩する用の小さいマットがあると便利
春も秋もまだ「地べた」や「岩」はかなり冷たい
(▼サーマレストの腰掛けマット)
座るときにストレスがないのでほんと便利
マットを持って行きたくないひとはリュックに座ると良い。
そのときは「壊れるものは外に出して背負う側を上」にして座る。
1000mくらいの低山登山の服装は?
- 1000mくらいの登山で片道1㎞くらいの登山道なら普段着でもOK
- インナーはコットン100%はおすすめしない
- ウェア類をコスパにしたいなら、ユニクロ、ワークマンなどで速乾性のあるウェアが良い
- どちらもそれなりに使えて、かつオシャレにコーデができるので使いやすい
低い山やハイキングでおすすめのコスパウェア一覧
- 登山ユニクロレビューはこちら>>ユニクロの登山一覧
- ワークマン登山ウェア解説はこちら>>ワークマンの登山ウェア
- モンベルウェア一覧>>女子のモンベルコーデ
- おしゃれコロンビアウェア>>公式コロンビアウェア
日帰り登山の服装は?
- 日帰り登山は丈夫なパンツに暖かなシャツがあればOK
- 日帰りでも乾きやすい化繊入りのインナーは必須
- 日帰りでもレインウェアと薄手のダウンは季節問わず持って行くように。このあたりは共通の基本要素
- 山は下界より寒いので夏でも防寒対策は準備が重要
- 特にレインウェアは降水確率が0%でも風があると特に寒く感じるので風対策として持参必須
日帰り登山でも、カラダから熱を出すための食事などのカロリーも重要で、食事や非常食もかなり重要
いくら服装で保温をしてもカラダから熱が出ないと保温効果が薄れる
あまり下界ではカロリー不足を経験しないので軽く考えるが、保温を考えるなら食べ物をいつもより一つ多く持って行くようにする良い
登山のダメな服装は?
注意点
- 登山でNGの服装は「インナーにコットン100%の製品を使うこと」だ
- ハイキングや低山ハイクでもインナーにコットン多めのアイテムは、汗冷えがでる
- カラダの冷えは集中力がなくなり道迷いや低体温症の原因にもなる
- インナーはできれば化繊が良い
- シャツやズボンは70%コットンくらいまでなら良いか
(▼登山に100%コットンのジーンズは良くない)
コットン(綿)がNG素材の理由は「乾きにくい素材」だから
コットン以外にもウールだったり、化繊でもキュプラのようなパルプ原料の化繊など、乾きにくい素材もある
登山では「ウール」も推奨されているが、ウールが効果的なのは冬の重ね着に使う場合
夏のインナーに使うと汗冷えになりやすいこともある
山に行く服装の色は?
- 山に行く時の服装の色は、基本何色でもよい
- 登山の服装でタブーの色はないと思う(あるかもしれないがボクは知らない)
- 登山メーカーからも「黒、赤、青、緑、黄」など多様な色のウェアが販売されているので、タブーはないはずだ
登山ウェアに目立つカラーが多いのは、遭難したときに見つけやすくしてもらうため
ただどの色も遠くから見ると夏でも冬でもそれほど大きな差は感じられない
視認性がよいおすすめのカラーは「ピンク」と「オレンジ」
特に「ショッキングピンク」は福島県の登山道では目印に使われているくらい視認性は抜群なので レインウェアやアウターで使うと見つけやすい
パーティのリーダーをするなら、皆が目印にしやすいのでできればこの色を推奨したい